信濃33観音霊場の13番「開眼寺」へ向かって「姨捨公園駐車場」の車道を行き、予定では車道のU字カーブ付近から、小さい農道が有るので、そこを下りる予定にしてました。
で・・その農道へ下りる階段が有りますが、やや草が覆っており、どうしょうかなぁ・・と思って地図を確認すると、農道を行くと一度坂を下りて再び山を上がる感じです。
むしろ、このまま尾根を走る国道403号線に出た方が近くて良いのでは・・と、しばし思案。
越後屋が言うには、先程の14番「長楽寺」で紅葉の写真を撮りに来た人と話した時「国道に出た方が良い」と教えてくれたらしい。
うむうぅぅ・・・確かに国道へ出た方が良いかもしれんが、見知らぬ道を歩く方が、何か新しい「未知なる発見」が有るかもしれん。
せっかく一度決めた道だからと思い、よしゃあぁいいのに当初の予定どおりの農道を行きましたが、結果は完全に失敗で、すぐに国道の尾根道へ出た方が良かった。
リンゴ畑をズラズラと下って行くと結構な距離が有り、下る途中に見えた工場付近から上るS字カーブの車道も長そうです。
そのS字カーブを歩いてると、これから上がる車道のガードレールが山腹に見えたので、越後屋が「ショートカットする」と言い張って、草を掻き分けながら山へ入り、σ(*_*)もツッカケを履いてなかったら、越後屋に続いてショートカットしたかもしれない。
そいでS字カーブを曲がって歩きながら、越後屋はもう車道に出てるだろなぁ・・と思ってたら、車道下の草藪をウロついてます。
「何してまんねん? もう、とっくに車道を上がってるもんだと思ってたのにぃ。」
「車道の所にコンクリ壁が有って、上がれんかった。」
言われて見れば、3m程の高さが有り「コンクリ壁の出っ張りに手を掛けて、何とか登って来い。」と言いましたが、σ(*_*)だったら、コンジョで上がれると思ったが、女の細腕では、そんなコンジョも無いよおです
越後屋は、しばらくウロつき諦めて、元の所へ戻ってS字カーブを歩いて来ました。
欲を出さずに、もう少し短い距離の箇所をカットすれば良かったのにぃ・・・言われたく、ないじゃろなぁ。
道端で座って休んで待ってると 「笑ってたじゃろ。」
「な・・何を言うか・・気の毒にと思い、見ていても涙が流れかかった。」 「ウソこけぇ。」
ホントは「ギャハハハ・・・」と腹を抱えて大笑いしたかったが、正直に言うと絶対に怒るじゃろなぁ。
まぁ・・確かに「ショ-トカットする際には、上がり口の事も考慮しなければアカン」という「未知なる発見」はした。
信濃33観音霊場の13番札所「開眼寺」に着くと境内で、作務衣を着た外人の若いネーチャンと越後屋が話してます。
聞いてみると、この「開眼寺」に来て2週間目になり今度のクリスマスの時に帰るそうで、今まで2年間、日本に居て学校の先生をやってたらしく、ふう~ぅむぅぅ・・外人さんのバイタリティはすごいでんなぁ。
今までも遍路・巡礼で何人かの外人さんと会って話をしたが、日本人と違って大ざっぱな数ヶ月・年単位のマクロ的な旅行計画をしており、旅行先では「出たとこ勝負」的な感じなんですねぇ。
日本人ならば日単位あるいは時間単位までのミクロ的な計画をしちまい、現にσ(*_*)も日単位の計画をしており、これは越後屋が付いて来るからで、σ(*_*)一人の旅だったら野宿を念頭に置いて、もっと「出たとこ勝負」の計画をするんだが・・・。
「開眼寺」内は開放されており入れて、壁などに龍の絵が飾ってありますが、この寺の人は龍が好きなんじゃろか?。
参拝し終わって外に出ると、「開眼寺」境内に近所のお母さんと子供2人が遊びに来ており、話をすると子供は、なかなか人慣つっこかった。
帰る時、さっきの外人ネーチャンが、入口の石仏の間に座って掃除してる・・というよりも、さぼってボオッ~としていると言う方が当たっているなぁ。
「尺八が聞こえたか」と聞くと、ここまでは聞こえなかったらしい。
尺八の説明すると、「ワタシ、シッテマス。 コト、モッテマァスゥ。 ソコニ(「開眼寺」)オイテアル。」
おぉぉ・・琴を持ってたのか、それじゃ尺八も知ってるわなぁ、それにしてもあんな大きな琴を持ち歩きながら旅するのもタイヘンじゃろなぁ。
これも一期一会と思い尺八を袋から出し、先程の子供達も寄って来たので子供に「今から、おいちゃんが笛を吹くから(尺八と言っても、わからんと思ったので)、そこで待っててね」と言った。
一曲吹き終わると、お世辞かもしれんが「スバァラシイィィ~・・」と拍手してくれたので、記念に納札をやり、子供のお母さんにも渡しました。
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