HOME > 遍路・巡礼 > 四国遍路第三章「目次」 > 歩き遍路一巡・43 五円玉
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え~~、皆の衆。
あけまして おめでとうごぜえます。
良い、お年を迎えられましたか?
はい、ワタシは、ヒマな正月を迎えました。
テレビ見ても・・・ツマらんのしか、やっとらんし・・・(ーー;
で 「ひ・ま・や・の・ぉ・・ぉ・・ぉ・・ぉ・・・」
越 「ヒマやから、近くの寺へでも行ってみる?」
と、ヒマを持て余してるので、行く事にしました。
あっ・・・歩きでなく、錆び始めた車で、ですけど・・・・。
お遍路してなかったら・・・いくらヒマでも、まず寺へなんか行く気にならんかっただろなぁ。
近くの24番 最御崎寺へ行ってみました。
思ってたより人が少なく、地元の人らしいのが家族連れで数組お参りしてます。
いつものクセで、線香やローソクを立て、越後屋と一緒に般若心経を詠みましたが、フト気がつくと、経を読んでるのは、ワシらだけ・・・
家族連れの衆は、線香等は省略して、賽銭だけ入れて拝んで行きます・・・経は無しで・・・。
ウムムゥゥゥ・・・・慣れちゅうもんは、オトロシイもんじゃ。
知らん人が見ると、ワシら信心深い人間に見えるやろなぁ・・・。
午後からも、ヒマだったんで、27番 神峯寺へも行きました。
正月でも、けっこう お遍路さんが歩いてました。
ここも家族連れが何組か、お参りしてます。
本堂で、やっぱしローソク等を立て参拝し終わると、同じころ参拝し終わった お遍路さんが、「あそこに、錦札が置いてありますよ。」と教えてくれます。
このお遍路さんは、ワシらと同じ頃に来て、向こう側の箱に納め札を入れ、その時にチラッと赤い札入れたなぁ・・・と、いうのが見えましたが、その時は大して気に留めなかったのです。
でも・・まぁ・・・せっかく教えてくれたんだし・・・、
納札箱を掻き回して取るのでないから貰っておいて、遍路してる途中で、だれかにあげよう・・・・と、見に行くと、納札箱の上に錦札が置いてあり、その上に五円玉が重し代わりに置いてあります。
地元の家族連れの人達が、数組参拝して行ったのですが、だれも、この錦札を持って行きませんでした。
ウムムゥゥ・・・・お遍路の人なら、目の色変えるんじゃけど・・・
地元の人には、あんまり、この風習は浸透しとらんのやろか・・・と、錦札を前に、しばし考えました。
箱の中に入れてなく、いかにも、持って行って下さい・・・という風に置いてあったので貰ってきました。
あのお遍路さんは、自分の札を置き、わざわざワシらに教えてくれたんでしょう。
錦札の裏には、「四国霊場会公認大先達」167回 68才と書いてあります。
ジャランという輪を付けた赤い杖を持ち、紺色の作務衣のようなのを着て、動作も落ち着いており、ふつうの、お遍路さんと、チトちがうなぁ・・とは思ってました・・・やっぱし、風格がちがうなぁ。
大師堂へ行くと、越後屋が納札箱の中の、たくさん入ってる札の上に、金札がフワリと置いてあったと言ってましたが、それは貰ってきませんでした・・・だれか、縁の有る人が貰うでしょう。
あんまり、錦札や金札に執着しないワシらに対して、札の方から、よ~寄って来ます。
ちなみに、ワシが持っていた錦札・金札は、12月に歩いた時点で、全て縁有る人に渡り、手元にはひとつも残ってません。
これも、縁でありましょう・・・・ナム・・ナム・・ナム・・・。
01/01/01記載
なんか季節外れの挨拶で始まっておりますが、当時の正月に掲載したので、そこん所はお含みください。
錦札の上に重し代わりに置いてある五円玉は、そのまま貰っておいても良いらしいです。
きっと御縁(五円)有りますように・・という意味なんでしょう。
その時は、それを知らなかったので、この五円玉をどうしたモンかと、しばし悩みましたが、そのまま納札箱に入れました。
そいで、この時の状況は、ホントはちと違っておりまして・・
ローソク・線香を立てたのは、先達さんと同じ頃でしたが、先達さんの参拝が終わるのを側のベンチで待ってたんです。
なんせこっちは尺八を吹くので、他の人が参拝してたら、なるべく待つ事にしてましたからなぁ。
で、先達さんの参拝が終わってワシが本堂へ向かう時に、先達さんがわざわざ教えてくれたんです。
ワシが尺八を吹いて参拝している間でも、他の参拝客は、その錦札を取らずにそのままになっており、ワシの参拝が終わった時に、せっかく教えてくれたんだから・・と、以後は記事の通りです。
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