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尺八を携え歩いた四国遍路 H20.8.2 UP 


同行二人

書籍販売

 24番 最御崎寺の駐車場で、遍路の本を車で販売している人が居ましたので、昼休みにチラッと冷やかし半分で声を掛けてみました。

草 
「売れまっかぁ。(^^;」
相手
「いやぁ~、今日は、まだ一冊も売れん。(^^」大山寺

 聞けば、ちゃんと僧籍をもってる坊さんで、相手もヒマなもんで、ワシみたいヒヤかし客でも喜んで話相手になってくれます。

 歩き遍路の経験も有り、禅宗から真言宗に変わったそうです。

 今まで仏教で疑問に思ってたり、わからんかった事を聞くと答えてくれ、やっぱす坊さんだけあった、よ~知っとります・・・エライでんなぁ・・・

 なんで、こんな坊さんが、世の中に現れんのじゃろ。

 寺にばっか引きこもって、法事や葬式ばっかしとらんで・・・・。
 法事の一方的な説教なんか、ちっともアリガタイと思わん。(^^;

もう一人の自分

 で、題名の「同行二人」の話ですが、そうでんがなぁ・・・遍路の笠に書いてある奴でんがなぁ・・・オヤブン。大山寺

 もっとも、ワシの笠には、な~も書いてないけど・・・安モンだから。

 で、その笠に書いてある「同行二人」の意味は、一般には「御大師様と一緒」というふうに言われとります。

が・・この坊さんは「自分の中に居る、もう一人の自分と一緒」という別の解釈をしてくれました。

 うむ・・・そお言われてみれば、そおかもしれません。
 歩いてると、もう一人の自分と対話しとりますなぁ・・・知らんうちに・・。焼山寺 遍路道

 やっぱし、歩いた経験のある坊さんだからこそ、そおいう歩き遍路の心理まで見抜いて教えてくれたんだと思います。

 歩いた経験の無い坊さんは・・・実感こもって言えないやろなぁ。

 ちなみに売ってた本は「四国八十八カ所 遍路夜話」「無頼人生遍路旅-お大師さまに導かれて生きる-」の2冊で、2000円と1500円でした。

 買う時も、「(話をしたからといって)別に買わなくても良いよ。」と全く商売っ気が無く、こちらに気づかってくりましたが、今まで疑問に思ってた事を教えてもらったし、お布施という意味と本を読んでみたいという気持ちで買いました。

 「左右内」集落 「左右内」集落 焼山寺
                                      01/04/23記載


 編集後記(書籍)

 この人は、軽自動車の後ろ扉を跳ね上げて、そこに本を並べて販売しており、その座席付近で店番しながら、一生懸命ノートに何かを書いてます。

 聞けば次の本を発刊するので、その原稿を書いてるのだと言ってノートに走り書きしたのを見せてくれました。

 チラッとあらすじを教えてくれ、三匹の犬が主人公(白犬・黒犬ともう一匹忘れた・・)で、仏教に関する問答形式にするとの事でした(当然、既成仏教の葬式・法要なんかの話しじゃなく、そおいう寺では言わない、仏教の本質を教えるものです)。大蛇封じ込めの岩 焼山寺

 この時に「空」の解釈を聞いて、その時には納得して、あぁ・・そおいう事なのか・・と思いましたが、今となっては忘れっちまった。(^O^)

 確か買った本にも、その事が書いてあったような気がする。

 本を買った後、新本を発刊したら知らせるから住所教えてくれと言われましたが、いつ発刊されるかわからんし、σ(*_*)も転勤商売なので、その時には、今の住所に居ないかもしれんので・・と言って断りましたが、後ほど遍路関係の雑誌で、その本が発刊されたので買い求めました。

 本を買ってくれた人には、案内の葉書を出す予定らしく、ノートにはびっしりと住所氏名が書いてあり、車遍路やバス団体遍路の人達も買って行ったらしい。

 そやろなぁ・・ちまたに溢れている、ありきたりの仏教本では無く、人間どう生きるか?という事をわかり易く書いてあったからなぁ。

 今は、この人の名前を忘れっちまい(難しい珍しい名前で、僧名かもしれん)、本はどこかのダンボール箱に入ってるのでしょうが・・今はちと探す気力が無い。

 しかし、題名を見れば、本を買った人ならば、あぁ・・あの人かも・・とわかると思います。

 今はどうしてるかなぁ・・
 まだ本を売ってるかな?

 歩いて遍路した人ならば、きっと「もう一人の自分と会話している」という意味がわかると思います。

  焼山寺 奥の院  焼山寺宿坊 夕食  焼山寺宿坊 朝食



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