HOME > 遍路・巡礼 > 四国遍路第一章「目次」 > 11 白峰寺
H16/8/21 UP
国分寺は門前の狭い道から比較すると、想像できんような広大な敷地があります。
また、たいていの人は次の白峰寺へ行くのに忙しいから、あんまり行かないようですが、国分寺の後には、これまた広い敷地に昔の国分寺を復元されたミニチュア模型が有ります。
この模型を見て想像すると、今以上に大きな寺だったのがわかります・・・今は1/3位になっちまってるが・・
現在の国分寺の境内も広く、古い基礎石がデェ~ンと行儀良く残り情緒があります。
大師堂からは、いつも琴の音が流れておりますが・・・・琴の音が流れてるのは、それは、それで誠にケッコウな事で良いんだけど・・・その大師堂の中がなぁ・・・・
納経所と土産物売りと一緒になっており、ゴチャゴチャしているため狭く、初めて来た時は、ここが大師堂?・・まさか?・・土産物売り場じゃないの?・・御大師様は何処?と探しちまったでぇ。
参拝しようと思っても参拝客が次から次へと来ちゃっうしぃ・・・
オマケに立ち止まって土産物を眺めるしぃ・・・
手に取って見比べるしぃ・・連れと長々と相談し始めるしぃ・・・
と「何々しぃ・・」が一杯続き、なかなか大師堂内の人が少なくならんのですわ。
ひたすら参拝客が少なくなるのを待って、買う気も無い土産物やら御守りをボケエッ~と眺めており、万引き犯と間違えられなけりゃあええんだが・・と、いつも心配しています。
この大師堂で土産物を売るのを何とか、ならんかなぁ・・・・ならんやろおなぁ・・たぶん。
今度から、もうこの大師堂で参拝するのをヤンピして、代わりに境内で見つけた名も無い見捨てられたような古いお堂に参拝しようかなぁとも思ってます。
この大師堂には、もう神霊は居ないと思う。
国分寺から白峰寺へは、「へんろ転がし」という別名の有る遍路道を行き、確かに上る坂道はキツイでっせぇ。
登りきった頂上付近に東屋の休息所があり、そのすぐ近くの車道をテクテク歩くと、やがて脇道へ入る標識があり、自衛隊の敷地脇を通って白峰寺へ行きます。
運が良けりゃあ、隊員さんやジープ・トラック等を見る事が出来ますが、戦車やミサイルは、まだ見た事ありまへん。
白峰寺へ行くには、もう一つのコースが有り、天皇寺より松浦寺経由のコースがあります。
二巡目の時に白峰寺で休んでいると、松浦寺経由で来たオバハンと話をする機会が有り、聞いてみると、途中の蜜柑畑付近で遍路道がわからなくなり、ドエレエ目に遭ったと言います。
白峰寺の納経所で道を聞くとやっぱり、蜜柑畑付近で道が崩れているから県道を通った方が良いと言ってましたが、その松浦寺コースを三巡時に逆打ちで行ってみました。
白峰寺前の広い階段を降りると何とか天皇廟という所へ出て、広い敷地の小高い森みたい所がそおなのかな?・・あんまり面白そうな所でもねぇんで、行かなかったけど・・・
そのまま、まっすぐ行くと草が茂っている道が有り、「このような道が続くのかなぁ・・・」と思ってると、やがて下りの広い立派な石の階段がズゥー下まで延々と続いてますが、今は利用者があまり居ないためか、雑草が伸び放題。
階段の石が見えるから、ええけど・・・・
昔は、この白峰寺へ来るには、この石の階段を上って来てたのでしょうが、今じゃあ車道があるから、ここを通るのは、ワシのような物好きぐらいな者だろなぁ。
こっちは下りだから、ええけど・・・上がって来る人は半端な石段の数じゃないのでキツイでっせぇ
山の上から下の車道付近まで、全部階段やでぇ・・どおじゃ、まいったか・・(^O^)
「稚児の滝」というのが見える頃に階段が終わり、石の大きな鳥居をくぐって車道へ出て、テクテク・・・・
道端に石地蔵も有ったので、やっぱり遍路道なんじゃろおねぇ。
遠くに瀬戸大橋が見えて来ました。
高屋神社付近に蜜柑畑を上がるように「四国の道」が有り、たぶん、これが遍路道と一致しとるのでしょうが崩れてるらしい。
集落付近に来ると松浦寺へ行く道がわからなくなり、逆打ちなので遍路シールを見つけれません。
道端のパーマ屋へ越後屋が入り「あの・・パーマをかけるのでなく、道を教えて欲しいんですが・・松浦寺へは、どのように・・」と尋ねました。
最初は「松浦寺?」という顔されてましたが、地元の人には別の愛称があるようで、「あぁぁ・・○○(名前を忘れちまった)の事だわ・・」と言って教えてくれ、「近道だよ」と教えられた道を行くと、松浦寺の横から入り込み、雰囲気的には無人寺のような感じがします。
松浦寺・境内から見える古風な山門は、熊谷寺のような形をしてますが、残念な事に屋根の一部が崩れて瓦が下に落ちており、そこには青いビニールシートがかかっていました。
以前、この山門修復も「高見さん」が手がけようとしたんですが、文化財の問題が出たらしく話しが潰れたらしい。
寺も、そこそこの広さで境内や建物も古く、昔の「村のお寺」という感じがします。
本堂で参拝してると室内で音が聞こえたので、無人ではなさそうな気がしたが・・・
恥ずかしながら「YouTube」に尺八曲「手向」を載せており、聞いて頂ければ泣いて喜びます。
当「遍照の響き」ホームページに掲載されている写真がで販売されています。
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