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 慈雲寺・ガマ地蔵、「伊豆国横道33観音」紀行文 巡礼日 2014.11.22    掲載日 2015.3.27


伊豆下田駅とガマ蛙伝説(慈雲寺)/伊豆国横道33観音霊場

伊豆下田駅

 道の駅「開国 下田みなと」で車中泊をし、伊豆下田駅より「下賀茂」行のバスに乗り込むと、バスの運転手さんは「南伊豆歩道」を歩いた初日に「下賀茂」から「雲見入谷」まで運転してた人でした。伊豆下田駅、「伊豆国横道33観音」紀行文

 最初はお互いに「あれっ!?・・どっかで見た感じ・・」というように顔を見合わせ、それから「おぅおぅ・・あの時の・・」と旧知に出会った感じです。

 その後あれからは、どうしたか・・という話をして、今日の予定等を話しましたが、旅先で見知った人と出会い、話すのもまた格別な旅情ですねぇ。

 こおいうのを偶然と言うのか、縁があるというか・・バスの運転手の人数が少ないと言って良いのか・・伊豆下田駅、「伊豆国横道33観音」紀行文

 秋の奥伊豆観光の状況を聞くと、紅葉を見る観光客は「天城峠」の方に取られて、こちら下田方面まで来ないらしい。

 「伊豆国横道33観音霊場」巡礼が終わって家へ帰る時に「天城峠」を通りましたが、確かに「天城峠」の方が紅葉がキレイでした・・まぁ、こればっかりは仕方ないですわなぁ。

 南伊豆町の役場前で降りて、そこに置いてた自転車に乗って出発。

27番「慈雲寺」・ガマ蛙の伝説

道の駅「下賀茂温泉」、「伊豆国横道33観音」紀行文     下賀茂、「伊豆国横道33観音」紀行文    慈雲寺・入口、「伊豆国横道33観音」紀行文

 道の駅「下賀茂温泉」でトイレを借り、近くの橋を渡って川沿いに行けば「伊豆国横道33観音霊場」の27番札所「慈雲寺」はすぐです。

 「慈雲寺」門柱の所に蛙の置物があり(一番上の写真)、その云われが書いてありました。

 むかあ~ぁしぃ・むかしぃ~・・・この「慈雲寺」の池にガマ蛙が住んでおり、住職や近所の人達にも可愛がられていたそうな。

 ある時、前を流れる川が氾濫して、蛙ちゃんは流されて、どっかへ行っちゃいました。
慈雲寺・参道、「伊豆国横道33観音」紀行文

 「遠くへ行きます・・探さないでください・・楽しかったです・・」という置き手紙を書くヒマも無かったらしく・・カワイソーでんなぁ。

 で・・蛙ちゃんは、沼津の千本浜へ打ち上げられて、なんと・・まぁ・・人間の姿になってたそうな。慈雲寺・恵比寿像、「伊豆国横道33観音」紀行文

 そんな事を知らずに、慈雲寺の住職が沼津の方へ用が有って行った時、目玉がギョロッとした男から

 「あの・・ワシ・・住職さんの池に住んでた蛙ちゃんです。 そのおりには、エサなんぞをくれて、ありがとさんでした。 お礼に袈裟を作ったので持って行ってください。」と言って袈裟をくれたそうな。

 その袈裟が、今も「慈雲寺」の寺宝として残ってるらしい。

 「慈雲寺」参道には苔生した恵比寿さんが座っており、こおいうのは珍しいと思う。

慈雲寺、「伊豆国横道33観音」紀行文    慈雲寺・境内、「伊豆国横道33観音」紀行文     慈雲寺・池、「伊豆国横道33観音」紀行文

 「慈雲寺」境内に入って伝説の池を探すと、元は池だったよおですが、今は白石で埋められている場所が有ります。

 この池かな?・・それにしても思ったより小さい池だなぁ、それとも別の場所に池が有るのじゃろうか?慈雲寺・蛙の置物、「伊豆国横道33観音」紀行文

 池の周囲には、あらゆる蛙の置物が置いてあります。

 その中でも「踊り子」さんの蛙ちゃんが「ちょっとだけよぉ~(ハァ~ト)」と言いながら片足を上げており、周りにはスケベそうな蛙ちゃん達が取り囲み、その芸術美を鑑賞しています。

 中にはデカイ口を空けてヨダレを垂らしてたり、興奮のあまりヒックリ返ってる蛙ちゃんも居て、いやぁ~・・楽しそうでんなぁ・・(^O^)

 袈裟をくれた蛙ちゃんも、一番前でカブリ付きの状態で見ていたのでしょうか。

慈雲寺と尺八、「伊豆国横道33観音」紀行文    下賀茂、「伊豆国横道33観音」紀行文     下賀茂、「伊豆国横道33観音」紀行文

 本堂の戸は開かず、寺宝の袈裟は見れませんでした。
 


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 恥ずかしながら「YouTube」に尺八独奏「阿字観」を載せており、聞いて頂ければ泣いて喜びます


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