H20.4.14 巡礼 H21.10.17 UP
「岩の原葡萄園」ちゅうのが有り、ここら付近では、けっこう有名なんですが、他県でも知ってる人がいるかなぁ。
σ(*_*)は他県出身なので新潟へ来るまで知らなかったが、聞くところによると明治時代に日本で始めてワインを作った所らしいです。
今まで、ドブロクしか知らんかった日本人にしてみれば、ワインなんて何じゃ?と、近所の人達も思った事でしょう。
「岩の原葡萄園」はタダで施設を見学出来ると聞いてたもんで、そりゃあぁもちろん、タダで見れるもんなら喜んで・・と寄ってみました。
「岩の原葡萄園」には8時半頃に着きましたが、早朝なのでワインショップがまだ閉まっており、その玄関先のハイカラなバルコニー風のベンチに、荷物を置いてモク吸いながら一休みしました。
そのうち支配人風な人が現れて、ワインショップの開店準備をし始めたので、モクを吸いながら軽く会釈しました。
ほんとは9時から見学時間だったのですが、その10分前に見学箇所の鍵を開けてくれて「自由に見られても良いですよ」と言ってくれます。
見学出来る所は「第二号石蔵」からで、水色の扉から入ると少し下り坂になって、周りの壁は牢獄のような石壁と正面に白い扉が閉まっています。
目隠しされて何も知らされずに、ここへ連れて来られちまって、周りの石壁を見た時は、ゲッ!・・σ(*_*)これからこの牢屋で一生過ごさにゃアカンのかと思うじゃろなぁ。
扉は二重扉になっており、白い木の扉を開けると、そこには直ぐにホンモノの年代的な錆びた大きい鉄扉が有ります。
きっと牢獄だったら、この扉を見た時、生きて再びこの扉の外に出れるのか・・と思い、その場で今までの罪深さに泣き崩れちまうでしょうなぁ。
この二重扉は室内の湿度・温度を一定に保つため、白い木の扉と鉄扉は、必ず閉めるように注意書きがしてありました。
鉄扉は、その年代的錆び具合から、開けるのに満身の力を込めて開ける必要が有り「ギギギッ・・・ギッ・・」と重い音を出すだろおと思ってましたが、何の音もせずに軽くスウッ~と開き、拍子抜けした。
きっと蝶番に潤滑油でも塗って、手入れしてあるんでしょう。
室内は薄暗く、多くのワイン熟成樽と数個の大樽が静かに並んでます。
葡萄を発酵させる時には、温度が高くなり過ぎるとアカンよおで、昔の人はこの温度調整で苦労したらしい。
次に別小屋の「雪室(ゆきむろ)」へ行きました。
緑色の扉を開けて中に入ると・・・おぉぉ、さすが「雪室」・・ヒンヤリと寒く、昨日・今日と、今まで野宿した時よりも寒いでぇ。
ここも二重扉になっており、二番目の扉はさすがに現代的なガラスが入った扉です。
その扉を開けて中に入ると・・・はれ?・・ん?・・なあぁ~も無いでぇ。
一番奥の壁に木柵がして有り、その中で牢名主が手下と共に新入りの罪人をイジメてるのかもしれんと思い、とりあえずそこへ行ってみようと・・その時、白い壁と思ってた物が、雪の塊だと気付きました。
おぉぉ・・そおいえばテレビニュースで、この雪室へ除雪機で雪を掻き込んで入れてるのが放映されてたのを見た事が有るけれど、ここの事だったのか・・と始めて想い出しました。
すごいでんなぁ・・降り積もった雪を「雪室」という小屋へ溜め込み、その冷却を利用して石蔵の温度を下げとるんですねぇ。
明治時代には冷蔵庫なんて無かったので、この「雪室」を考えついたらしい。
奥の木柵の中を見ると、そこには牢名主と罪人がキチンと正座して並んで待っておらず・・・代わりにワイン瓶が、キチンと積み重ねて置いてありました。
木柵の隙間から手を入れて、ワイン瓶を一つカッパラおうと思っても、手が入らず瓶にも届かないようになっております。
ワッハッハッハッ・・・残念じゃったのおう越後屋。
なので木柵の隙間から、デジカメで写真だけを撮りました。
一通り見て荷物を置いた所へ戻り、ワインショップ店も開いていたので、ヒヤカシに入りました。
この頃には観光客の車が2台来ており、やっぱり一応観光名所になっとるようです。
家の者から「岩の原葡萄園へ行ったらろ、ワインを買って来い」と言われてたのですが、ただでさえリュックが満タンで重く、さらに割れるかもしれないワイン瓶なんか持って歩けるか・・と思い、気は心じゃ・・と、「無花果のワイン漬け」を土産に買いました。
帰ってから土産をやると、やっぱしモンクを言い、しかも「岩原葡萄園」産ではなく、「新潟市」産だとケチつけます。
うん、生産者が岩原葡萄園で無いのは確認して知っておったが、なんせ手頃な土産が、それしか無かったもんで・・・
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