HOME > 遍路・巡礼 > 「伊豆国横道33観音霊場」地図と目次 > 4 うーれしいなあー
巡礼日 2014.11.19 掲載日 2015.3.12
伊豆国横道33観音霊場の7番札所「宝蔵院」駐車場より杉木立の参道が続いてますが、ホンマはこの参道は舗装されてない方が情緒が有るのだが・・
やがて堂の屋根が見え、幅広の階段を上がると・・・そこには、ズラァ~ァッ~ッッ~と石仏がズラアァァァッッッッ~・・と並んでおり・・おぉぉぉっっ~!!・・と思わず感動の声(一番上の写真)。
緑色の苔と、一直線に配置されてる石仏は、静寂さと共に見事にマッチしており、なかなか味わいが有る風情で、説明看板によると120体の石仏が有るそうな。
7番「宝蔵院」は大きい寺規模で人も住んでるのかと思ったのですが、境内には2つの堂が有り無人のよおです。
ちっこい方が観音堂かと思ったら、看板に「開山堂」と書いて有り、大きい本堂の方には「伊豆国横道33観音」と「伊豆88箇所」の看板が掛かっていました。
「宝蔵院」境内のベンチに座ってモク吸いながら付近を見渡すと、近くにポツンと一体だけの石仏が、サミシそうに手を合わせて立ってます。
そのボオッ~と突っ立ってるだけので石仏の顔をよぉ~見ると、σ(*_*)とよぉ~似ており、あんまりカシコそうな顔してません。
なんかフツフツと親近感が湧いて来て、とても単なる石仏とは思えなく、何か悩みや心配事が有ったら、相談に乗るでぇ・・いつでも良いから・・
でも、マジメそうに悟ったような顔してる石仏よりも、こおいう表情こそ、世間の損得やウットオシイ事等、なあぁ~も考えてない「無」の表情かもしれん。
境内を散策すると「世にも不思議なサルスベリ」の看板が有り、「矢印の所を擦ると、先端の枝が動く」と書いてあります。
ん?・・矢印って・・どこに書いてあるの?・・
矢印を探したが、わからんので、もう一度看板を見直すと、元は「サルスベリ」の木と矢印が描いてあったらしいが、経年のためペンキが剥がれちまい、やっと矢印らしいのがわかりました。
で・・木のその部分を擦ってみると・・おぉぉ!!・・ 確かに先端の枝が微かに動くでねぇか。!(^^)!
越後屋に教えてやると、喜んで擦っていました。
越後屋が近くの石仏で、看板の語句を一生懸命に書き写してます。
「何してまんの? 何か良いこと書いて有るの?」
「薬師如来の看板に書いてある言葉が気に入って、覚えるために紙に写している。」
見れば石仏は「薬師瑠璃光如来」と書いてあり病気に効くらしい。
越後屋が書き写してる後ろの方で、最後の文句「うーれしいなぁー」の言葉を、何度も茶化して言ってたら「うるせぇ~」と叱られた。(^O^)
越後屋の友達に、看板内容と同じように惜しまずに与える人が居るので、友達に教えるために書き写してたらしい。
7番札所「宝蔵院」からの帰りは「女坂」を下りましたが、さすが「女」と名付くだけあって、「男坂」よりも道が楽でした。
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