信濃33観音霊場の30番札所「正法寺」は国道19号の「笹平トンネル」に入らず旧道を行きます。
地図を見ると「笹平トンネル」を通っても良いが、出口付近で旧道へ戻るようになっており、どうも道を見過ごしそうな気がするので・・・。
旧道は途中より「笹平トンネル」の上を越えるような急坂「県道31号」を行きますが、ここら付近は地図がないと、どおやって行けば良いか、わからんかもしれん。
そいで安心したらアカンでっせぇ。 県道を進むと「城下」という箇所にトンネルがあり、これもトンネルに入らず旧道を行くと曲がり角付近に観光案内地図が有ります。
失礼ながら、こんな人が通らないような所でも、昔は観光客が来てたのでしょうか。
その案内図の箇所から、山へ上がる急坂がありましてなぁ・・・それが今まで以上の急坂で、この坂はホンマに車で上れるのかと心配するほどの急坂です。
そんな坂道をガァッ~と上がると、途中の所々には信濃33観音霊場の札所「正法寺」看板よりも「臥雲院」への看板が盛んに有りました。
山中では地図は、あんまり役に立たず、むしろ地名がわかった方が良い場合が有ります。
「正法寺」まで別れ道がいくつか有りましたが、その都度に看板が有り、無い場所は勘で山上へ向かって行くと、何とか「正法寺」に着きました。
「正法寺」は、いかにも田舎のお寺という感じですが、山門も備えており、それなりに大きい寺です。
「正法寺」本堂の賽銭箱・横に芳名帳が有り、これが普通の芳名帳と違い、般若心経の文字を一字だけ写経しながら署名するシステムになっており、なかなか良いアイデアだと思い、こおいうのは初めて見た。
芳名帳を見ると前日に4組の人が来ており、少なくとも2日に一人位はだれかが来てます。
ほとんどが長野県の人達だったが、一人だけ愛知県から来てました。
夫婦連名の署名が多く、σ(*_*)とこと違って皆様仲がよろしいよおで・・ヒッヒッヒッ・・・。
一応マネして越後屋の名前も仕方なく横に書いておいてやったが、他の人が見ればこれも仲良し夫婦と思われるのじゃろなぁ。
この人達も「信濃三十三観音」霊場を巡ってるのでしょうか?・・でないと、失礼ながら名所でもない遠く人里離れた山奥の寺には、よっぽどの何かの用が無いと立ち寄らないと思う。
ヒョットしたら「信濃三十三観音」霊場は、地元の人達からすれば昔と変わらず今もけっこう有名であり、巡る人が多いのかもしれない、 さすがに徒歩・自転車ではなく、車使用だと思うが・・
今日一日は「山コース」を巡る予定で時間的にも余裕がありそうなので、ここへ来るまで盛んに看板が有った「臥雲院」には、興味をくすぐる「七不思議」という単語もチラチラ見えました。
熱心に看板を立て宣伝してるのだしぃ・・・
札所「正法院」から2kmほどしか離れていないしぃ・・。
たぶんこのような地へは、もう二度と来る事は無い場所だろぅしぃ・・
なんつうても「七不思議」という単語の胡散臭さが大好きだしぃ・・
と「だしぃ・・」が一杯有ったので、「七不思議」に釣られて冥土の土産にでも・・と思い寄ってみる事にしました。
途中「念仏寺」付近に開けた場所があり、そこから見える信濃の山風景・絵案内図があり、見晴らしが良く、遠くの山々や麓の集落も見えます。
この案内図をここに設置しようと考えた人に「よくぞここに作ってくれた」と感謝状を渡して誉めたい位にピッタシの場所で、上の写真が看板の案内図で、下はそこから見える実際の風景写真です。
「臥雲院」はこんな山奥なのに・・と思うほど、想像以上に大きく立派な寺でした。
「臥雲院」入口には案内看板が有り、ちゃんと「七不思議」の説明がしてあるのが良心的で、これが無かったら「七不思議はどこ?」と思っちゃうだろなぁ。
「臥雲院」境内には水の流れを利用した「鹿脅し」が設置されており、本堂内で参拝すると思ったほど音は響きませんでしたが、音が堂内に溶け込むような感じでした。
堂内には、近くの小学生が作ったらしい臥雲院に関する歴史文書が有り、、読んでみると、なかなか分かり易くて絵もほほえましかった。
で・・肝心の「七不思議」とは
1 要石 小泉水の中にあり水の増減にかかわらず水の上へ出る所いつも同じ。
また一人で動かしても大勢で動かしてもゆるぐ事同じ。
境内のチッコイ池に「要石」の看板が有り、その側に祠が奉ってある基礎部分の石が「要石」だろおと思ったのです。
しかし越後屋が「池の中に有る石じゃないの?」と言い、伝説の説明書きを読み直すと越後屋の読解力の方が正しいようだ。
2 風穴 風吹き出してふいごの如し
境内ではなく、少し離れた所に在るらしく行かなかった。
3 塵穴 この口に落ち葉を積み上げておくに一夜にしてなくなる。
裏庭に石囲いが有り、たぶんこの石囲いの中に落ち葉を積んでおくと落ち葉が無くなるのだと思うが、こぼれ落ちたのか落ち葉が残っていた。
4 伽羅池 晴天の日は泉中に富士の陰がうつる
すまん・・信心が足りないせいか、見えなかった。
5 客殿の破風 客殿の破風に大きな口あり、これより戸隠権現来臨するという。
毎年7月16日この破風口に大霧降る。
この「破風」つうのが何の事かわからず、たぶん屋根のテッペン付近に有る、どこかの事だと思うが・・よぉ~見てもわからんかった。
6 片目魚 泉水の中の魚いずれも片目なり
お世辞にも澄み通った清い水と言えない、正直に言うと濁った水の伽羅池には、確かに魚が数匹泳いでおり、ぜひ捕まえて確かめたかったが・・・
7 客殿の雨垂 いかなる大炎天でも客殿の軒場より午時に雨したたる事毎日かくの如し。
これも信心が足りないので場所がどこかわからず、はたまた雨水が落ちる時間が違ってたのか、看板が有る付近を見回してもわからんかった。
できれば雨水が落ちる付近に「矢印の看板」を設置してくれていたら、オッチャンもんのすごく喜ぶんだけどなぁ。
「臥雲院」より帰る時に、大きな杉の木が見えました。
わざわざ寄りませんでしたが、この杉は江戸時代の善光寺地震の時に、山斜面からここまで滑り落ちて来たらしく、巨木巡りを趣味とする人達では有名な杉らしい。
この「臥雲寺」へは、麓より案内の立札が無かったら、きっとこの寺の存在も知らず来なかったでしょう。
σ(*_*)は「臥雲院」の回し者でも間者でも、信者でも檀家でも親戚・兄弟でも顔見知りでもない、タダの通りすがりの巡礼者ですが、ぜひ「信濃三十三観音霊場」巡りの際には、この「臥雲院」にも寄ってみてください。
この「臥雲院」は遠方の山奥に在りすぎて、余り人が来ないかもしれませんが、寺の雰囲気も良く、伝説・歴史的にも人に知られていない隠れた穴場であり絶対に後悔しない所で、本当に「臥雲院」に寄って良かったと思う。
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