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 建治寺・鎖場、四国徒歩遍路   H17.12.3 UP



 前回パスした、鍋岩~大日寺区間を歩くため、大日寺の前からバスに乗って神山高校前まで行きました。鮎喰い川沿い、四国徒歩遍路

 ホントは鍋岩まで行かにゃアカンのだろうけど、わずかの区間だから、まぁいいや・・・

 バスを待ってると、女子高生が二人待っており、通学バスなら、高校生で混み合ってるかもしれんなぁ・・・

 はい、やっぱしバスは高校生で混み合っており、押し合いへし合いする狭い中、笠を手にリュックを担いだ遍路姿はσ(*_*)らだけで、ますます混雑に輪をかけてるようで何となく気が引けます。接待小屋、四国徒歩遍路

 バスに揺られて吊革に掴まってると、前に座って居眠りしていた男子高校生が、バスの揺れでフト目を開けてσ(*_*)らの姿に気付くと
「どうぞ」と小さい声で言って立ち上がり越後屋に席を譲ってくれました。四国徒歩遍路

 すんまへんねぇ、眠たいのに朝早く起きて、学校へ行くのに・・・

 神山高校前でバスを降り、県道20号線を鮎喰川沿いに歩きました。

 地図では遍路道になっておらず、全て車道ですが、所々に「へんろ石」や石仏が有り、やはりこの道も昔は遍路が通ってたんでしょう。

 車がほとんど通らずええですなぁ。

県道20号線の遍路石、四国徒歩遍路 花、四国徒歩遍路 「駒坂」の橋、四国徒歩遍路

 途中の集落に、昔の接待小屋のような建物があり、一番最初に車遍路で、この道を通った時、杉林でゼンマイが生えてるのを見つけ、車を止めて欲望のままゼンマイを採りまくった箇所ですが、再び通って・・・懐かしいですなぁ。建治寺への遍路道、四国徒歩遍路

 「阿野」の「あらい食堂」で少し早いですが「うどん」を食べました。

 建治寺へ行く途中の景観は変わらず、道は以前より草が刈ってあるので、わかりやすくなってます。

 行ってみると建治寺の駐車場は綺麗になっており、出迎えの「たぬきの置物」の位置が変わっておりました。

 その日は天気も良く、駐車場の見晴らし場所から遠くの鳴門大橋も見えます。建治寺、四国徒歩遍路

 建治寺・本堂からは低い太鼓の音が聞こえ、護摩を炊いて修行しとられるようなので、そんな所へ尺八を吹いて気を散らしたらアカンと思い、境内のベンチで終わるのをボケエッ~と待ってました。

 越後屋は、そんな気遣いもせずに、トットと参拝して戻って来ます。

「参拝に行かないの?」
「うん、護摩炊いてるのでジャマしたらアカンと思って、終わるの待ってるんだ。」建治寺の滝行場へ、四国徒歩遍路

「ふぅ~ん・・・若い女の人が護摩を焚いていたよ」

 あっ、コラッ・・・なんで早く、それを言わのんじゃ。
 喜んで見に行ったのにぃ・・・チエッ・・。
 ほれみろ、もう終わっちまったじゃねぇか・・・

 建治寺から滝場までの道は、一部草が茂っており、滝は以前に来たときよりも水量が多かった。

 麓の集落で、前回犬に吠えられた付近に来たので、石仏、四国徒歩遍路

 「やがて犬が吠えて来るかもしれんでぇ」
 「どおしてわかる?」
「前に来た時、その付近で犬に吠えられたから・・」

 すると、やっぱし家の庭で飼っている犬が3匹吠えます。
 
以前は放し飼いで近寄って来て吠えられたが、今回は繋いであり、よかった、よかった・・。

 「あんた、よぉ~覚えてるねぇ」
 「うん、σ(*_*)は犬に吠えられた場所だけは、執念深く絶対に忘れんからなぁ」


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 恥ずかしながら「YouTube」に尺八独奏「惜別の唄」を載せており、聞いて頂ければ泣いて喜びます。

 当「遍照の響き」ホームページに掲載されている写真がpixtaで販売されています。


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