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布施

柳水大師

 観自在寺の有る御荘町から内海村までの海は、キレイでしたね。

 それこそ、油を流したような静かな海で、適当な所に小さい島も三つほど見えて・・(^^;)

 「柏」という所から隣町の津島町までの山越えがあり、海抜30m付近から、450mほどの山をヒィコラ言いながら登ります。

 途中「柳水大師」というのが山頂付近にありますが、このヒデリで清水も竹筒から細く小さく流れてるだけ・・・、

 これを見て今年のネングは、どうなるべぇか・・と、いらん心配しながらペットボトルへ溜まってる水を汲み、どおせヒマだし山深いこの中・・・・だりも見ておらんし・・・

 どれ・・、越後屋(^^;ヒッヒッヒツ・・・この際、上半身裸になり、いかがわしい事なんぞぉ・・・という事なんかは全然思わず・・・、

 そりゃそうですわなあ、このトシになって・・・そんな飽きてしもぉた事を今さら・・他の人となら別だけど・・・・

 ペットボトルの清水を背中から水を掛けあい、心臓マヒを起こしそうな冷たさで体が冷えたなぁ。

 ヘッヘッヘッ・・・どぉなる事かと心配した?(^^;)イヤネー

接待

 山道を降り国道と交わる所で、家の庭で涼んでるバサマが呼び止め、接待すると言い家の中へ入って行き少し待たされました。

 越後屋と側を流れる川の魚を見ていると、やっと家の中から出て来て、乾パンを2個ずつくれました。

バサマ
「最近のお遍路さんで、接待すると言っても断る人がおる。
    ある人は、接待でお金一杯貰ったから、いらないとか・・・
    また、ある人はアメなら、いらない・・・・と言って・・・
    最近のお遍路さんも、人それぞれじゃのぉ・・・」

と、こぼし、それからの道を途中まで送ってくれました。

 接待は「どのような物でも、必ず受けなければならない」と聞いてましたが、断るお遍路さんも居るようです。

 ワシらも接待を受けて「お布施」とは、どのような物かが何となくわかってきた気がしました。

 気持ち良く接待し、感謝の念で笑顔で受け、
 その笑顔を見て、あぁ〜喜んでくれたと接待した方も笑顔になれる、
 それを見て受けた方も、もっと笑顔になれる・・・

 こういう、笑顔のやり取りが本当の「お布施」じゃないでしょうか・・・物や金額の多少じゃなくて。

 接待したら「一緒にお遍路してるのと同じ功徳になる」という理屈なんかでもなく・・・まぁ、それでも、いいけど・・・

 仏事や墓参りで、「いかほど包めばよかんべぇ」と、くだらん心配しなければならん事が、果たして・・・うむ、また悪口書くなぁ・・ハンセイ?・・(^^;)シトランケド・・・

                                00/08/28記載



 編集後記

      特になし。


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