HOME > 遍路・巡礼 > 四国遍路第三章「目次」 > 歩き遍路二巡・1 再会
H20.6.28 UP
南国、室戸はええ天気でんなぁ~。(^^;
徳島県境付近まで車で仕事に行く時も、お遍路さんが歩いており、その帰り道、ゴロゴロ海岸付近で、逆打ちの乳母車を押している老遍路を見ました。
おぉぉ・・・歩いとる、歩いとる・・・・
3時間前に通った時は、あの辺で見たけど、あれから結構歩いて来たなぁ・・・
と思い、老遍路の横顔を見ると、白ヒゲを生やしており・・・何となく見覚えが有ります。
もしや・・と思って、行き過ぎた車を止めて降ろしてもらい、老遍路さんを後ろから走って追っかけました。
ちがってたら、カッコ悪いので走りながらサイフの中から小銭を出して握りしめ「おへんろさ~ん」と呼ぶと、ビックリしたように振り返って立ち止まります。
そぉですわなぁ・・車しか走り回っておらず、人家も無く、歩いてる人もいないゴロゴロ海岸で呼び止められたんだから・・・。
近寄って「接待です」と小銭を渡して顔を確認したら、やっぱし、雲辺寺で出会った老遍路さんでした。
ワシは、あんまり顔を覚えるのが得意でなく、5回くらい会わないと覚えられませんが、この老遍路さんは、前歯が3本ほど欠けている特徴があったので、それで覚えてました。
で「あのぉ~・・お久しぶりです・・・
雲辺寺でお会いし、話しを聞かせてもらった者ですが・・・」
老遍路「・?・・?・・・おぉぉ~・・あぁぁ・・思い出した。
ここで会うとは、奇遇だなぁぁ~・・・あれは、いつだったかなぁ~・・・」
で「11月頃です。」
老遍路「う~む・・・あの時は、雨が降っていたなぁ。
奥さんもお元気で?」
で「へい、お陰様で。
私らも、先日、全部巡り終わりまして、今度は奥の院等も巡るつもりです。」
というような事を5分ほど話ししました。
本当は、もっと話したかったんですが、職場の人を車で待たせているので・・。
で「あのぉ~、前回会った時は、言いづらかったのですが、納札を貰えませんか?」
老遍路「いいですよ。
ただ・・今は札を切らせてしまってるので・・・」
と言い、メモ紙に住所氏名を書いてくれ、私も名刺を渡しました。
見ると、愛知県の宗教家のようで、いかにも坊さんらしい名前です。
雲辺寺で会った時は「室戸かぁ・・いつ行けるかなぁ・・・」と言ってたのですが、あれから3カ月たっています。
逆打ちしながら、奥の院・番外寺なども巡ると言ってましたから、やっぱし、ここまで来るのに、それ位の時間がかかるのでしょう。
まさか再び会う事は無いだろおと思っていた偶然なる再会で、車に戻りUターンして別れる時、合掌して送ってくれ、その後も数回会って話す機会が有りました。
ここでは、「雲辺寺でお会いし、話しを聞かせてもらった・・」と書いてますが、ホントは「雲辺寺で尺八を吹いてた者で、麓の堂でお話を伺った者です」と言ったのです。
そしたら、一発で想い出してくれましたねぇ。
やっぱり、人のやらん事(尺八)をやってると覚えてくれるようです。
メモ紙の名前が何と読むのか、わからん顔してたら「読めんじゃろ・・○○と読むんだよ」と教えてくれました。
老遍路は某宗教家の跡継ぎで、ずうっと遍路をしていたが、いつまでも遍路をしておれないと思い、今回を最後にするつもりだと言ってましたが、実際は再び遍路してました。
最近、四国へ行ってないので、今はどうされているのか、わかりまへん。
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