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  六日町駅、「越後33観音霊場」只一人・紀行文   H20.7.5 巡礼   H22.4.24 UP


駅寝・ステーションビバーク/越後33観音霊場・只一人

天昌寺より「六日町」足湯へ

天昌寺、「越後33観音霊場」只一人・紀行文    天昌寺、「越後33観音霊場」只一人・紀行文    六日町へ、「越後33観音霊場」只一人・紀行文

 「越後33観音霊場」の札所「天昌寺」日陰で、さて・・これから「塩沢」へ行くか、「六日町」へ行くか迷いました。「小栗山」付近、「越後33観音霊場」只一人・紀行文

 距離的には「塩沢」の方が近いのですが、行っちまうと時間がもんのすごく余ってヒマで、地図を見ると「六日町」方面には、「六日町温泉」と記載して温泉マークが付いてます。

 おぉぉしいぃ・・温泉に入ってから、その付近で野宿するか、もし野宿場所が無かったら夜遅く「塩沢」へ行って野宿しようと考えました。

 暑い中をトボトボと歩き、「六日町」の「温泉」と書いてある場所へ行ってみると、そしたら、あぁたぁ・・そこは「温泉」でも、「日帰り湯」のような施設じゃなく、「源泉が有るという印」の温泉マークらしかった。

 そおだわなぁ・・国土地理院の地図に「日帰り温泉」なんか宣伝するわけがねぇわなぁ。六日町温泉・足湯、「越後33観音霊場」只一人・紀行文

 それでも、σ(*_*)のように知らずに来た人が居るとカワイソーに思ったのか、源泉使用のタダの足湯が有りました。

 さっそく荷物を置いて足湯に漬かってみると、お湯が少しヌルく、しかも利用者が居ないためか掃除してないようで、あんまり湯がキレイではない。

 それでもお湯に足を入れると気持ちが良かったので、わざわざ近くの自販機で缶ジュースを買って来て、足湯に漬かりながらタバコを吸い、冷たいジュースを飲みました。

 ヌル目で、あんまりキレイな湯でないが・・・極楽・・ゴクラク・・・。

 だれも居なかったら、よっぽど足湯の中に体を沈めて風呂代わりに入り、疲れを取ろうかと思ったのですが、ホテルの駐車場が側に有るので止めといた。

 隣の足湯には、ビッシリと湯の中に藻が生えており、最初見た時は池か?・・と思っちまったが、やっぱり足湯のつもりじゃろなぁ。さすが、そこには足を突っ込む勇気は無く、池なのか足湯なのかも確かめたくなかった。 六日町駅、「越後33観音霊場」只一人・紀行文

 その後、野宿候補地を探しに六日駅付近をウロつきましたが、どうも適した所が無い。

 六日町駅前の店で数日ぶりに人間らしい食べ物のラーメンを食いった後、駅の待合室へ行くと冷房が利いており、ボケエッ~と口開けて椅子に座り、ヒマをつぶしました。

 ここの待合室は、時間が来ると閉めると書いてあるので「駅寝」はできまへん。

 六日町駅の通路は線路を跨いで向こう側へ行ける通路になっており、夜間でも通行する人が居るので、そんな所で寝てると、行き倒れか怪しいモンだと思われてオオゴトになるかもしれん。

 六日町駅では「駅寝」は無理だと思ったので、一つ離れた塩沢駅で「駅寝」しようと思い、8時頃の汽車で出発しました

塩沢駅での「駅寝」

 ちなみに駅で寝る事を「駅寝」と言い、ハイカラな言葉で「STB(ステーション・ビバーク)」と言います。塩沢駅、「越後33観音霊場」只一人・紀行文

 暗黙のルールとして
  ・ 終電車が出るまで、待合室で寝ない。
  ・ 始発電車が来るまでに出発する。
  ・ ゴミを出さない。
  ・ 火を使用しない。

 早い話が、あんまり人目につかないようにコソコソと寝て、だれかがそこで寝たという跡を残さないようにして出発するという意味合いです。

 塩沢駅舎内は明るいので虫が飛んでおり、虫が落ちてこないように、隅っこのなるべく明りと離れたベンチに荷物を置きました。

 駅舎にいてもヒマだし、浮浪者が居ると思われて他の人に不愉快感を与えたらアカンので、外に出て地ベタに座り、時が過ぎるのをボオォ~と待ちましたが、今思うとこの姿もずいぶん怪しい姿だったかもしれん。塩沢駅・ステーションビバーク、「越後33観音霊場」只一人・紀行文

 あんまりにもヒマなので、駅近くの自販機で缶ビールを買って来て飲みましたが、だんだん何だかエンドレス遍路の行動と似てきたなぁ。

 すぐ近くに民家があるので、尺八を吹くわけにはいかず、ビールを飲み終えると、さらにする事も無い。

 σ(*_*)は自分からすすんで酒を飲む人間では無く、晩酌もしない人間でしたが、一人で遍路し始めたこの越後33観音霊場を歩いた時から、夜に酒を飲むようになりました。

 駅舎外で座りながら、つらつら思うにσ(*_*)はまだ歩く目的が有るから良いが、何の目的もなく歩いてる放浪者やエンドレス遍路の人達の気持ちはいかなるものだろうか。

 夜になって話し相手もいなく、する事も無いのでサミシク、そいじゃあぁ寝ちゃおうかと、グッスリ眠るために酒を飲むようになるんでしょうなぁ。

 たまに家族が迎えに来る車を眺め・・・、駅舎外で涼みながら、尺八代わりに口笛を小さく吹き、こおいう場合は尺八曲では無く、やっぱり昔の若き日々を想い出す懐メロです。

 10時の汽車までは駅舎の外に出ており、残り最終列車が0時過ぎに1本だけ来ますが、疲れているのでカンベンしてもらってベンチに銀マット敷いて寝ました。


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