「牛滝」へ向かってS字カーブの道を走ってると、「流汗台ゆとりの駐車場」というのがあり、まぁ・・確かに自転車の人だったら、キツクて汗を流すと思う。
見晴らしは山々が連なっており、海は見えません。
さらに車を走らせていると牧場らしく、牛が群れて寝ています。
へえぇぇ・・・こんな山奥に牧場が有るんだ。
国道から分かれて「牛滝」集落へ向かい、目印の牛滝小学校を通り過ぎて集落内に入り、さて・・どの辺に田名部海辺33観音霊場の28番札所「牛滝観音堂(真如庵)」が有るんかな?
自動車の速度をゆるめ、ちょうど空き地のような所があったので、そこで車を止めると、目の前に「黒い札所看板」が有りました。
この札所「牛滝観音堂(真如庵)」は、下調べの時に地図を見ても場所がわからなかった所です。
田名部海辺33観音霊場を巡礼する初めて来る人は、「牛滝」集落に入った道沿いに有る「黒い札所看板」を、まず探してください。
この看板を黒色でなく、もおチット分かり易い色で作ってくれたらなぁ・・というボヤキモンクは置いといて・・看板の指す方向に家に挟まれた細い路地があり、その奥が札所「牛滝観音堂(真如庵)」です。
「牛滝観音堂(真如庵)」には鍵が掛かっていたので入れず、戸の前で尺八を吹いて参拝したが、近所で飼ってる犬が「怪しいヤツが来た」とばかりに盛んに吠えてました。
「牛滝観音堂(真如庵)」で参拝後に牛滝漁港へ行ってみると、プレハブ小屋の土産売り場から「「仏ケ浦」へ行く船に乗らないか」とオババが言いに来たが、申し分けなさそうに断りました。
ここから仏ケ浦観光の船が出ているというのは下調べしていたが、乗る人が居るんかなぁ、ホントは海上から「仏ケ浦」を観光した方が、岩の状態が分かり易いらしい。
しかし、オババはそれでもガンバッて「この付近のネエサン方が作った土産物が有るから、寄って行ってくれ。」とねばる。
うむうぅぅ・・どんな土産物が有るのかと気は動いたが、土産物店に入ると何か買わないと出にくい・・という雰囲気が好きではなく、いかに老い先の短いトシヨリの頼みでも行きたくない。
代わりにラーメンでもすすろうかと「食事が出来るか?」と聞いたが、食事は出来ないと言うので、やはりすまなそうに断った。
牛滝漁港から見た岩場海岸風景がキレイで「仏ケ浦」もこんな感じだろおと思い、観光船も良いが、この風景をもっと売り出せば良いのにぃ。
たぶん「田名部海辺三十三観音札所」巡りで「牛滝」まで来ても、漁港からこのような素晴らしい景色が見れるとは知らずに、サッサッと次の札所へ行き、漁港まで来る人は魚釣りか観光船に乗る人だけじゃろなぁ。
防波堤先端に漁協の水揚場が有り、そこの屋上が見晴らしが良さそうだと思って行くと、やっぱりもんのすごく良かった。
これを書いてる時にわかったのですが、「牛滝」は水上勉作の小説「飢餓海峡」の舞台地だったのですねぇ。
小説の「あらすじ」を読んで、そお言えば、昔、小説を読んだよおな気がするし、映画も見たような気がするが、よぉ~覚えていない。
「飢餓海峡」では犯人を追っていく刑事が、この「牛滝」から船を出させて「仏ケ浦」へ行った場所だそうで、今度、図書館から借りて読んでみよう。
ネットでこの牛滝漁港の冬の写真を見ると、来訪した初夏の7月とは違い、想像も出来ない厳しい状況のよおです。
「牛滝漁港」脇に有る「弁天さん」(堂の額は無いが、先程のオババに聞いた)の彫刻が、失礼ながら片田舎のわりに手の込んだ物であり、なかなか素晴らしく、これも「牛滝」の見所の一つだと思う。
今は寂れているが、昔は船の寄港地として栄えていたそうで、その時の名残でしょう。
この「牛滝漁港」からの海風景は、なかなかキレイで岩風景も素晴らしかったので、ぜひ寄ってみてください。
以下、広告です。
どんどん絵を描くことが好きになる!! 楽しく学んで、どんどん上達 上西先生の水彩画教室⇒詳細はこちら |