「越後33観音霊場」の7番札所「摩尼珠院」は道沿いに有り、普通の民家のような建物なので、ボオッ~としてると通り過ぎてしまい、ここは、わかりにくい場所だと思う。
地図を見てこの付近らしいと想像し、近くの小高い所にある建物がそれかと思って、ヒーコラ言いながら上がったら神社だった。
アララ・・間違ってたのね・・・と思いながら下へ降りた時、自転車を引っ張ってたジサマが通り掛かったので聞くと、一緒に歩いて教えてくれました。
聞けば「なあぁ~んだ」と思うような、すぐ近くの場所が札所「摩尼珠院」でしたが、建物・雰囲気が民家のような感じで、あんまり寺や堂らしくないのですねぇ・・奥に墓は有るが・・。
ちなみに間違って上った神社の真下が札所「摩尼珠院」で、車道脇にしっかり「越後三十三観音七番札所 摩尼珠院」という看板が有りました。
本堂内に入れるかな?と思ったが、賽銭を入れる一箇所だけが開き、トイレも鍵が掛かっていて使えずサミシイ思いをした。
7番札所「摩尼珠院」に「旧観音堂」という略地図が書いてあったので行ってみました。
なんせ、この「摩尼珠院」は最近作ったらしい建物だったので、あんまりにも「これ」というような特徴的な物が、なあぁ~も有りません。
途中にタバコの自販機有り、数日前より「タスコ」とかいうカードが無いとタバコが買えない時代になってます。
それを機会にタバコを止めたのですが、試しに近寄ってみると「顔認証たばこ自販機」でカード不要と書いてあるじゃありまへんか。
これはσ(*_*)に、もう一回タバコ吸えちゅう意味かもしれんと思い、自販機に書いてある通りに、チッコイ丸いミラーに顔を写らせてボタンを押すと・・
「識別できました。おめでとうございます。あなたはトシヨリなのでタバコを買って、早く肺ガンになって死んでくんなせぇ。」と若い女性の声でアナウンスされ、そかそか、そいじゃせっかくのお勧めなので、「肺ガンになって死んじまおうか・・」と一箱買いました。
しっかしぃ、この顔認証の自販機がアチコチに設置されれば、「タスコ」なるカードは不要になりますなぁ。どうもあのカードを貰うのに、個人情報を必要とするのが気にいらん。
なんで、たかがタバコ吸うのに、一々個人情報をバラさにゃアカンのじゃ・・と思いながら今もってカードを持っていません。
タバコ自販機の近くの小道に、チッコイ「閻魔堂」が有り、最初は看板も出ていないので単なる小屋かと思いましたが、付近に石碑が有るので、ヒョットしたらと思って格子の中を覗くと閻魔さんを始め、お歴の方々が座ってます。
閻魔さん達は木造で所々欠けてる箇所も有り、σ(*_*)の大好きな着物剥ぎ取る何とかババアも、大きい目を開いて座ってました。
閻魔堂を通り過ぎた所で、オババが二人して道端で話をしていたので、一応確認のために「旧観音堂は、こちら(の方向)で良いですか?」と聞くと、「行っても、なあぁ~も無いよ。さっきアンタが居た所に全部移したんだから。」
そおいえば札所「摩尼珠院」で尺八を吹き終わり休んでた時に、オババが孫の手を引いて歩いてたような気がする。
「行っても石碑が一つ有るだけじゃ」と言われましたが、話しの種にでもと思って行きました。
ほんの少し山道を歩いて、開けた所に出たと思ったら、草むらの敷地跡に「観音堂跡地之碑」と彫った石碑が一つポツンと有るだけで、ホンマになあ~ぁも有りません。
でも個人的感想を言うならば、この跡地に観音堂が有った方が雰囲気的にも良かった気がする。
どうも先程の場所は、アリガタミと言うか霊的雰囲気と言うか・・尺八を吹いても落ち着かない所だったんだよねぇ。
すぐ近くの道を車が走り回っているせいかもしれんが、ここだったら道から離れて騒音も余り聞こえなく良かったのにぃ。
何で7番札所「摩尼珠院」の場所を移したのかなぁ・・同じ場所で再建すればえかったのにぃ。
「越後33観音霊場」の7番札所「摩尼珠院・旧観音堂」を出て、タンボの中を一直線に突っ切ってるような車道を「新道」へ向かいました。
「新道」には、この付近では有名な「鵜川神社の大ケヤキ」ちゅうのが有り、明治天皇が近くで泊まった「飯塚邸」から、このケヤキを眺めたらしい。
確かに大きい木ですが、上の方は枯れたのか折れたのか無くなっており板が被せてあります。
それでも神木らしく、太い注連縄で「叶」結びがしてありました。
鵜川神社そのものは、そんなに大きくは有りませんが、本殿の龍の彫り物は良かった。
次に、近くに有る「飯塚邸」の庭がスゴイというので見に行くと、そしたら、あぁたぁ・・・「地震被害のため当分休みます」という無情の貼り紙。
あちゃあぁあぁ~・・以前来た下調べの時に見物しておけば良かった。楽しみを後に残しておこうと思ったのが、まずかったなぁ。
このまま帰るのも気が済まないので、「飯塚邸」屋敷周りをウロつき、何とか一部分でも庭が見える所は無いかと探しました。
しかし有りまへんねぇ・・・さすが天皇が泊まるような屋敷だけあって、不審者や忍びの者が簡単に屋敷内を伺えるようにはなっていません。
道端から高い土手の柵内にデジカメを向けて、見えないながらも何かそれらしい庭が写っておればええやと思いシャッターを押し続けたら、1枚だけ何とか雰囲気がわかる庭が撮れました。
なお、後年この「飯塚邸」で「柏崎たかだ「竹あかり」」が主催された時に、琴と尺八の演奏に出演したので、邸内や庭を見る事ができました。
国道353号線から、旧道の「黒滝」集落へ入りました。
ホントは少し遠回りになるので入るつもりではなかったのですが、入口に「道祖神」と書いた石碑等が有ったもんだから、そのまま、つい・・そしたら、やっぱし旧道は歩いてみるもんですねぇ。
川の渕に時計が付いてるチッコイ小屋が有り、バス停かな?と思いましたが看板が出ており「十王堂」と書いてあり、閻魔さん達がガラス戸の中に入ってます。
上越から越後33観音霊場を巡って始めてわかったのですが、この付近地域は閻魔さんの信仰が多いと思う・・新潟県全体がそおなんじゃろか?
そもそも「観音霊場」巡りちゅうのは、閻魔さんが最近あまりにも生前悪業する者が多く仕事が忙しくてかなわん。
そこで観音霊場巡りをすれば、その功徳により地獄へ来る者が少なくなり、ちっとは楽できるようになるんだけどなぁ・・・と閻魔さんが愚痴ったのが西国33観音霊場の始まりらしく、今歩いてる観音霊場巡りは、その写し霊場です。
ここの何とかオババは、そんなに強欲そうな顔してなく、ちっと位の事ならばカンベンしてくれ、話せばわかるオババのような気がする。
「よっ!!・・・お嬢さん!!・・・キレイだねぇ。お肌も色白でピチピチしており、お若いですねぇ。
どお見ても40才にしか見えまへんがなぁ。ちいっと・・コジワが出ていますが、だいじょうぶ、まだ厚化粧でゴマカセます。」
「ふっふっふっ・・・越後屋。
お主もワルよのおぅ、生前はさんざん悪業三昧しておきながら、今更ゴマすってもアカンわい。 さっさっと着物を脱いで、三途の川へ行け。」
「へっへっへっ・・・おでぇかんさまあぁ・・またまた、きついお言葉を・・・・さぞかし現世では、男達からキャアキャア騒がれて、男共を泣かせた事と思います。
男からの付け文も溜まり過ぎるので、月に一度はトイレットペーパーと交換し・・一目会いたいと花束を持って訪ねて来た男達のために、玄関の戸が壊れっちまい・・さらには死ぬの生きるのと、大騒ぎしちまった男どもも数知れず・・・
よっ!!・・熟女美人!!、にくいねぇ・・もぉ・・ツネッちゃうから・・・チクッ!!(ツネる音)、<「いてて・・・こいつめえぇぇ・・・うまい事を言いおって・・」
あのぉ・・菓子箱をこれこの通り・・・ヒッヒッヒッ・・・・」
「うむうぅ・・越後屋、なかなか気が利くのおぅ、まぁ、ええわ・・今回は見逃してやっから、皆には黙ってるんだぞ。」
「へっへっへっ・・ありがとうございます。魚心有れば水心・・どの世に居てもでも、お互いに持ちつ持たれつつ・・」
てな事には、ならんかなぁ・・・ならんわなぁ・・・
「いてて・・・こいつめえぇぇ・・・うまい事を言いおって・・」>
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