HOME > 遍路・巡礼 > 四国遍路第二章「目次」 >12 中津峰山
H18.1.7 UP
「星の岩屋」から「如意輪寺」へ行こうとしましたが道がわかりまへん。
「星の岩谷」寺前より車道が続いてるので、そっちの方から行けるだろおと思って行きました。
地図では、車道ではなく遍路道になってるので、違うんじゃねぇかなぁ・・・と思ってたんですが、越後屋が「探しても道が見当たらないんだから、どうしてもこの車道で、ええんじゃ」とガンコに言い張るんです。
道は舗装道から砂利道になり、麓の集落がよぉ~見えます。
しばらく歩いてみましたが、どおしても道が間違ってるようなので、次のカーブを曲がった所に何も無かったら、諦めて引き返し、次の予定地である鶴林寺へ行こうかなぁ・・と思ってたら、何か有りました。
庵のようでもあり・・小屋のようでもあり・・看板が掛かってないので、わかりまへんが、何となく庵のような感じです。
そしてそこには全然、最初から行く予定にしてなかった「佛陀石」の看板がありました。
何で、こんな所へ来ちまったんか、わからんが、せっかく来たんだから見物して行こ・・
車道から石の階段を降りた、木々に囲まれて薄暗く草も茂り、ただっ広い所に小さい石仏がピラビット形に積んであり、古代遺跡のような感じです。
一休みしながら、道がわからので、やっぱし今日は如意輪寺へ行くのは諦めて、このまま鶴林寺へ行く事にしょうかな・・・
今来た車道を戻って「星の岩屋」に着き、それでもヒョットしたら・・と思い
「もう一度、道を探してみる。」
「道を探したけど無かったと言うとるでねぇか、わからんやつじゃ。
私、疲れるから、ここに残って待ってる」
と、道端の階段に座り込みます。
このガンコモンメがと、ブツブツ思いながら「星の岩谷」の階段を上がり、宿坊のような所へ行って見ると、ちゃんとそこに「如意輪寺へ」という標識が有りました。
「道が有ったぞおぅ~」と大声で呼ぶと「ええっっ?」と疑わしくも、メンドウくさそうな声。
「ほり、みたことか・・有るじゃねぇか・・」とブツブツ思ったが、あんまり言うとカワイソーだから、ほどほどにして止めときました。 なんせ、σ(*_*)は優しい人間だから・・・
山道は、かなり急坂で丸太の支えで出来てる階段が延々と続いてます。
だいぶ登った所に「佛陀石」「如意輪寺」と、分かれ道の標識が有り・・うん、地図の通りやなぁ。
それからも、ただひたすら山道を上がるだけ・・・・
27番・神峰寺の「真っ立て」よりもキツい山道で、距離が有ります。
途中に古い石の階段も有り、よぉ~まぁ~・・こんな山の中に、石を運んで作ったもんじゃ。
こっちは、ただ歩いて登ってるだけでもキツイのに、信仰の力ちゅうもんはオトロシイもんじゃ。
やっと山頂に近づいたらしく、今まで薄暗い木立に囲まれてた道が、急に明るくなり空が見えて来ました。
山頂・・・牧場のような広々とした草原が現れ車道に出ます。
その車道を歩くと分かれ道が・・・
はて?・・どの方向へ行けば良いのか?
案内標識も何も無く、たぶん、この道を行けば頂上付近に行くだろおと歩き始め、再び分かれ道があります。
とにかく山の頂上を目指して行けば何とかなるじゃろ、しかし、枝道が一杯あるなぁ。
すぐそこが頂上と思われるのに、迂回してるんじゃねぇかなぁ・・と不安感が増した頃、城の石垣のような物があり、そこにやっと探していた「如意輪寺へ」の標識がありました。
こんな所に標識を置いてくれるより、ここまで来る途中の分かれ道に標識を置いてくれれば良いのにぃ・・
聞く人も居ないし、下手したら、この山の中をグルグル回って遭難しちまうかと思ったでぇ。
まぁ、それはそれとして、その石垣に入口が有るので中へ入ってみると、トタンに黒ペンキが塗った建物が有り、見た時には失礼ながら山小屋かと思いましたが神社のようです。
風除けのためか周囲は、先程の石垣に囲まれており、σ(*_*)みたいに、なぁ~も知らん人間が、いきなり来ちまうと、古代の先住民族の屋敷跡かと思っちまうでぇ。
石囲いの横に別の狭い出入口があり、その狭い天井に笠をぶつけながら出ると、そこは眺めの良い広々とし所で東屋が有り、やっと休めると思いながら喜んで行きました。
東屋には先客のジサマが居り、聞けば如意輪寺の駐車場から、だいたい35分くらいで歩いて来たと言います。
そこで昼飯を食べて一休みし、食後に付近をウロついてみると、この山は「中津峰山」と言って、三角点も有るようです。
一休み後、どれっ・・とばかりに出発し、今度は先程の石の天井に笠がぶつからないように注意しても、やっぱしぶつけっちまい、だいぶ笠のテッペンが壊れてきた。
石垣付近にあった標識の道より、如意輪寺まで今度は一転、ひたすら下る・・・降りる・・・転びかかる・・・借金取りから逃れるように、物も言わずに走り降りる・・・
越後屋がσ(*_*)を置いて、トットと先へ行っちまう・・あっ、ワタシを捨てないで・・・(T_T)
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