HOME > 遍路・巡礼 > 四国遍路第一章「目次」 > 8 金比羅宮
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三巡目逆打ちで善通寺付近を通った時は、春祭りの頃でしてなぁ。
所々の家々から、鉦や太鼓の音が聞こえて来るので道端から拝見させてもらうと、獅子が舞っており子供がお囃子をしてました。
子供が少なくなってるせいか、祭りの参加人員は大人の方が多く、子供も「何で、こんな事せんなんのぉ~・・・」というような顔して、私がカメラ向けてるのをチラチラ見ており、あんまりやる気が感じられまへん。
「しっかりせい!!・・伝統文化の担い手は、お前らの双肩にかかっとるんやでぇ~」と言ってやりたかった。
国道を歩いてると、軽トラに乗った金髪のアンチャンが箱乗りしてます。
ほほおぉぉ・・、ここらへんの暴走族は、軽トラで騒いどるんか・・衣装もピンクのハッピを着て、ハデやなぁ・・と思ってたら、祭りの太鼓等を運んでる風景だった。
汽車で金比羅さんへ行き、二度ほど松尾寺の場所を聞いて、家の建ち並ぶ小道を教えられ石の階段を上がると、それらしい山門があります。
松尾寺は、それほど大きくなく、参拝後に境内の日溜まりの所で、コンビニで買っ来たオニギリ食べましたが、桜が満開の春とはいえ少々寒かった。
松尾寺・境内を通って金比羅さんへ行け、途中の道で大きなキャンバスに油絵を描いてるネエチャンが居て、画題は、この寺の崩れた「塀」のようです。
確かに塀の崩れ具合や、ヒビ割れがおもしろく、さすがにその道の人は目の付け所が良い。
境内を出るとすぐに、海上保安庁の巡視艇「あらかぜ」の引退した実物が飾ってあります。
近くに「船の何とか館」が有り、ついでに見学したかったが、この次に来た時にでも・・と、近くの公衆トイレだけ借りました。
さすが、春の花見シーズンのためか、金比羅さんは人がたくさん出てます。
階段の数が多いと聞いてたので、遍路杖だけ持って人混みの中をボチボチと上りましたが、ホンマに階段がよけい有りましたなぁ。
本殿まで行っても奥社まで行く人は、あまり居ないと聞いてましたが、奥殿へ行ってみると入れ替わり立ち替わり常時5~6人はだれか来ていました。
参拝するため人が途切れるのを待ってましたが、次々人が来るのでアキラメて、奥社の柵前・横で尺八吹いて参拝していたら、その姿をしっかりビデオに撮る人がおった、ま・・いいけど・・
本殿の所へ戻ると、ヨットやら船の模型や奉納額が、たくさん飾ってあり、うん、そう言えばここは船乗りの信仰対象の神社じゃった。
長い階段を下り始め、「五人百姓」のアメ売りのオバハンと目が合っちまい、声を掛けられましたが丁寧に断りました。
帰りに土産物店が立ち並ぶ長い階段を下りて行くと、土産屋の前に居る客引きの呼び込みは、なぜか他の人に一生懸命に声を掛けても、ワシらには声を掛けまへん。
しばし、下りた時に初めて「お遍路さん。お茶を飲んで休んでいきなさい」と声掛けてくれる店が有り、お茶を頂きました。
「笠も持たず、白衣も着てないのに、どおして遍路とわかったのですか?」
「杖を持っているのでわかる。」
なるほどねぇ、こんな所まで自前の杖を持って来るのは、遍路しとる人間だけだろなぁ。
そいでもって旅行するようなキレイな服でなく、いかにも金を持ってなさそうなカッコウしとるから、これじゃ土産を買えと、声も掛けてくれませんわなぁ。
杖といえば、階段通りの両側あちこちの土産物店前に竹杖が置いてあり、参拝客に貸してるようです。
んがぁぁ~!!・・・お立ち会いの衆、聞いてくんなせぇ。
麓近くの店に「私の店は杖を貸したから、店で物を買えという事は言いません」という主旨の張り紙をした所がありました。
ちゅう事は?・・・この店以外の大多数の店は、杖を借りたら土産物を買えと強要するんか?。
はい、残念ながらと言うか・・・偶然とでもいうか・・・やっぱし、と言うべきか・・・・当然で、当たり前なのか・・・後日、ワシの親戚の者がこの金比羅へ来て、知らずに杖を借りた者がおります。
杖を返しに行くと「何かを買え」と、しつこく強要されて放してくれず、しぶしぶ欲しくもない一番安いアメ玉を買って、ずいぶん不愉快な思いをしたらしいです。
どおしても買わせるならば、その主旨をはっきり書いておくか、「杖を借りたら、この店で必ず何か買ってもらいます」と言うべきと思うがなぁ。
目先の欲にくらんだ商売コンジョウを丸出しにしてたら、金比羅さんの評判を落とすだけでっせぇ。
「金毘羅」「杖」で検索して見ただけでも、けっこう不愉快な目に遭った人が多いよおで、それプラス駐車場についても評判が悪いよおですねぇ。
恥ずかしながら「YouTube」に尺八曲「手向」を載せており、聞いて頂ければ泣いて喜びます。
当「遍照の響き」ホームページに掲載されている写真がで販売されています。
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