HOME > 遍路・巡礼 > 四国遍路第二章「目次」 >4 時 計
H18.3.18 UP
神峰寺へ向かって、テクテク・・・
途中、車の人に声を掛けられ「乗って行くか?」と聞かれたが、丁寧にお断りした。
車の人は大工さんで、お寺で仕事しているとの事だったが、そおいえば、だいぶ以前から寺を修理してたなぁ。
車道をテクテク歩き、いつも一休みしているカーブミラーの所で、やっぱり一休みしました。
道端に大きな木が生えて日陰となり、また地べたには材木が置いてあるので、丁度良い休息所です。
材木に腰掛けて、どれ一服しようかと思って、ふと地面を見ると足下に腕時計が落ちています。
拾って見ると皮のベルトの部分が切れてました。
きっとσ(*_*)と同じようにここで休んだ人が、落としたのに気が付かずに出発したんでしょうなぁ。
高級そうな腕時計で、まだ動いております。
今、神峯寺に上ってる人が落としたのかもしれず、帰りに探しながら降りて来るかもしれないので、見つけやすいように時計を材木の上に置いて出発しました。
神峯寺で参拝後、高台にある、あんまり人が行かない神峰神社へ行くと、境内には昔の大砲の弾が置いてあります。
以前から、この神峯寺へ来る度に行こうと思いながら、ついに今まで行けなかった「燈明岩」へ行くため、神社境内から続く道を上がると道が二手に分かれてます。
あららっ・・どっちの方向へ行けばええの?
付近を探しても案内看板も無いので、こおいうモンは、上へ登るのが原則じゃからな・・と思い、右の上がり道へ行きましたが、なかなか、それらしい岩がありまへん。
これかな?という岩も山の中に有ったが、看板も無いし・・道から外れており違うようです。
そおしているうちに山頂に着き、高いコンクリート造りの展望台が現れ、後で調べると「空と海の展望公園」と言うらしい。
あんまり人が来ないような雰囲気で、展望台の上に上がれば、さぞかし眺めは良いだろうと想像はつきますが、なんせ山道を登ったので疲れちまい、さらに高い展望台の階段を上がるコンジョが無いので、少し休んで今来た道を戻りました。
納経所のオバハンに「燈明岩」へ行く道を尋ねると知らないと言い、そこへ丁度、観光バスの添乗員か、タクシーの運転手のような人が来たので、その人と顔見知りらしく、オバハンが代わりに聞いてくれました。
さすが添乗員?かタクシーの運ちゃん?は・・・よお知ってます。
行く時に二手に別れて迷った箇所で、反対の左側の道を行けば良かったらしい。
そいでもって、聞くまで知らなかったけど、その付近には「お大師さんの腰掛け岩」というのも有るらしい。
今更、もう一度上って行く元気もないので、今回はあきらめて次回に来た時に行く事にして、プラス思考をすれば、次回来る時の楽しみが増えた事になる。(^O^)
せっかく山へ上ったのに見つけれず、カワイソーに思ったのか、オバハンはミカンを2個くれました、ありがとさんです。
駐車場には、今まで無かった「うどん屋」が新しく出来ており「うどん」を食べながら聞いてみると、今年の8月開店したらしく、ここでもミカン2個貰い、ありがとさんです。
帰り道、上る時に拾った腕時計は、休んだ材木の上に、そのまま残っており、ううむぅぅ・・・やっぱし、持ち主が現れなかったか・・・
下まで持って降りて警察に届けるか・・・このままにしておくか・・・警察へ持って行くにしても遠いしなぁ。
このままにしておいても、たぶん二度と持ち主の手には戻らないと思い、そうかと言って、自分のポッケへ、ナイナイするのもなぁ・・・
σ(*_*)が時計のために、知恵熱を出すほど考え一生懸命悩んでいるのに、時計は自分の運命なんか知った事じゃねぇやと、ただ黙々と時を刻んでます。
その悟りきった秒針の動きを見ながら、しばし考えましたが、これもオマエの運命じゃ・・と思い、そのまま置いておく事にしました。
あの腕時計は、今頃どおなったかな?、もう、時を刻むのは止めたかな?
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