H20.4.13 巡礼 H21.10.3 UP
「上中田」という所に来ると、小さいお寺のようなのが道沿いに有り、境内に石の座る所が有ったので休息しました。
何宗の何と言う寺かわからず、石門の字を見ても漢字で5文字書いてあるだけで、寺名などは書いありまへん。
σ(*_*)がわからなかっただけなのかもしれんが、こおいう寺も珍しいでんなぁ。
一休みした後、休ませてもらったお礼に、本堂に入れるもんなら、尺八吹いて参拝しようと思い、入口に入ると上がり縁にオババと子供が見て居ます。
たぶん、σ(*_*)が休んでた時から、わけのわからんのが来たなぁ・・と思って、そこから見ていたんでしょう。
あららっ・・これは、とても尺八を吹いて参拝する雰囲気では無いなぁ・・と思い「休ませてもらいました。お賽銭です」と言って、手に持っていた小銭をオババに渡しました。
オババは受け取りながら「まだ向こうに、お寺が有りますよ」と言ったけれど、商売っ気が無い寺ですなぁ。
「飛田」付近の道端で、警察のネズミ取りの撤収作業をしており、どおりで向こうから来る車がフラッシングしていると思った。
そおいえば、もうすぐ昼だもん、「ネズミ取り」もいい加減に止めないと昼飯時間だもんねぇ。
コンビニで弁当を買い、近くの小学校グランドのベンチでσ(*_*)も昼飯にしました。
桜の花は丁度満開でしたが、座ってると寒く山には未だ残雪が有ります。
「東乙吉」のバス停付近から、「上十日市」に印を付けた越後33観音霊場の2番札所「摩尼王寺」へ向かって農道を歩いたが、どうも寺らしいものが無い。
あれれ?・・・と思って「上十日市」村外れまで来ると、集会場前で草刈り奉仕の開始時間待ちをしている人達がタムロしており、そこへ杖と笠を持った珍しいカッコウした不審人物が表れたもんだから遠慮なくジロジロ見てくれます。
近くに居たオバハンに「「まにおうてら(摩尼王寺)」はどこでしょうか?」と聞くと、えっ?という顔して、横に居たオバハンと何かコソコソ言い「古い人の方が、わかるよねぇ」と言うのが聞こえます。
何じゃ?・・こんな狭い村の中に有る寺さえも、どこに有るのか知らんのか?と思いつつ、再び好奇心の目で見てる衆人の中を、ジサマの所へ連れていかれました。
たぶん「江戸町内、引き回しの刑」になった人も、こんな目で見られていたのでしょぅ。
ジサマは、さすがに年の功だけあって、こんな不審人物でも遠来の旅人と思ってか、丁寧に被っていた帽子を取り「摩尼王寺は、下十日市の村はずれ付近に有りましてなぁ・・」と言い始めます。
あれれれ?・・上十日市じゃないの?と思い、確認のため「越後33観音霊場のお寺ですが、ここでは無いのですか?」と聞くと
「ここにも寺は有りますが、越後33観音霊場の寺は下十日市の方です。
ここで説明しても場所かわかりにくいので、下十日市で、もう一度場所を聞きなさい」と、はっきり丁寧に答えてくれました。
あちゃあぁぁぁ・・・完全にσ(*_*)の思い違いだったよおで、ジサマに礼を言い、好奇心の目の中を不審人物が再び通り抜け、「下十日市」へ向かいました。
2kmほど遠回りして損したなぁ・・と思いながら・・・
「下十日市」集落に入り、ちょうど家の前で車に乗ろうとしている人が居たので「摩尼王寺」の所在を聞くと「あの寺の事じゃないかなぁ・・バアチャンなら知ってると思う」と言って、家から出て来たバサマに聞いてくれます。
ん?・・ここでも最近の若い衆は、自分とこの村の寺名さえも、よぉ~わからんのか?と思ってると、話しを聞いたオババが「はい、摩尼王寺は、あの赤い建物がそおです」
シワクチャの手で指さす方を見れば、屋根に錆びたような茶色が塗ってある、物置のような建物が有りました。
えっ?!・・まさか!!・・あの物置なのか民家か、わからん建物が?
でも、そんな不信感を持ったσ(*_*)の思考を無視して、バサマは「この道を行くと、すぐそこに地蔵様が有りますので、その道を行けば着きます。よぉ~お参りしてくださいました・・」と教えてくれました。
うむ、そおいえば事前調査の写真では、あまり立派そうな建物ではなかったなぁ・・と思いながら礼を言い、地蔵さんのある道をクイッと曲がり、もお一度クイッと曲がると赤い幟が立っている物置のような建物が、越後33観音霊場の2番札所「摩尼王寺」でした。
地蔵さんの所と、二度目のクイッと曲がる2カ所に「摩尼王寺」の看板がありましたが、これが無かったら行き過ぎちゃうだろなぁ。
「摩尼王寺」の戸を開けて中に入り、尺八を吹いて参拝していると、近くで車のドアが開閉する音がし、だれか来た気配がします。
参拝が終わってから振り返ると、だれも居なく、近くの畑で人が作業しており、きっとその人が、寺から尺八が聞こえるので、何事かと思って来たのでしょう。
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