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歩き遍路一巡・27 彼岸花の咲く村
H20.3.22 UP
最近、朝夕めっきり寒くなり、時あたかも彼岸花の咲く時期。
歩いていても、田の畦・・・道の斜面に咲いてます。
場所によっては彼岸花を栽培してるんじゃねえかと思うほど、山斜面の一面が赤く見える所もあります。
深い山に囲まれた道を歩いてると、高い山の斜面の上にも人家があり、あんな所に人が住んでるのかと驚かされます。
過疎は、この地でも進んでおり、人の住んでいない家もあちこちで見られ、そこの住人は、どこへ行ったのんでしょう・・・・ワシも若かったら都会へ出るでしょう。
言っちゅあ悪いけど・・・な~も無く・・・夜は真っ暗・・・
カラオケも飲み屋も無く・・家でテレビ見るしか娯楽が無いかもしれません。
家が10件ほど固まってる村の三嶋神社で休んでると、小学低学年の女の子を一人見かけましたが、すぐにどこかへ行きました。
その神社を出発する時、近くの店に入ると先ほどの女の子が椅子で独りで遊んでます。
お母さんは、私達が買い物するのにジャマにならないよう、女の子を叱りつけます。
休みの日でも、小さい村なので同じ年頃の友達が居ないのでしょうか。
子供を見たのは、その子だけで、他に見かけたのはジサマ・バサマだけ・・・・。
友達は、ずっーと離れた隣り村や、高い山の家に居るのかもしれません。
同年代の遊ぶ友達もいなく、一人で椅子で遊ぶだけの女の子を見てると、可愛そうでなりませんでした。
遍路から帰る時、国道33号線を仁淀川沿いを通ると、ダム湖水を隔てた対岸の山の岩面に大きな字で詩が書いてあります。
近眼の私でも読めるのですから、かなり大きい字です。
最初、何だべぇ・・と思いましたが、どうも仁淀川の「大渡発電所ダム」が作られたため、湖水に沈んだ故郷の村の事を詩ってるようです。
どっかに、この詩の説明が書いてある看板でもないかと探すと、付近に電力博物館?が有りましたが、その詩の説明はありませんでした。
そぉですわなぁ・・・、ダムを作ったために無くなった詩の説明は書け無いでしょうねぇ・・・
しかし、その詩を仁淀川岩面に残した人の「意地」を、しっかり見たような気がする。
00/10/08記載
途中のバス停で休んだ所に「小田高校文化祭」のチラシが落ちており、日付を見ると偶然にも丁度その日に実施しているんです。
高校とは違う方向なので行けまへんでしたが、チラシを見てると、かっての自分の高校時代を想い出しました。
あの頃は、勉強もしねぇでブラバンばっかりやってたなぁ・・。
文中では村の三嶋神社で休んだ事をサラッと短く書いてますが、神社で参拝した後、その拝殿の階段に座って休みながら尺八を吹いてる時に女の子が来たのです。
「何か音が聞こえるなぁ~・・何だろう?」という感じで、女の子が山門?の影からソオッ~とこちらを覗いており、吹き終わった時に手招きしたら逃げちゃいました。(^O^)
この頃の写真を見ると、2尺1寸の尺八を吹いてます。
仁淀川ダム湖の岩肌に彫った詩は
「荒れて行く 故郷の姿 哀しくも 永久なる母か 仁淀川」
と書いてあるようです。
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