H22.6.6 巡礼 H23.1.26 UP
人家の建ち並ぶ所を通ると、道脇に越後33観音霊場の番外札所「太郎代観音」の看板が出ていました。
「太郎代観音」の境内に入るとすぐ右側に小屋が有り、大きな地蔵さんのようなのが奉ってあり、その入口箇所の彫刻が「波間に鳥が飛んでいる」図柄なので、普通の堂にしては凝った彫刻だったので、ひょっとして、これが「太郎代観音(雨曝観音)?」と思った。
しかし、ウワサではせっかく「太郎代観音(雨曝観音)」の屋根を造っても何が気に入らんのか、すぐに屋根が吹き飛ばされちまい、あきらめて観音さんの屋根を造らないと聞いてたのだが・・
とりあえず境内のベンチに荷物を置いて一休みすると、境内では小さい子供達が、子犬と「キャッキャッ」と言いながら戯れています。
休みながらグルッと境内を眺めると、本堂の他に小さい堂が有り、それが「太郎代観音(雨曝観音)?」と思ったが「釈迦堂」と書いてあります。
それはそれとして、一応挨拶がてらに、まず「太郎代観音」本堂で尺八を吹いて参拝し、終わって振り返ると先程の小さい女の子一人だけが後ろの柱にしがみついて聞いていました。
「太郎代観音(雨曝観音)」は、近くの高台に有ると聞いてたので、探索がてら高台への階段を上がると三十三観音の石仏がグルッと頂上を囲むようにして並んでます。
頂上には赤い帽子や服やらを、ワンサと着させられた観音様が有りますが、しかし帽子や服のため、姿・形などがよぉ~わからず、何も知らないで見ると地蔵さんと間違うかもしれん。
さすがに帽子を取ったり、服をまくってまで確かめはしなかったが・・どんな姿・形をしてるのでしょうかねぇ、ちと興味が有る。
風雨をしのぐお堂が無いから、雨曝観音さんがカゼをひかないようにとの思いやりで服等を一杯着せているのでしょうか?。
観音さんは「雨ざらし」になってますが、普通ならば「雨晒し」と書くのですが、さすが観音様に対しては、あまりにもその字は失礼に当たると思ってか「天曝(あまざらし)」という漢字を使ってます。
それにしても「屋根・堂等は不要じゃ」とは、なんともはやコンジョの有る硬派な修行されてる地蔵・・あっ、いや・・雨曝観音様ですなぁ。
ホントは、ここで尺八を吹いて参拝すべき所なんでしょうが、σ(*_*)は観音様と違ってコンジョ無しで軟弱な思想を持ってるので、疲れていたのと人家がすぐ近くに有るので「ウルセェ」と言われるかと思い省略しました。
階段を下りて境内を散策していると「龍神堂」というのがあり、入口の柱に「この奥に龍神様の奥の院があります」と書いてあったが、どこかわからんかった。
この龍神堂には、どのような言い伝えがあるのかネットで調べてもわかりませんので、どなたか知ってる人がいたら教えてください。
荷物を置いたベンチに戻って座ると、先程の女の子が一人で自転車に乗って遊んでおり、σ(*_*)の姿を見ると近づいて来て話したそうにしています。
ん?・・どうした、愛の告白をしたいのか?、だいぶ年齢差があるけれど・・でもσ(*_*)は、ロリコンじゃないからなぁ。
もう10年か20年ほど過ぎた年頃だっら、喜んでお話相手になるんだけれど・・でもその頃になるとσ(*_*)なんかの話し相手になってくれず、むしろ「あっち行けシッシッ・・」と言って避けられるじゃろなぁ。
それでも「こんにちわ、何年生?」と聞くと「うぅん・・まだ行ってない。来年(学校へ)行く。」
へえぇぇ・・小学1・2年かと思ってたのにぃ。
まぁ・・女の子へのラブレター代わりじゃないが、納札を記念に一枚やったら、うれしそうに手に持って寺の中へ駆け込み家族に報告しに行きます。
すぐに寺から出て来て、まだ何か話しをしたそうに周りをウロつくので「さっき吹いてたのを聞いた? これ尺八と言うんだよ。始めて聞いた?」と聞くと頷き、「もう一度、聞きたい?」と聞くと、やっぱり頷きます。
σ(*_*)と同じシャイな性格なのか「うん」とか「すん」とか言って返事すれば良いのにぃ。(^O^)
よし、この少女がここで尺八を聞いたら、これが縁でヒョッとすると大きくなったら邦楽に興味を持つかもしれんと思い、本堂でもう一曲吹いてあげました。
やっぱり前と同じように柱にしがみついて聞いており、手には先程の納札をしっかり握っており、、よっぽど納札をもらったのが嬉かったんだろなぁ。
それじゃあぁ・・と思って、その納札に今吹いた曲名と竹号を書いてあげました。
いつの日にか学校で邦楽の事を習い、尺八の音を聞いた時、小汚いジジイが尺八を吹き納札をくれた事を想い出してくれればウレシく思い、それまで納札をゴミ箱に捨てられてなければ、ええんだが・・・。
「こおやって吹くと音が出るんだよ」と言って、少女に尺八の唄口を持って行ったが、やっぱり音が出なかった。
夕暮れも近づいたので、少女に「さよなら」をして寺を出ました。
以下、広告です。