HOME > 遍路・巡礼 > 四国遍路第三章「目次」 歩き遍路一巡・6 杖
  H19.12.27 UP


薬王寺

 福井ダムから国道55号線をテクテク歩くこと約3時間、薬王寺に着きました。

 前回(車遍路の時)、このお寺の階段に「1円玉がたくさん置いてあって踏んづけてしまった」と書きましたが、やっぱり、あちこちに置いてあります。

 境内参道の、あんまし目立たない所の、目立たないような、すすけた看板に
「古いお札や、お金を階段に置かないで下さい。」という目立たない主旨を、目立たないような字で、目立たないように遠慮して書いてあります。

 置く人はいいですよ・・・・自分の信仰心?の現れだと自己満足して、シアワセの気分になれて・・

 でも、階段を歩く人は、たとえ1円玉でも踏みつけないように気を使いますわなぁ。
 ただでさえ、キツイ階段なのに・・・・

 ジサマ・バサマなんかのように足腰の弱い人は、手すりに掴まって上がらないと転がり落ちるような急階段なんだよ。

 そんなとこに、お金が落ちて・・・いや置いてあったら・・・いくら、モーロクしそうなジサマ・バサマだって階段への足の運び場所に困るでしょうが・・・・

 越後屋がブツブツと、モンク言うこと・・言うこと・・・・・

 そんな、こんなで、お参りしてから山門付近で越後屋を休ませて寺の事務所へ行き、ペットボトルを持って水を下さいとお願いしたら、3人ほど居た坊さん?のうちで、一番若いピチピチした高校出たてのような坊さんが

ボンサン
「霊水ですか? 水道水ですか?(^-^)」
「えっ、霊水なんて有ったんですか(?_?)」

ボンサン
「本堂と大師堂の間の所にあります。」
「あらぁ〜・・・・・・(>_<)」

ボンサン
「もう、お参りが終わったんですか・・・・」
「はい・・・・・(;_;)」

隣のボンサン
「そいじゃ、台所の水を入れてあげなさい。」

と親切に言ってくれ、若いボンサンは、すぐに水を入れに行ってくれました。
 ちなみに、この若いボンサンは、頭の毛をキレイに短く剃っておりました。

 フサフサの毛だったのが、年を取る毎に少なくなってる貴兄達からみると、モッタイナく思うでしょうねぇ。

 ボンサンも茶髪とか鼻輪とか、つけたい年頃なのにねぇ・・・・。
 はい、このお寺の人たちは、皆さん親切なようです・・・・
 でもねぇ・・・・でもですよ・・・・

 この時、ふと・・・事務所の目の前のカウンターを見ると、自動給茶器ような機械があったんです。

 近眼なので、よ〜わからんかったので近寄って見ると・・・・・な・・なんと「1円玉両替機」だったんです。
 10円入れると1円玉が10個出てくるやつ・・・・・。

 はい。越後屋が親の仇のようにモンク言ってる元凶である元締めです。

 すぐに引き返して越後屋にチクッてやり、ケンカ支度させて殴り込みさせようかと思ったのですが黙っていました。

 おいおい、お寺さん・・・・こりじゃ目立たない看板の書いてある事と、ちがう事やってるんじゃないの・・・・(-_-;)。
                        (^^)/~~~
                     00/06/28記載
 

 日和佐町の薬王寺から牟岐町へ行く途中に、寒葉峠のトンネルがあり、そこを出ると「お遍路のみなさまへ」と大きな看板が有りました。

 ほぉほお・・・なんぞ、町のしきたりでも書いてあるんかいのぉ・・

 読んでみますと、
「トンネル内を歩く時は危ないので、下の箱に反射ステッカー等が有るから付けて下さい」という主旨の事が書いて有り、看板の下に30センチほどのプラスチックの箱が有りました。

 中には反射シールとタスキ掛けにする反射材(実際は、腕章型の小さい物だった)が有り、付ける位置を絵に描いてありす。

 反射シールは、先日ホームセンターで買って、杖と笠に貼り付けてましたので、反射材だけもらって200円置いておきました。

 JR牟岐駅の四つ角に「あずま」という民宿と食堂を兼ねた店があります。

 前回、車で一回りしている途中、この食堂で食事しましたが、その時ここで「四国遍路ひとり歩き同行二人」という「へんろみち保存協力会」発行の本を初めて見つけた所です。

 そーです、以前歩き始めの頃に書きましたが、なかなか手に入りにくいと聞き、寺で借りてコ○゜ーさせてもらった本です。

 しかし最近知ったのですが、室戸の24番:最御崎寺で売ってました。
 買ってきましたが、コ○゜ーとちがって三色刷りで見やすいですねぇ。(^^;

 なお、この本が売ってる所は、次の所だそうです。(注:現在はネット販売しています。)
   1番 霊山寺
  11番 札所前 たにや
  21番 太龍寺
  24番 最御崎寺
  37番 岩本寺
  44番 大宝寺
  55番 延命寺
  75番 善通寺

 うむ、話題がずれてしもぉた・・・・

 この食堂のオバチャン(たぶん60才ぐらい)が、これまた話好きな人でねえ・・・・

 特にお遍路やってる人とわかると、自分が今まで行って来た写真やら資料やらを持ってきて、説明しはじめ・・・そんなもんだから、ワシらが杖ついて腹減った顔して食堂に入ると、すかさず


オバチャン
「あっ、杖は私が洗います。
      来た人には、みんなそぉしてましたから」

「あっ・・、そんな、もったいない事を・・ワシが・・」
と言ってるうちに杖を取り上げ、洗ってくれます。

 実を言うと、ワシ・・杖なんか洗った事無い不信心者です。(;;

 杖は大師様と同様、自分が休むより先に杖をキレイにしてから休まにゃアカン。
 トイレの中なんかに持って行くんじゃねぇ、外に置け・・・・
 部屋に入ったら床の間に飾っておかねばアカン等・・・

と書いてあったので、正直言うと、そんなメンドウな事せんにゃアカンのなら、杖を持たない方が気楽だわい。

 皆も、よ〜忘れてってるし・・・と不信心そのものの事を思ってたのですが、山登りするには、やっぱし必要だったから買っちゃったんだけどなぁ・・・・

 それに犬に吠えられ噛みつかれそうになった時、ブン殴るのにいいかと・・
 幸い、今のとこ2・3回吠えられるだけで噛みつかれないで、すんでるが・・・

 越後屋は、信心深くなってきたようで、家に帰るとワシの分まで杖を洗ってくれますが、だからと言ってあんまり性格は変わらないように思います。(^^;

                          00/07/04記載

 編集後記
      特になし


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