HOME  > 遍路・巡礼  > 遍路・車中泊「用具紹介」  歩き遍路-2 杖と笠の結び方


杖と笠の結び方(とっくり結び)

H16/2/3UP


笠と杖を結ぶ

 皆の衆は、参拝する時とか休む時に笠をどうしてまっか?杖と笠の結び方杖と笠の結び方

 たいてい、そのままリュクに縛りつけて笠が迷子にならんように、一人寂しく留守番させてるか、一時的の休息の時だったら脱ぎ捨てて、そこらに置いてあるようでんなぁ。

 別にそれでも構わんのでっせぇ。迷子にならにゃあ、ええんですから。

 ワシの場合は、いつも杖に笠を縛って迷子にならんようにしています(写真参照)。
 どうじゃあ~、カッコええやろおぅ。!(^^)!

 今まで遍路していて、杖に笠が縛ってある人を一度も見た事がありまへん。

 たぶん、どういう結び方をしたら、笠がズルズルと杖から落ちないようになるか、わからんからでしょう。

とっくり結び

 そんなに難しい結び方ではなく、もし、この図や写真で分かり難い場合は「とっくり結び」で検索してください。

 「とっくり結び」は船をビットに繋ぐ時にも利用されており、「簡単」「しっかり結べ」「外し易い」の三拍子そろってます。
    とっくり結び-1   とっくり結び-2   とっくり結び-3 
   とっくり結び-図1   とっくり結び-図2  とっくり結び-図3
1 写真・図①のように笠の紐を、杖に巻き付けるように輪を作ります。

 ここで注意する所(どのような結び方でも全てに共通)は、手に持っている紐(右or左手)が、どちらが「上」or「下」になっているか?という事です。

 適当に「どっちが上でも下でも良いじゃんかぁ。ワイの好きなようにするわい。」という感覚ではあきまへん。必ず失敗しまっせぇ。(^O^)

2 次に写真・図②のように輪を、もう一つ作って杖にかぶせます。とっくり結び・紐の外し方

3 写真③のように、下の輪に向かって紐の両端をグッと引っ張って完成。
 はい、杖を絞め殺す気分でもええです。これをやらないと、ズルズルと下へ落ちまっせぇ。

4 紐を外す時
 写真④のように図③の「A」の輪の部分をつまみ、紐の先端「B」を引き抜くようにズルズルと上へ引っ張り、輪を大きくします。
 すると紐が、アッ!!という間に緩みます。

 どうでっか?出来ましたか? 忘れんうちに、何回も練習しといてね。
 どうしたオヤブン・・なに?・・出来ねぇ? 弱ったなぁ・・。

 このように杖と笠を結んでおけば、遍路しとる時に、もんのすごく重大な利点が一つだけあります。
 絶対に杖は、忘れませんでぇ。!!  (^O^) カッカッカッカッ・・・・。
 オヤブン!! もう、泣きながら忘れた杖を取りに戻る心配は解消じゃあ。!(^^)!


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 恥ずかしながら「YouTube」に尺八独奏「手向」を載せており、聞いて頂ければ泣いて喜びます



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