HOME > 遍路・巡礼 > 「越後33観音霊場」地図と目次 > 138 華報寺
H22.6.12 巡礼 H23.3.30 UP
「出湯温泉」の歓迎アーチが出ている交差点より、まっすぐの道を行き、今日と翌日は華報寺のすぐ前に有る「珍生館」に泊まります。
「出湯」の街並みを歩いてると道端に「阿弥陀如来像」の石像が置いてあり、立て札を読むと古い石仏らしい。
夕方6時頃に出湯温泉「珍生館」に着き、荷物を置いて、すぐ近くに有る「華報寺」へ参拝に行きましたが、本堂の戸は閉まってました。
もう遅いので明日にしようかと思いましたが、せっかく尺八を持ってきたので一曲吹いて参拝し、賽銭と納札を戸の隙間から無理矢理に押し込んでから、境内を散策。
この華報寺・境内には、珍しくも公衆浴場が有ります。
宿に温泉が有るので、わざわざ入りに来ませんでしたが、ツウの人ならば話しの種に入浴するでしょう。
ところで宿に「小林ハル」という瞽女さんの伝記を書いた本が置いてあり、夜寝る前にヒマだから読んでみました。
「小林ハル」さんは、越後の最後の瞽女と言われてる人で、晩年はこの「出湯」に住んでおり、そのは後老人ホームへ入ったらしく、知らなかった。
旅をしていると、このように何か縁の有る情報を知ってる土地と、何も知らずにその土地を見るのとでは、やっぱり思い入れというか見方が違って来ます。
後でわかったのですが、一番上の尺八を置いてる写真の階段の付近で「小林ハル」さんが座って、お別れに最後の瞽女唄を歌った場所らしい。
朝6時になると華報寺の鐘が鳴って、どうしても起きるとネット情報で知っていましたが、ホンマにすぐ近くに鐘楼があるので鐘が大きく鳴って起こされた。
昔なら当たり前だったろうけれど、今の時代に朝に鐘を鳴らしてる寺は他にも残っているのかなぁ。
その後は本堂でお勤めが有るらしく、太鼓の音と読経が聞こえました。
お勤めをしている時に華報寺・本堂へ入ってみると、三人連れの人が太鼓の後ろで参拝しており、中でもオババは何かが乗り移ってるのか、信心が篤いためか体を揺らしてます。
廊下の奥に「光明殿」という倉庫・・というか位牌堂のような建物があり、入口に「仏石 体の悪い方は良くお詣りしてから、この石で撫でてください。仏石はお堂右脇奥にあります」と書いてあります。
自分としては頭が悪い以外に、特に体が悪い箇所は無いが、そこはそれ・・こおいうモンは何でも見ておかんとね。
右脇奥らしい所へ行ってみると、ホコリっぽい小さい祭壇の正面に細長い墓石のような物が有りました。
それが目指す「仏石」かと思い、さっそく撫でてみようかな・・と思ったが、ふと脇机の上を見ると「仏石 体の悪い方は、良くお詣りしてから、この石で撫でてください」と紙が置いてあります。
その横に丸い座布団の上に、チッコイ赤味がかった磨かれた石が乗っており、どおやらこの石が「仏石」らしい。
どこにでも転がっているような石では無いようだが、かと言って見るからにも、畏れ多くもモッタイなく、まともに見ると目が潰れる・・というような気もしない石です・・すんまへん。
そんな信心の足りん事を思ってたもんだから、デジカメで付近を撮るのに忙しくて、すっかりこの仏石で頭が良くなるように願いながら撫でるのを忘れちまい、そのため今まで通りのアホなままで、カシコクなるチャンスを見逃して惜しい事をした。
ネットで調べてもこの「仏石」の事はわからず、どのような言い伝えが有るのか、詳細を知ってる人が居たら教えてくんなさい。
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