HOME > 遍路・巡礼 > 四国遍路第二章「目次」 > 7 建治寺
H17.12.3 UP
前回パスした、鍋岩~大日寺区間を歩くため、大日寺の前からバスに乗って神山高校前まで行きました。
ホントは鍋岩まで行かにゃアカンのだろうけど、わずかの区間だから、まぁいいや・・・
バスを待ってると、女子高生が二人待っており、通学バスなら、高校生で混み合ってるかもしれんなぁ・・・
はい、やっぱしバスは高校生で混み合っており、押し合いへし合いする狭い中、笠を手にリュックを担いだ遍路姿はσ(*_*)らだけで、ますます混雑に輪をかけてるようで何となく気が引けます。
バスに揺られて吊革に掴まってると、前に座って居眠りしていた男子高校生が、バスの揺れでフト目を開けてσ(*_*)らの姿に気付くと「どうぞ」と小さい声で言って立ち上がり越後屋に席を譲ってくれました。
すんまへんねぇ、眠たいのに朝早く起きて、学校へ行くのに・・・
神山高校前でバスを降り、県道20号線を鮎喰川沿いに歩きました。
地図では遍路道になっておらず、全て車道ですが、所々に「へんろ石」や石仏が有り、やはりこの道も昔は遍路が通ってたんでしょう。
車がほとんど通らずええですなぁ。
途中の集落に、昔の接待小屋のような建物があり、一番最初に車遍路で、この道を通った時、杉林でゼンマイが生えてるのを見つけ、車を止めて欲望のままゼンマイを採りまくった箇所ですが、再び通って・・・懐かしいですなぁ。
「阿野」の「あらい食堂」で少し早いですが「うどん」を食べました。
建治寺へ行く途中の景観は変わらず、道は以前より草が刈ってあるので、わかりやすくなってます。
行ってみると建治寺の駐車場は綺麗になっており、出迎えの「たぬきの置物」の位置が変わっておりました。
その日は天気も良く、駐車場の見晴らし場所から遠くの鳴門大橋も見えます。
建治寺・本堂からは低い太鼓の音が聞こえ、護摩を炊いて修行しとられるようなので、そんな所へ尺八を吹いて気を散らしたらアカンと思い、境内のベンチで終わるのをボケエッ~と待ってました。
越後屋は、そんな気遣いもせずに、トットと参拝して戻って来ます。
「参拝に行かないの?」
「うん、護摩炊いてるのでジャマしたらアカンと思って、終わるの待ってるんだ。」
「ふぅ~ん・・・若い女の人が護摩を焚いていたよ」
あっ、コラッ・・・なんで早く、それを言わのんじゃ。
喜んで見に行ったのにぃ・・・チエッ・・。
ほれみろ、もう終わっちまったじゃねぇか・・・
建治寺から滝場までの道は、一部草が茂っており、滝は以前に来たときよりも水量が多かった。
麓の集落で、前回犬に吠えられた付近に来たので、
「やがて犬が吠えて来るかもしれんでぇ」
「どおしてわかる?」
「前に来た時、その付近で犬に吠えられたから・・」
すると、やっぱし家の庭で飼っている犬が3匹吠えます。
以前は放し飼いで近寄って来て吠えられたが、今回は繋いであり、よかった、よかった・・。
「あんた、よぉ~覚えてるねぇ」
「うん、σ(*_*)は犬に吠えられた場所だけは、執念深く絶対に忘れんからなぁ」
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