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 米子大瀑布の祠、尺八を携え巡った信濃霊場記 H22.11.4 巡礼   H23.10.15 UP

霜柱立つ「米子大瀑布(米子不動寺・奥の院)」/信濃33観音霊場

 「米子大瀑布」なるもんが、この近辺では有名箇所らしく、正直言って、これも「信濃33観音霊場」巡りをするまでは、その存在も知りませんでした。

 聞く所によると、モンノスゴイ大滝が3本、轟音を立てて水が落ちてるそうな。

 ただし、「米子大瀑布」は車で10分くらいで行けるような近場ではなく、地図を見るともんのすごい山の中です。雲海・須坂市方面を望む、米子大瀑布へ行く途中、信濃33観音霊場記

 秋の紅葉時期には道幅が狭いため車で擦れ違いが出来なく、麓からシャトルバスで行かねばアカンらしい。

 朝早く起き、その「米子大瀑布」なる所へ行きました。

 季節はちょうど紅葉が少し過ぎた頃であり、先月までは車制限があり、麓よりシャトルバスで行かねばならんかったよおです。

 行ってみると道は早い話が林道で、山を伝ってウネウネ・・と・・・・確かにS字やらUカーブの急坂箇所で、向こうから車が来ると擦れ違いが難しいと思われる場所は何カ所か有りました。

 途中で車を止めて下界を見下ろすと、須坂市方面が雲海に隠れており、おぉぉぉ・・けっこう高い場所まで来たんだなぁ。

熊野権現社、米子大瀑布、信濃33観音霊場記    米子大瀑布、自転車で巡った信濃33観音霊場記    雨宿岩、米子大瀑布、信濃33観音霊場記
                 

 朝が早いため対向車が来る心配は少なく(実際に対向車には会わなかった)、8時頃に「米子大瀑布」駐車場に着いて一番乗りかと思ってたら既に2台止まっており、上には上が居るもんですねぇ。

霜柱、米子大瀑布、信濃33観音霊場記 米子大瀑布の小川、自転車で巡った信濃33観音霊場記不動滝を望む、米子大瀑布、信濃33観音霊場記米子大瀑布・不動橋付近の不動尊、自転車で巡った信濃33観音霊場記

 山は紅葉が過ぎ、枯葉が落ちてる状態で、日陰では道端に霜柱が出来ており、寒かったぁ~・・。米子大瀑布の階段、自転車で巡った信濃33観音霊場記

 いかにも冷たそうな小さい谷川に沿う遊歩道を向かって歩き、川に掛かる「不動橋」付近から「米子大瀑布」の一つ「不動滝」が見え・・おぉぉぉぉ・・・・!!

 「不動橋」を渡った付近から階段を上がるようになっていますが、道スジから少し離れた川端に、青銅整の不動さんが立ってます。

 近くの尖った三角形の岩に、不動明王と何とか童子が彫ってあったが、よぉ~読めなかった。

 道は山に向かって階段を上がるようになっていますが、位置的関係から何となく川沿いが「米子大瀑布」への昔からの道だったような気がする。米子不動寺・奥の院、米子大瀑布、信濃33観音霊場記

 階段を上がって建物が見え始めると、それは「米子不動寺・奥の院」ではありまへんでぇ、それは旅館らしく店はやっていませんでした。

 人気のない境内をウロつくと、「米子不動寺・奥の院」が有り案内看板に
 「こちらは米子大瀑布と米子不動寺 奥の院です。
 せっかくお出でくださいましたが、お不動さんは冬になるとカゼをひくので9月14日より里へ下りて、ただいま留守にしております。」
という主旨の説明が書いてあります。

 それでも気は心と、お不動さんの留守宅に向かって、尺八を持って来なかった代わりに般若心経を唱えました。権現滝、米子大瀑布、信濃33観音霊場記

 「米子不動寺・奥の院」境内付近の写真を撮るので、越後屋に先へ不動滝の方に行かせましたが、途中で道が二手に分かれており、右手の山側へ行くと滝を間近に見れ、もう一つの真っ直ぐ下りる道は滝全体を眺める場所へ行くよおです。

 どっちへ行ったかなぁ・・と思ったが、迷子になるほどの場所でもないから、ここは右の滝を間近に見れるコースへ行くと、上の方からカメラを下げたトッツアンが降りてきました。

 σ(*_*)が熊鈴を鳴らしながら上がってたので「熊が出るんかね?」の問いに「いやぁ、何も無いとサミシイもんで・・」と言ったら笑ってた。

 「米子大瀑布」の一つ「権現滝」が見える付近で、下の方から越後屋が呼ぶ声が聞こえましたが、聞こえないフリして、これを機会に行方不明となり、新しい人生の再出発をしても良かったのだが、カワイソーだから仕方なく返事してやった。不動滝、米子大瀑布、信濃33観音霊場記

 下の方では先程擦れ違ったトッツアンに、行方不明になったσ(*_*)の消息を尋ねている声が聞こえ、越後屋と再会すると、モンク言いながら付いてきます・・はいはい、そおですか・・・

 「不動滝」の滝壺付近は、寒さのために飛沫が白く凍ってます。

 一回りして「米子不動寺・奥の院」境内へ戻ると、若いアベックが居て挨拶をしました。

 ぼちぼち駐車場へ戻ろうと思ってたら、オババがどこからともなく現れて「この辺でカメラ持った男の人を見ませんでしたか?」

 先程の熊鈴の事を話したトッツアンだろおと思い、その事を話すと、オババは「「米子大瀑布」の滝全体が見える場所へ行って、30分ほど待った」と言います。

 「それならば、たぶん、もお駐車場へ帰ったと思いますよ」

 オババの話によると、この分かれ道付近では夫婦間の意思の疎通が無いため、妻側が行方不明になったオットを探し求める光景がアチコチで見られるらしく、逆はたぶん無いと思う。米子大瀑布・米子不動寺「奥の院」、自転車で巡った信濃33観音霊場記

 しかし、それにしても女は女同士、男は男同士で、本能的に別々の道を行くんですなぁ。

 ヒョットしたら、オババ達が行く女同士の道筋は「ババ捨山」への道かもしれん。(^O^)

 いらなくなった不要のオババを捨てるには、ここで分かれて先に滝へ行かせれば、自然に捨ててくる事ができるのかもしれんなぁ・・あっ、マネしないでね。

 オババ一人で駐車場へ帰らせるのも山道で危ないから、一緒に帰ろうかと言ったら「一人でも帰れるし、「米子大瀑布」の滝全体が見える所も近いから、ぜひ行ってきなさい」と勧められました。

 うむうぅ・・そお言われてみれば、たぶん二度と「米子大瀑布」の地へ来る事がないかもしれんと思い、せっかくだから、その「ババ捨山」へ行ってみました。

     滝100選、米子大瀑布の全景、信濃33観音霊場記

 「ババ捨山」は日当たりの良い野原のような感じの場所で、「滝100選」の碑が建っています。

 しかし、パンフレットにも書いてありましたが、惜しむらくは「米子大瀑布」の滝に面してる場所が南側で、どおしてもカメラに撮ると滝が日陰になります。

 そこへ先程のアベックが来て、軽く会話して別れましたが、越後屋が「あの二人は、仲がいいわねぇ」「どおして?」米子大瀑布の崖、自転車で巡った信濃33観音霊場記

 「さっき境内で、女の人の靴紐を、男の人が屈んで結んでいてあげてたよ。いいなぁ・・・。」

 「けっ・・、そんな事を若い時からするから、女はそれが当たり前だと勘違いし、付け上がってカカア天下になるんじゃ。
 ※※家(特に伏すが、σ(*_*)とこでは無い)のヨメさんを見ろ、あんなのになるぞ。」

 「でもおぉ~・・・優しいのがいいなぁ」
 「σ(*_*)なんかも十分に優しいはずじゃ、なんせ草食系の人間なのだから。
 だからと言って、靴紐なんかアホらしくて結んでやらんけどな。靴紐くらいは自分で結べ、他人に頼って甘えるんじゃねぇ。」


 不満そうな越後屋の顔・・ワッハハッハッ・・言ってやった。


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 恥ずかしながら「YouTube」に尺八独奏「手向」を載せており、聞いて頂ければ泣いて喜びます


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