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巡礼日 2014.9.15 掲載日 2015.2.26
川沿いを行き、白い花が咲いてる広い蕎麦畑を過ぎ・・・澄んだ静かな川を眺め・・・「チョイノリ」は快調に走ります。
でも・・あんまり快調に走り過ぎ、ボオッ~・・と景色を眺めながら走ったもんだから、「内川」集落の国道401号線とぶつかるT字路の看板を見て、あちゃあぁ~・・・やっちまった。
22番札所の有る「塩ノ原」集落を通り過ぎちまった事に気が付き、泣きながら5kmほど戻りました。
「塩ノ原」集落で「御蔵入33観音霊場」の22番札所「泉光寺」は、すぐにわかり階段を上がった所に有る本堂が札所かな?・・と思い、写真撮影するため横へ移動すると堂が見えます。
そおするってぇとぉ・・あれが観音堂かな?と確認しに行くと「地蔵堂」でした。
そこでふと見ると、本堂裏の高台にも堂らしい物が木立に隠れてチラッと見えます。
行ってみるとそこが観音堂で、しっかり「御蔵入三十三観音札所 第二十二番 (ちっこい字で)塩の原 (大きい字で)泉光寺」の看板が掛かってました。
ふっふっふっ・・観音堂、おぬしもワルよのぅ・・・こんな所に隠れておって・・・
この場所は、人に聞くか説明看板でも作っておいてくれないと、たぶん初めての人は本堂裏に観音堂が有るなんて思わないから探さないと思う。
言っちゃあぁ失礼だが、札所巡りをしている人の中でも納経帳作製が目的で、本堂で参拝すれば、それで良しとして、トットと帰る人が多いのではないかなぁ。
いえ・・別にそれでも構わんのだけどね・・・人それぞれの信心・趣向なのだから・・でも、せっかく「札所巡り」をしているのならば、寺境内を一周するのも趣が有り、何か珍しい発見をする事が有りまっせぇ。
「塩ノ原泉光寺」観音堂の正面には、千羽鶴がゴッテリと、これでもか・・と言う位に飾ってあり、それでも場所が足りず堂横まで続いてます。
それと共に丸い紙に、色とりどりの花模様の折り紙も飾ってあり、これは初めて見たなぁ。
花模様の折り紙は、ここら付近の隠れた風習なのでしょうか? だれか知ってたら教えてね。
丸い花模様紙細工の上を、ふと見ると鴨居の所に、チッコイ人形のような物が置いてあります。
そりゃあぁ~・・これだけ千羽鶴やら花紙細工を奉納してあるのだから、ついでに家に有る、いらなくなったマスコット人形でも載せておいたのだろう・・と軽く思いました。
しかし、良く見ると木造品の彫刻で、しかも色が剥げて、かなり古そう。
あらためて鴨居の周囲を見ると、正面にも人形がたくさん飾ってあり、堂周囲をグルッと確認すると、囲碁してるらしいのやら、何やらかんやら・・と、全周に人形彫刻が有り、へえぇぇ・・・芸が細かいでなぁ。
これを書いてる時に観音堂や人形彫刻は、いつ頃の作なのか等をネットで調べましたが、探し方が悪いのか、観音堂自体の紹介も見つけれません。
惜しいなぁ・・観音堂にこれだけ細かい人形彫刻してあるのは珍しく、もっと宣伝すれば良いのにぃ。
この「塩ノ原泉光寺」観音堂の人形彫刻は、「御蔵入三十三観音霊場」の中でも、特に歴史を感じさせる見所の一つだと思います。
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