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 庵地・猿田彦神社、「越後33観音霊場・只一人」紀行文  H22.6.12 巡礼   H23.4.27 UP


「ツベタ」の地名説と「庵地」猿田彦神社/越後33観音霊場・只一人

「ツベタ」の地名説

 「ツベタ」という場所で、川のほとりに観音さんを彫ったような石碑が有りました。

 それだけでしたら交通安全か何かの石碑と思い、興味も無くサッサと通り過ぎて行くのですが、その石碑近くに、何かギッシリ書いた看板が有ります。「ツベタ」、「越後33観音霊場・只一人」紀行文

 野次馬コンジョを出して、話しの種に何が書いてあるのか看板を見に行きましたが、こおいう野次馬コンジョが有るうちは、年を取ってもまだボケ無いらしい。

 それにしても、今までもっと他の事に興味を持って生きて来たら、もお少しマトモな人生を過ごしていたかもしれんのにぃ・・と思う今日この頃・・。

 石碑建立の主旨は「昭和42年の豪雨災害供養」らしく、それだけならば言っちゃあぁ悪いが大したこと無い。

 しっかしいぃ・・、次のギッシリ書いてある看板の「ツベタ地名 説」がなかなか面白い。旧道、「越後33観音霊場・只一人」紀行文

「地名 古い都辺田(つべた)であるが、地名は誰がつけたか誰もしらんという」

              説 

一 老人伝説によると、昔落人が住み、米作りをしたところ、何処に田を作っても、うまい米がたくさん採れ、この「辺」は「田」の「都」であると言ったのが「都辺田」と名付けられた。

二 アイヌ人が住んでおり、アイヌ語で付けた地名が「ツベタ」となった。

三 人が住むようになってから数回災害があり、家も耕地も都度につぶれ、人名も多く失われ、その都度に「つぶれた、々・・」と言った言葉が
 都辺田となったのだという笑い話しも聞く

    都辺田部落名の正解を望む」


 ちなみに、この看板を作ったのは道路を隔てた食堂の人らしいが、その店はつぶれて廃屋になってました。

籠田神社と「庵地」猿田彦神社

籠田神社、「越後33観音霊場・只一人」紀行文 籠田神社・境内、「越後33観音霊場・只一人」紀行文 籠田神社・龍の彫刻、「越後33観音霊場・只一人」紀行文

 テクテク・・歩いて「籠田」集落の神社で一休み。

 この籠田神社・欄間に彫ってある龍の彫刻が、ヒゲをなびかせて波間から飛び出した瞬間のようで素晴らしいでんなぁ。「庵地」へ、「越後33観音霊場・只一人」紀行文

 今日の巡礼は、五泉市で終了予定なので、このままでは早く着きすぎます。

 どこかで時間調整しようと思って地図を眺め、「三度栗」の伝説の有る「孝順寺」と「安田城祉」へ寄ってみる事にしました。

 先ずは「孝順寺」へ向かうため「庵地」集落へ向かってテクテク・・・「庵地」集落へ入る時に、集落内の旧道を通ってみました。

庵地・猿田彦神社、「越後33観音霊場・只一人」紀行文   庵地・猿田彦神社・三猿の彫刻、「越後33観音霊場・只一人」紀行文

 旧道沿いに猿田彦神社が有り、何か面白いモンが有るかもしれんと思い寄って見ると、神社の欄間が、普通ならば龍か何かなのですが、東照宮に有るような「三猿」です。

 神主さんが一生懸命に車から荷物を神社内に運んでおり、欄間の三猿をデジカメで撮ろうとしたら、わさわざ立ち止まって待ってくれました。

 すんまへんねぇ・・せっかく待ってくれましたが、興奮の余り手ブレしちまいました。

 「欄間の三猿というのは珍しいですねぇ」
 「うちの神社関係ですから・・」

 「あぁぁ・・猿田彦神社だから・・・、この神社の云われは古いのですか?」庵地・猿田彦神社、「越後33観音霊場・只一人」紀行文

 「昔は小さい祠だったと思うのですが、地域で順番でお守りをしてる時に、うちの先祖が守った時に病気が治ったので神社を建立したそうです。」

 境内には三猿を象徴したのか、石が三個並んで奉ってあり、その下に「奉納 探石歩行十五年阿賀野川原石?庚申奇縁奉三猿 昭和庚申大縁年十月吉日」と彫ってあります

 たぶん三猿に良く似た石を、阿賀野川で15年掛かって探したのだと思い、その後ろの祠には古そうな石仏が入ってます。庵地・猿田彦神社・石仏、「越後33観音霊場・只一人」紀行文

 神社の横裏方向に、猿?が座ってるような石仏が有り、これは変わっていて珍しく年代モンだと思い、「探石歩行十五年」よりも大事にした方が良いと思う。

 その奥には「庚申青面王護摩供・・」と彫ってある石碑があり、これも古いのかもしれん。

 帰ってこの猿田彦神社の事をネットで調べると「伝説では安田城の北門の守護神」と書いてあったのが一つだけ見つかりました。

 神主さんはそんな事言わなかったが、どおなんじゃろか?、いずれにしても、「庚申」で地域の信仰を集めているよおです。


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 恥ずかしながら「YouTube」に尺八独奏「手向」を載せており、聞いて頂ければ泣いて喜びます
当「遍照の響き」ホームページに掲載されている写真がpixtaで販売されています。



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