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 尺八を携え歩いた西国霊場  H17.8.2 UP


早朝の尺八・8番札所「長谷寺」/西国33観音霊場記

 順番から言うと、次は7番「岡寺(龍蓋寺)」なんですが、この日は朝から雨が降っており、奈良方面は歩かずに車移動する事にしました。初瀬ダム

 ホンマやったら、亀虎古墳とか、高松塚古墳等を見物しながら飛鳥路を歩きたかったんだけど、なんせコンジョナシなしなモンで・・・・

 西国33観音霊場の8番札所「長谷寺」近くの初瀬ダムで車野宿をし、10数年前、子供達と車で家族旅行に来た時も、ここで野宿しましたが、当時と変わってまへんなぁ。

 長谷寺には朝8時頃着き、山門階段前に観光バスが停まっており、団体さんが寺から出て来ます。長谷寺 山門

 擦れ違いざま、団体の先達さんらしき坊さんに挨拶しながら行くと・・・うん?、確かこの長谷寺は参拝料を取るはずだったが・・と思いながら付近を見渡してもだれも居ません。

 山門で団体が「○○さん、写真撮るから早く来てぇ~」とキヤッキャッと言いながら立ち並んで記念写真を撮ってる横を通り抜けて長谷寺境内へ入り、団体がバスに乗ると、後はだれも参拝客が居ません。

 境内では長谷寺の人がσ(*_*)らの姿を見ても、先程の団体の仲間がまだウロついてると思ってるのか、だれも咎めません。長谷寺 渡廊下

 はらあぁ~、やっぱり9時頃から寺が開くのね・・四国霊場なら7時から開いているんだけど、西国33観音霊場は、そんなにあわてて来る人は居なのでしょう。

 長くて斜めに上がって行く廊下を渡り、本堂へ行きました。

 本堂内では掃除してるのか、何をしてるのかわからんが走り回ってる音やガサゴソ聞こえます。

 お寺さんも朝は忙しいやろおから・・と遠慮して本堂へは入らず、しばらく付近を散策し、ベンチに座ってボケェ~としながら、ガサゴソの音が落ち着くまで待ちました。

 そのうち、風呂敷を抱えた坊さんが走って、どこかへ行き・・、どした?朝のお勤めの集いに遅刻しちまったんか?長谷寺 渡廊下

 落ち着いた大きい寺のわりには、長谷寺はよぉ~坊さんが走り回ってる寺やのおぅ・・とても一般庶民には、見せられんでぇ。(^O^)

 もっとも、時間より早く来たσ(*_*)らが悪いんかもしれんが、お陰さんでベンチにヒマそうに座りながら、ジックリ見物させてもらいました。

 そのうちにガサゴソの音が止まり、先程からの慌ただしい坊さんの出たり入ったりも、普通の歩きに変わりました。

 だいたいの準備が出来たらしく、納経所兼土産売りのオバハンも上がって来ます。

 もお、ええじゃろ・・と思い、尺八を取り出して本堂で尺八参拝してる時に、坊さんが仏前の供物を飾りに来ます。長谷寺 境内

 そお言えば堂内には、まだ灯りが点いてなく暗いなぁ・・と思っており、由緒有る古い寺だから、こんなもんかと思ってたんだけど、まだ早かったのね。

 参拝後、何気なく本堂の後に回ってみると、おぉぉ・・・やっぱし仏さんが置いて有ります。

 そやろおねぇ、これだけ古くて大きい寺だから、案内看板も何も無い本堂の後に、仏さんが有っても不思議じゃないわねぇ。

 たいていの人は、前の方ばっかり拝んで安心しちまい、後の方まで行かないからなぁ。

 本堂より少し離れた所に、新築されたばかりのような大師堂が有り、障子の張り替えでもするのか、障子戸が全部外して開けっぴろげになっており、入口より堂内に向かって尺八を吹いてみました。本堂 舞台

 新しい建物なので、どうかな・・と思ったけど、本堂よりも響きが良く、越後屋もそう思ったと言います。

 その後、「奥の院」へ行くと、堂内の中に人が居てザワめいており、先輩僧が入門僧10人ほどを指導しているらしく、話をしながら何かの動作のようなものを教えていました。

 「奥の院」なので、ここでも尺八を吹きたかったのだけどなぁ。

 一生懸命に教授されている時、尺八が聞こえたら入門生が「何が始まったのか」と思い気が散るやろおし・・・また先輩僧の方も、出来の悪い入門僧をドヤシ付けてる姿を、あんまり一般庶民に見られたくないだろうと思い、少し見てから離れました。舞台からの眺め

 ほんまは、茶でもすすりながら椅子に座って、じっくり指導の様子を見物したかったんだけど・・。

 下の広い境内に休息所が有って参拝客も居ないので、しばらく庭を眺めながら尺八を吹きました。

 ええですなぁ・・秋の紅葉にはまだ早いけれど、だれも居ない静かな広い庭園で吹くのは・・・ここは秋の紅葉の時に来れば、キレイな所やろおなぁ。

 尺八を吹いてる途中で本堂から坊さんが一人降りて来て、何か怪しい音がしているから何事かと確かめに来たよおです。

庭園  庭園 お休み処 長谷寺 境内

 山門近くへ戻ると案内所が開いており、黙って通り過ぎて参拝料をゴマかそおと思えば出来たんだけど・・・

 これが1億円単位の金額なら存分にゴマかし甲斐も有り、やってみる価値も十分に有るのですが、わずかな数百円の料金をゴマかしてもしょうがあるめぇ。

 「早い時間に入山したので、ここが開いてなく料金を払えなかった」と理由を言って払いました。


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 恥ずかしながら「YouTube」に尺八独奏「惜別の唄」を載せており、聞いて頂ければ泣いて喜びます。

 当「遍照の響き」ホームページに掲載されている写真がpixtaで販売されています。


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