HOME > 遍路・巡礼 > 四国遍路第二章「目次」 >17 八坂八浜
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牟岐駅前の「東食堂」で食事しようかなぁ・・と覗いていたら車が止まり、運転席からトッツアンが降りて「この先で御接待しているので寄ってください。」と声掛けてきた。
ううむぅぅ・・この先にめぼしい食堂が有ったかなぁ、ここを逃すと、しばらく食堂が無かったような気がしたが・・と思ったが、せっかく声かけられたので無視するのも悪いので行くことにしました。
牟岐警察署前のテントで、おばちゃん達数人が待ってます。
テーブルに遍路道の地図が手書きで大きく書いてあり、少し間違っているのではと思う箇所が有ったので確かめると、おばちゃん達は当番制のボランティアなので良く知らないらしい。
責任者の人に言っておくというので、訂正箇所をメモ書きして渡しました。
出された茶をすすりながらテーブルを見てると、「カンカンラリー」というのがあり、何でっか、それ?・・・と思いながら見ると、道端の空き缶などを拾い集めようという運動らしい。
しかし、せっかく空缶等を拾っても、拾い集めた空缶を引き取ってくれる所が無いと困りますわなぁ。
そいで、その引き取ってくれるのに協力してくれる場所・店等が書いてあり、おぉぉぉ・・こりは良い事じゃ。
日頃ロクでもねぇ事ばっかしして、笑われながら生きてきたσ(*_*)でも、ここ最近何か一つでも世間の皆様に役立つ事でもせにゃアカンのじゃねぇか・・・
と、深い反省努力の心が芽生え初めていたので、これを機会に空缶の一つでも拾って歩こうと思い、これに関する印刷物をもらえないか?と聞いたら、勘違いされて缶を入れるゴミ袋をくれ、ありがたく、貰っておいたが・・・
テントの接待所を出て、しばらく歩くとラーメン屋が有り、お陰様で食事の心配は解消しました。
その付近より国道を離れて、旧土佐街道に入り、車道を歩いてると「大阪峠」遍路道入口の看板があり見ていると、車道の向こうから女の人が歩いてきて、「この道(車道)を行った方が海も見え、景色が良く、近いですよ。私も今向こうから歩いてきたのよ。」と教えてくれます。
しかし、話の種に遍路道を歩いてみたいので丁寧に礼を言い、山へ入る竹藪の道へ入りました。
しかし、少し入った頃から、あのオバハンの言うのが正解だったかもしれん・・・
入口の竹林付近で、一本の太い孟宗竹が道をふさいでおり、これ見てすぐにコンジョ無しなもんだから、よっぽど止めようかと思っちまった。
今度来た時には、オバハンが教えてくれた車道を歩いてみよう。
峠から下りた車道付近に「草鞋大師」があります。
それなりに、あちこちに紹介の看板が立っていたので、小屋位の堂が建ってるのかと思ったが、失礼ながらそこらの草むらに置いてある地蔵さんと変わらなかった。
内妻海岸に到着。
そこで乗用車にゆっくり追い越された時、小学生らしい男の子が車の中から手を振りながら、「頑張ってください。」と恥ずかしそうに小さな声で言い、すばやく車の中に身を隠します。
「ありがとう」と言って手を振ると、座席からそおっ~と顔を上げてまた手を振ります・・可愛いもんですなぁ。(^O^)
一度国道に出てすぐ再び土佐街道(松坂峠)に入ると、入口に無人の休憩所があり、冷蔵庫まで置いてあった。
「めあき大師」というのも近くに有るらしいが、行かなかった。
この道は上りがキツかったが、やがて峠付近より海が見え、石ころだらけの人気の無い海岸に出ます。
おぉぉ・・・なかなか、いいんでねぇかい。
いかにも「砂の器」のシーンに出てきそうな、寂しくも静かなる自然の風景で・・・・
海岸を少し歩き続けましたが、国道へ上がる道がわからず不安になり、海岸で遊んでる人達が居たので、その付近で小道を見つけて国道へ出ました。
鯖大師のトンネル手前に「癒しの道」と書かれた看板があり、山へ入る小道があります。
以前は無かったと思ったが・・・鯖大師さんが整備したのだろうと思い、歩いてみると鯖大師の宿坊付近に出ました。
この付近は「八坂八浜」と言われており、きっとこのように山越えをしたり海岸を歩いたりした所なのでしょう。
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