H20.7.4 巡礼 H22.4.3 UP
4時半に起床、5時半に出発、家に居た時は、こんなに早く起きた事があっただろおか。
道の駅「じょんのび村」を後に、「仙田トンネル」を目指して予定していた旧道を少し歩くと目標の赤いスノーシエッドが有ります。
スノーシェドを通り過ぎた所で旧道の「仙田トンネル」への分かれ道が有るんだけれど、どおなってるじゃろ・・道に草が生えてなければ良いんだが・・
スノーシェド・出口を出ると「栃ケ原」とY字路になって、やや細い道が左に延びており道路に草は生えておらず、良かったなぁ・・廃道同様と聞いていたが、この状態だと行けるかもしれん。
歩いてみるとタンボが有るためか、舗装道路の両側に除草剤を撒いてあり、車も一台も通らず歩き易かった。
「山中」集落とのT字路、旧道への分かれ道へ来ると、ゲッ!!・・・集落へ行く道は新しい舗装道路が続いてますが、歩く予定の旧道は砂利道に変わってます。(写真①)
あちゃあぁぁ・・・先行きが心配、ここは落ち着いて、ひとまずモクを吸って一服。
ガードレールに荷物を立て掛け、その根本に座って休みながら地図を眺め、どおしてもアカンようならば引き返して、舗装道路を歩こうと思いました。
砂利道を歩き始めるとすぐに、道の真ん中にも草が生えており、ますます不安・・最近、だれも通ってるようではありまへん。(写真②)
更に進むと、道幅一杯草が生えており、朝露で足下を濡らしながら進みます。(写真③)
これ位の草の状態でも、地図を見るともうすぐ舗装道路に出るはずじゃ・・とガマンして進みました。
ますます草が茂り、ここら付近は完全に人が通った跡がなく、そおいう草地を歩くのは、あんまり気持ちの良いもんでは、ありまへんなぁ。いつ、ヘビを踏んづけるかわからんしぃ・・(写真④)
旧道の行程距離を半分ほどまで歩いたかなぁ・・と思ってると・・きゃあぁぁぁぁ~!!・・・出たあぁぁぁぁ!!・・恐れていた道を遮る草の集団が・・・(写真⑤)
杖で草を掻き分けながら草藪に入り偵察すると、その場所は土砂崩れが有ったようで、その上に草が生え茂ってるようです。
少し先を見るとカーブに草に隠れた道らしいものが見えるのですが、土砂崩れの範囲が不明で、草丈も高く、この先何が有るかわからないので、もはやこれまで・・と先行きを断念し、先程のT字路まで泣きながら戻りました。(写真⑥)
最初に休んだ所で、同じように荷物を置いて一休みすると、おいおい・・、なんか雨まで降って来そうだぜぇ。
出発して舗装道路を歩いてると、昨日越えた黒姫山が見え、頂上付近に雲が少し掛かっています。
ショートカットしたいような、大きいU字カーブの道をテクテク上がり・・。
「仙田トンネル」への道は、心配するほど荒れておらず、ほとんど普通の舗装道路の状態でした。
歩いてる途中で、たぶんこれが引き返した旧道・出口箇所だろおな・・と思う箇所が有り、そこにも道幅一杯に草が生えていました。
ネットで今歩いてる「仙田トンネル」ルートを下調べしていた時、太平洋側の海水をペットボトルに汲み、日本海側の海に流そうと、日本横断した夫婦連れの記録がありました。
その中で「やっと「仙田トンネル」に着いた・・」と書いてあり、その詳細はもう忘れましたが、歩きながらその記事を想い浮かべます。
その夫婦連れは道中で何を語らい・何を思いながら歩いてたのでしょうか。
歩く方向は逆なれども同じ道を歩き、やはり同じような風景を見ながら旅をし、ネットで読んだ見知らぬ夫婦連れの紀行文でしたが他人とは思えない親しみを感じます。
きっと仲良しな夫婦だったんでしょうなぁ、その紀行文をもう一度探しましたが、どおしても見つかりませんでした。
7時半頃に「仙田トンネル」に着き、思ったより短いトンネルで、トンネル入口のカーブ矢印道標で一休み。
先程の草むらを歩いてた時の朝露に濡れた靴下を脱いで絞ると、ジョジョッ・・と汚い水が出て、足を見ると少しフヤケテおり、これじゃぁ足にマメが出来るわなぁ。
ちなみに足のカカト部分に、直径2cmほどのマメが出来ており、帰る時までそのままにしておきました。
刈羽黒姫山とサヨナラして(表題の写真)、「仙田トンネル」を抜けた頃より、やがて雨が降り出したので木陰で雨具を着ました。
道は行政区が違うためか、今までの道よりも草が茂ってるような気がし、そのうち谷川のガードレールが無くなってます。
危ないなぁ・・いくら廃道同様と言っても、たまには車が通る事も有るだろおしぃ、夜に通る時にガードレールが無かったら、間違ってそのまま谷底へ落ちちゃうでぇ。
それとも、だれか鉄屑で売り払うつもりで、カッパラッて行ったんじゃろか?。
この「仙田トンネル」のルートは今は通れますが、このような状態だと、果たして10年後でも通れるでしょうか?・・雑草のクズ蔓も、けっこう道の真ん中まで伸びていたからなぁ。
麓近くになるとタンボが表れ、その近くの木陰で雨具を脱いで一休み。
1台の軽トラが通り過ぎ、運転しているジサマが休んでいるσ(*_*)をジロジロ見て行き、ほどなく軽トラが戻って来て停まり、ジサマが降りてきて話し掛けて来ました。
「どこの方へ行くんかね?」という事から始まり、今までの道筋を話すと「タッシャやのおぅ」と笑い、こちらも「好きでないと、できまへんからねぇ」と笑って応えた。
よっぽど「わざわざ車を止めて話しかけてくるジサマも、ヒマな人間なよおで・・」と付け加えたかったが止めといた。
「この先に店があるか?」と尋ねると「千手観音まで無い、自販機も無い」と教えてくれましたが、この先の「中仙田」「田所」集落に自販機は有りました。
この付近の人には「十日町」という町名ではなく、「千手観音」で通じるよおです。
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