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 「美佐島橋」付近、「越後33観音霊場」只一人・紀行文 H21.5.16 巡礼   H22.5.29 UP


「どこから来た」の問い/越後33観音霊場・只一人

 久々の六日町駅・・1年ぶりで何か懐かしい。 六日町駅、「越後33観音霊場」只一人・紀行文

 今回は越後屋が「どうしてもこおしても、一緒に付いて行くのじゃ」と言うので、仕方なくガマンして同行を許したので、今回だけは「越後霊場只一人」ではなく「同行二人」です。

 早朝の静まりかえった六日町の駅前商店街をまっすぐ通り抜け、魚野川に掛かる「六日町大橋」の手前で「足湯」らしいのが有り、普通だったら野次馬コンジョで見に行くのですが、反対車線側だったのと、歩き始めだったので寄らなかった。魚野川、「越後33観音霊場」只一人・紀行文

 魚野川沿いの道をテクテク歩き、「スポーツコミュティセンター」付近を通った時、店開き?のため外で準備をしている人が、手を振ったので軽く会釈しました。

 越後屋に言わせると、手招きして「入らないか?」という様子だったらしい。

 なんせ二人して作務衣を着て、杖と笠を持って歩いてたもんだから、どお見ても近所の人が早朝散歩してるとは思えず、珍しい遠方の旅人だと思って呼び込もうとしたのでしょう。 銭淵公園、「越後33観音霊場」只一人・紀行文

 その近くの道沿いに銭淵公園の大きい池が有り、広い池の中では亀が2匹、ポケ~ッとして池の中で浮かんでいました。

 σ(*_*)の家でもタライの中で亀を飼っており、いつも狭いタライの中で、潜れるほどの深さの水を入れてなく、 家で飼ってる亀をこのような広い池に放してやると、果たして泳げるのか?・・溺れるんじゃねぇかといらん心配をします。

美佐島トンネル、「越後33観音霊場」只一人・紀行文    美佐島トンネル・旧道、「越後33観音霊場」只一人・紀行文     美佐島トンネル・旧道、「越後33観音霊場」只一人・紀行文

 やがて車道は「美佐島トンネル」に入りますが、国土地理院の地図ではトンネル左側の川沿いに旧道が記載されており、今でも通れるのか?・・と思いながら行ってみると、トンネル手前付近より、砂利道の旧道が残ってました。

 少し行くと車止めの柵がしてあり、その奥は草が少し茂っていますが道の輪郭はわかります。

 車は通れないかもしれんが、たぶん大丈夫だろおと思って歩いてみると、心配していた草は、それほど茂っておらず無事に歩けました。

 出口にも車止め柵が有り、古くて小汚い看板が掛かっており、何が書いてあるんじゃ?と思って、消えかかってやっと読める字で「熊、出没注意」とマジックで書いてあるではありまへんか。

 おいおい、そんな話し聞いてないでぇ、入って来た側にも看板を書いておいてほしかったなぁ。もっとも看板が有ったとしても、通って来たと思うが・・・。美佐島トンネル付近の旧道、「越後33観音霊場」只一人・紀行文

 この先々でも盛んに「熊、注意」の看板やら、「気ぃつけなされ」と言われましたが、よっぽど熊が一杯居て、ワンサと出てくる所なんでしょうか。

 まぁ・・言っちゃあぁ悪いが、ここは確かに山奥で、熊もサミシイから、たまには人里近くへ出てくるのかもしれん。

 旧道はトンネル出口付近で終わりかと思ってましたが、「二日町」の交差点まで川沿いに車道と平行して続いてます。

 なかなか情緒が有る道だったので、笠を手に持って歩いてた越後屋に、「ここで写真を撮るから笠を被り、今にもパタリと倒れそうな雰囲気で、見る人がカワイソーで涙をこぼしそうな遍路姿の感じで歩け」と、ヤラセの演技指導をしましたが、ええいぃぃ~・・芸がヘタクソなヤツめ。二日町、「越後33観音霊場」只一人・紀行文

 皆沢川の橋を渡って「津久野下新田」付近を歩いてると、向こうから自転車に乗って来たオババがσ(*_*)の前で急に止まって自転車を降り「どっから来た?」と尋ねます。

 「今朝、六日町から歩いてきました」と答えましたが、実はこおいう聞かれ方は返答に困るんですよねぇ。

 今日の出発地(「六日町」)を聞いてるのか?
 それとも旅を始めた出発地(「市振」)か?
 も一つ、σ(*_*)が住んでる場所なのか?八海山を望む、「越後33観音霊場」只一人・紀行文

 たぶん旅を始めた出発地を聞きたかったんだろうけれど、それを話せば長くなると思い、今朝の出発地を言ったのです。

 オババは「ご苦労さんです」と言って再び自転車に乗って行きましたが、笠を被ったカッコウは自転車をわざわざ止めてまで、「ご苦労様です」と言われるほど、坊さんのタグイか修行しとる姿に見えたのでしょうか。

 越後屋なんぞは、今回は四国遍路の白衣を着ようと思ってたらしく、それだと確実に怪しい宗教団体の人物だと思われたじゃろなぁ。

 この付近からは、八海山が望めました。


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 恥ずかしながら「YouTube」に尺八独奏「手向」を載せており、聞いて頂ければ泣いて喜びます


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