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   H20.2.10 UP


歩いてると・・

サロンパス

 国道にて、でえかんの影を踏まないように、越後屋がひかえめに3尺後ろを歩いてると

「で・・でぇかん・・・・(;;」
「なに?・・(うるせぇなぁ)」

  振り返ると、越後屋が転んでおり、な〜にも、こんな・・人が見とる所で転ばなくても・・・。

「でぇじょうぶ?(一応、義理で・・しかたなく)」
「イテテ・・・・(TT」

「歩ける?(どうせ、ボッケェーとして歩いておったんじゃろ)」
「・・・ちと、待って・・・足首ひねった・・・(;;」

  実は、越後屋が転んだのは、これで2回目で2回とも同じ足で、しかたなく手を貸してやり、立ち上がらせました。

 この様子を見てた人が、
「薬があるよ」とわざわざ言ってくれ、ありがたいこってす。

観光バス

 信号機の所で赤になり立ち止まって、青になるのを待ってると、観光バスが来て、やっぱし赤で停まりました。

 ふとバスの観光客の一人と目が合ったら、たちまち窓際の人達が、いっせいに、こちらを見ます。

  
「見て見て・・・お遍路さんがいるわ (@_@) メズラシー」
  
「あらぁ・・ホントに・・・物好きな人やわぁ・・・(*_*)ヒマナンヤロネ」
  
「何か、人生にイヤな事有ったんかねぇ・・・(-_-)」

  
「男の人・・ボッーとしてるわ(=_=)ジロジロ」
  
「夫婦かしら・・・子供達に捨てられたのかもしれん・・・カワイソーに・・(;_;)」
と話してるような気がする・・気のせいなら良いが・・。

 ウルセェー。!!・・オラ達は、見せ物じゃねぇんだ・・ニセ者だけど・・・。

 あっ・・コラァァッ!!・・・カメラなんか取り出すんじゃねぇ・・・。
 ほり・・信号が青になったから、サッサッと行け。

接待

 歩道を歩いてると向こうから来た軽トラが、100mほど手前で道幅が広くなった所で停まりました。

 そのまま動かないので車の中で休憩でもしてるんかなと思い、横を通り過ぎたらジサマが
「お遍路さん。」と呼び止めます。

ジサマ
「お遍路さんを見かけたら、これをあげようと思って途中で買ってきたんですが、
   少し温くなったけど、これ飲んでガンバッテ下さい。」

と言って、リポビタンDを2本くれました。

 確かに、少し温くなっていましたが、ありがたく頂きました。
 わざわざ、買って待ってくれる人もいるんですね・・・。

                                  00/08/03記載


編集後記(サロンパス)

 越後屋は側溝に被せてある金属網蓋の上で転んだので、雨上がりで濡れていると、金属の上は滑りやすいですからのおぅ。

 民家がある所だったので、家の前でそれを見ていたオトッツアンが、家からわざわざサロンパスを持って追い掛けて来ました。

 その時は、大丈夫と思ったので礼を言って断りましたが、今思うと、せっかく持って来てくれたのだから断らずに、その心を受けて、ありがたく受け取れば良かったと思う。

 その頃は、なんせまだ駆け出しの遍路だったので、そんな事まで考えなかったからなぁ。


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