HOME > 遍路・巡礼 > 「信濃33観音霊場」地図と目次 > 35 心の隙間(8番 西明寺)
H22.11.7 巡礼 H23.11.19 UP
信濃33観音霊場の「山コース」巡礼は、地図の等高線や尾根・峰の状況より判断して、最初から自転車では無理と思って車で巡りました。
8番札所「西明寺」も、地図から想像してた通りの、ドエレエ山中に有り、「新橋」集落から「小田切ダム」の横を通った付近から急坂、S字カーブの連続で、これを自転車で押し歩きながら巡ってたらキツかったと思う。
札所「西明寺」の有る「吉窪」集落に住んでる人達は、店も無いので冬の雪が降った時等は、よっぽど注意して坂道を上がり下りしないと車がスリップしちまいタイヘンでしょうねぇ。
そいでもって、こんなタイヘンな山中に、よくもまぁ~「信濃三十三観音霊場」の札所を作ったなぁ。
「吉窪」集落の入口付近に大きく「信濃三十三番第八番霊場 千手観音世音 西明寺」と書いた看板があり、その横に大部薄れてちまって見にくい観音堂への案内図があります。
こんなに丁寧に看板が有るもんだから、そのまま集落内へ車が入って行けると思い、集落内へ車を乗り入れたましたが無理なのがわかり、また元の所へ戻って案内看板付近に路上駐車しました。
集落内の細い道を入ると、親切にも電柱に「西明寺」案内看板が掛かっており、これが無かったら入口がわからんかったかもしれん。
細い道を上がると高台に、清水風舞台のような懸崖造りのチッコイお堂「西明寺」が見え、寺と言うよりも堂のような感じです。
「西明寺」入口階段に、帽子とヨダレ掛けを付けた、顔しか出てない木造りのチッコイ狛犬?が置いてあります。
その狛犬の顔を見ると・・それが、あぁたぁ~・・「笑うセールスマン」の喪黒福造さんのような歯と目をしており、思わず笑ってしまった。
しかも目立つように歯と目は白く色が塗ってあり、ダンゴ鼻といい、唇の赤さといい、ギロッと睨む目は「笑うセールスマン」の喪黒福造さんそのもので、特に向かって左側の狛犬は、そっくり!!・・・ギャハハハ・・・
見ていると今にも「オォッ~ホッホッホッ~・・・そのお顔は何か悩み事が、お有りじゃありませんか?。あなたの心の隙間を、お埋めします。」と言って、ヨダレ掛けの横から名刺を差し出すんじゃないかと思った。
もしも自分の自己紹介を「笑うセールスマン」風トークで言うならば、
「私の名は小汚放浪爺、人呼んで「失笑される尺八吹き」、ただの尺八吹きじゃ~ございません。
他人からアホな事をしとる・・と失笑される所が、他の人達とちがいます。
私の取り扱う尺八は「心」、「人間の心」でございます・・オゥ~ホッホッホッ・・・
この世は老いも若きも男も女も、心のさみしい人ばかり。
そんな皆さんの心の隙間を、尺八を吹いてお埋め致します。
いいえ、お金は一銭もいただきません。
お客様が満足されたら、それが何よりの報酬でございます。
でも、くれるんならば、もらっとくけど・・・できれば小銭よりも札びらの方が・・
さて、今日のお客様は・・・オゥ~ホッホッホ…」という感じになるかなぁ。
「笑うセールスマン」の「心の隙間」と言う単語は、良い表現ですねぇ、σ(*_*)の尺八で、皆様の「心の隙間」を埋める力が有れば、ええんだが・・
チビッと失礼ながら、右側に居る狛犬「喪黒さん」の帽子を取り、ヨダレ掛けをめくって前足がどうなってるか確認すると、ちゃんと狛犬らしくお座りしています。
あっ・・はい、カゼひかないように元に戻しておきましたが、しっかしぃ・・この狛犬は、ヨダレ掛けや帽子を着せない方が良いと思うがなぁ。
だれがこの狛犬を作って奉納したのか知りませんが、なかなか味の有る芸術品だと思います。
早朝なので集落内は、雲の中に入ってるのか霧が出ており、尺八で参拝すると「朝の早くから、じゃかあぁしい!!」と近所から苦情を言って来るかと思ったが、幸いだれも来ず、尺八の音も良かった。
以下、広告です。
![]() |
![]() |
![]() |