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 飛騨33観音 尺八修行・「宮川」 巡礼日 2012.9.26  掲載日 2013.7.16

臥竜公園伝説と尺八修行/飛騨33観音霊場(大憧寺・霊泉寺)

「大憧寺」と臥竜公園伝説

飛騨路、自転車で巡った「飛騨三十三観音霊場」紀行文   飛騨一ノ宮駅・飛騨33観音    大幢寺へ、自転車で巡った「飛騨三十三観音霊場」紀行文

 飛騨三十三観音霊場の9番札所「大幢寺」へ行くのに、「平湯」の経験から緩やかな坂道で押し歩きかと思ってましたが、それほどの坂でもなく自転車に乗って行けました。

 「飛騨一宮駅」に着いて休んでいると「越後屋が先に行く」と言うので、「飛騨一宮駅」裏に9番「大憧寺」があるので近くの臥龍公園で待つ事にしました。 大幢寺へ踏切、自転車で巡った「飛騨三十三観音霊場」紀行文
 「飛騨一宮駅」前の道をズウッと自転車漕いで行くと、途中でタンボ道のような所に線路を渡れる所が有りましたが、越後屋は知らずに先へ行ったので呼び戻しました。

 そのままでも良かったんだけれど、σ(*_*)だけ黙って近道すると、後で絶対にモンク垂れるのがわかってるから・・

 踏切を渡って駅裏まで来てみると、正規な道ではけっこうな距離が有るようで、そりゃあぁ~途中省略できるもんならば、その方が良いですもんねぇ。

 線路を渡った時、後ろの方で「キャッ・・」と越後屋の声がしたが、蛇でも見つけたのだろおと思って先に行って待ってましたが・・来ない・・ここで様子を見に行かないと、後でまた「アタイを見捨てて行った、冷たいヤッチャ・・」とモンク垂れられます。

 しかたなく戻って聞いてみると、細い道だったので下の畑へ落ちちゃって、自転車を引っ張り上げてたそうな・・はい、当然大笑いしてやりました。(^O^)

大幢寺・臥龍公園、自転車で巡った「飛騨三十三観音霊場」紀行文     「観退」と六地蔵、自転車で巡った「飛騨三十三観音霊場」紀行文    大幢寺・臥龍桜、自転車で巡った「飛騨三十三観音霊場」紀行文

 「臥龍公園」の所に石碑が有り「観退と六地蔵」と書いてあります。大幢寺、自転車で巡った「飛騨三十三観音霊場」紀行文

 「観退」とは何ぞや?・・案内看板を読むと

 「寺が火事になった時に観音さんも焼けちゃっただろおと思って泣いてたら、観音さんが「ここに居いまっせぇ」と言って教えたそうな。

 それ以来、ここを「観退」(たぶん観音さんが、自分で退避したという意味だと思う)と言う」


 大きな桜の古木が有り「臥龍桜」と言うらしく、今は緑の葉を茂らせているが、さぞかし桜の花が咲く時は見事な事でしょう。飛騨33観音 大幢寺・境内

 飛騨三十三観音霊場の9番札所「大幢寺」も、ひなびた感じで時間が有ればゆっくりしたい所ですが、時刻は3時半、このままでは今日の予定地「古川」まで行けないような気がする。

 9番「大幢寺」境内に「座禅石」というのが有り、看板を読んでみると

 坊さんがその石で座禅してた時に、「一の宮」の神様が仏法を聞き、お礼に何が良いかと尋ねました。

 坊さんは宮川の流れる水音が読経する時に、ジャカマシイから音を止めてくれと言って止めてもらったそうな。大幢寺から見た一宮駅、自転車で巡った「飛騨三十三観音霊場」紀行文

 しかしぃ・・読経の邪魔になるから音を止めろとは・・・・なんちゅうワガママな事を・・・

 読経は人に聞かすためのものか・・はたまた自分の心に対する読経なのか・・出来た坊主ならば周囲の音なんか気にしなく、わけても座禅してる人ならば・・と、どうでも良いアホな突っ込みを入れてみる。(^O^)

 しかし、この9番「大幢寺」で座禅石に座り、遠くの山々を眺めながら尺八吹くのも、ええでしょうなぁ。
 σ(*_*)は水音が大きくても、かまいまへんでぇ。(^O^)

「霊泉寺」での尺八

雲泉寺、自転車で巡った「飛騨三十三観音霊場」紀行文    雲泉寺・参道、自転車で巡った「飛騨三十三観音霊場」紀行文     雲泉寺・愛の鐘、自転車で巡った「飛騨三十三観音霊場」紀行文

 飛騨三十三観音霊場の10番札所「霊泉寺」は高山市内の国道脇に有り、山の中腹に赤い幟が立っています。

 まさかそこまで上がりゃアカンのかなぁ・・と思ったら、その「まさか」でした。

 自転車を麓に置いて、けっこうな坂道を上がると、ここも工事しているようで参道にセメントを入れてます。飛騨33観音 霊泉寺・本堂

 「霊泉寺」境内を散策すると裏山に八十八箇所を作ってあるようですが、時間もないし疲れるのでヤンピ。

 市内を見下ろせる所に「愛の鐘」なる物があるらしく、若いカップルが喜んで叩きまくるでしょうなぁ。

 「霊泉寺」本堂の戸が閉まっていたので外で参拝し、尺八を聞いてるのは、参道でセメント作業している人だけかと思ってましたが、参拝が終わった後で振り返ると作務衣を着た人が立っており、向こうから「この寺の住職の何とかです」と名乗ります。

 今まであちこちの霊場を巡りましたが、住職が自ら先に名乗った事は今までに無く、この「霊泉寺」が初めてでした。

 尺八を誉めてくれ、少し話しをしました。雲泉寺・住職、自転車で巡った「飛騨三十三観音霊場」紀行文

 帰りの坂道を下りながら越後屋が「あんたは尺八を吹いてたので知らないだろうけれど、住職が家から外に干してた洗濯物を取り入れようとした時に尺八の音が聞こえたのよ。

 住職さんは音がする所を見て、すぐに家に戻り着替えをして、ずうっ~と尺八を聞いてたのよ。」

 
「着替えるって・・・その時は何を着ていたの?」
 「うん・・最初は普通のラフなシャツ姿だった。」

 へえぇぇぇ・・・σ(*_*)のために、わざわざ普段着から正装とまではいかんが、失礼の無い服装に改めて出て来てくれたんだ。

 σ(*_*)の尺八なんか、シャツにステテコ姿で聞いて貰っても良かったんだがなぁ。雲泉寺から見た高山市内、自転車で巡った「飛騨三十三観音霊場」紀行文

 今まで各地の寺で尺八を吹いたが、着替えをしてまで出てくれた寺は有ったじゃろおか?

 そお言えば、σ(*_*)の尺八を聞いて、そのスジの人が吹いてると思ったのか、話しの中で「各地を修行されながら、尺八を吹いてるのか?」と聞かれました。

 うむうぅぅ・・修行と言えば修行だが、道楽と言えば道楽で、どっちかというと道楽だろなぁ。

 自分の場合は、そのスジの本物の人達と違って、修行とか芸道とか何とか・かんとか・・等という、ややこしい大それた能書きは全く考えた事がなく、ただ参拝・・だけです。


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 恥ずかしながら「YouTube」に尺八独奏「阿字観」を載せており、聞いて頂ければ泣いて喜びます


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