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  高野観音堂、「御蔵入33観音霊場」紀行文 巡礼日 2014.9.15     掲載日 2015.2.22


17番札所「高野観音堂」を聞いてジマに叱られる/御蔵入33観音霊場記

野宿

会津高田の夜明け、「御蔵入33観音霊場」紀行文    会津高田・農産物直売所、「御蔵入33観音霊場」紀行文    会津高田駅、「御蔵入33観音霊場」紀行文

 実は昨夜、食事の買い出しに行った後で野宿場所に戻ってみると、夜間になるとトイレは閉まるよおで、今さら野宿地を探すのもメンドウなので、どうしてもトイレをしたい時には、近くに警察署が有ったので、そこで借りるつもりでした。

 野宿場所は予想通り静かで、たまに若いのが来たようだが、こちらには気づかなかったようです。

 朝、5時半頃に目を覚まし、荷物を片づけて会津田島駅へ行きトイレをして食事にしました。

 駅前のベンチには、σ(*_*)のような小汚いジサマが二人座って話しており、何となくホームレスのような感じがするが、このような寒い所にも居るのだろうか?・・σ(*_*)も隣に座ったら、仲間だと思われるじゃろなぁ・・たぶん・・。

17番「高野観音堂」・ジサマに叱られる

   「丹藤」付近、「御蔵入33観音霊場」紀行文

 「御蔵入33観音霊場」の17番札所「高野観音堂」は正確な場所がわからず、掲載している地図位置よりも、もっと川近くの付近だと思ってました。

 この辺だがなぁ・・と思いながら旧道を走ってると神社が有り、行き過ぎたと思って引き返し、来る時に除草剤を捲いていたジサマが、まだ作業していたので聞いてみました。

 「この辺で観音堂はないでしょうか? 薬師寺と言うのかもしれません。」

 「薬師寺は、あそこを曲がって信号機を二つばかり行き・・どうの・こうの・・」と詳しく説明し始めたが、どうも昨日行った会津田島町内に有る「薬師寺」の事を言ってるようです。

 「あのぉ・・町中に有る「薬師寺」ではなく、「高野観音堂」と言うのかもしれません。」

 そしたらジサマが怒りだして「あんたが薬師寺と言うから、そこを教えたので、いかにもワシがウソを教えたような感じになるじゃねぇかぁ。ここら辺で薬師寺と言えば市内の寺の事を言うのだ。 高野の観音堂は、そこを行くと神社が有り、その真向かいに有る。」

と、そこまで説明してくれれば、もう良いのだが、同じ事を鼻水垂らしながら、方言混じりで繰り返し何度も言うのには、まいった。

 その都度「すんまへん」と謝り続け、適当な区切りが付きそうな所で素早く礼を言って逃げました。

 実はσ(*_*)が持って来たネットの資料には「高野観音堂(薬師寺)」となっていたので、この付近に薬師寺という寺が有り、その境内に高野観音堂が有るのかな・・と思っていましたが、どうも薬師寺は納経等をする「関係寺」らしい。

高野観音堂付近の神社、「御蔵入33観音霊場」紀行文     神社より高野観音堂を見る、「御蔵入33観音霊場」紀行文     高野観音堂、「御蔵入33観音霊場」紀行文
高野観音堂、「御蔵入33観音霊場」紀行文    高野観音堂・灯篭、「御蔵入33観音霊場」紀行文    高野観音堂、「御蔵入33観音霊場」紀行文

 ジサマが言う先程の神社まで行ったが、真向かいには・・何も無く、タンボだけでっせぇ。高野観音堂と尺八、「御蔵入33観音霊場」紀行文

 付近に住宅も有るので外に出てる人が居たら尋ねようと思ったら、神社横を少し離れた所の高台に堂が有り、白い納札らしいのが貼ってあるのが見えたので行ってみると、それが17番札所「高野観音堂」でした。

 石灯籠の火袋に四角や丸等の開口部が有りますが、その全てに新しい白い紙が貼ってあり、こおいうのは初めて見た。

 普通は紙なんか貼らずにそのままか、貼っても数カ所だけなのだが・・この辺の風習なんじゃろか?

 高野観音堂・奉納額、「御蔵入33観音霊場」紀行文     高野観音堂・馬のワラジ、「御蔵入33観音霊場」紀行文      高野観音堂・幕、「御蔵入33観音霊場」紀行文

 御本尊さんは馬頭観音らしく、馬の奉納額と、丸い馬のワラジ(たぶん)が軒先に掛かっており、堂の中を覗くと、これまた馬の絵を描いた布で本尊さんを隠してます。

 その奉納年月を見ると「昭和32年」となっており、そお言えばその頃はまだ馬は現役で荷馬車を引いてましたなぁ。


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 恥ずかしながら「YouTube」に尺八独奏「手向」を載せており、聞いて頂ければ泣いて喜びます


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