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歩いてると、いろんな人と出会います。
簡単に挨拶をかわして追い抜いて行ったり、追い越されたり、擦れ違ったり・・・
私らは、出会った人と一緒に道連れになって歩くという事は、ほとんど無く、短時間程度なら一緒に歩いたという事は有りますが、それは初めて遍路した人が、不安だから一緒に歩いてくれと言われた時だけです。
道連れになって一緒に歩くというのは、人によって受け取り方は、いろいろあります。
道中・・・いや遍路中・・・永い道を、楽しく話でもしながら歩いて行きたい・・
道が不安だから、信用できそうな、だれかと一緒に歩いてほしい・・・etc
他の人と一緒に歩くと、どおしても、だれかのペースと合わせなければいけません。
たいてい頼まれた人に、それとなく、わからんように合わせております。
この歩くペースは個人差が有り、越後屋とでさえ違っておりますが、ワシ・・・気弱いもんで、よ~言えません。
雨の中を寺のベンチにたどり着いた時、一人の中年女性が、来る途中で野宿していた男遍路を見かけなかったと聞いてきました。
ワシ 「あぁ・・その人なら、まだ出発してませんでしたよ。(@_@)σ」
中年女性「良かったぁ、じゃあ・・もう少し待ってようっと・・・!(^^)!」
聞けば途中から一緒に連れだって歩きはじめ、女性は民宿などに泊まり、男性は野宿をしているそうです。
越後屋 「一人で歩いていて、こわくないですか?」
中年女性「家を出る時、この装束(白い遍路服)の気持ちだからと、家族に言ってある。」
白い遍路服は、死装束なんで、それなりの覚悟をされて来たんでしょう。
しかし話題の男遍路さんと、これからも、お金が続く限りズゥッ~と一緒に歩きたいような口振りです。
あっ・・いや・・それがアカンと言うのでは無いんですけどね。
相手の男遍路さんは独りで歩きたい雰囲気を、実は昨日、話をした時に聞いてしまっとるんです。
ワシ・・男遍路さんに、悪い事・・しちゃったかなぁ(-_-;)
中年女性には、その事を言わなかったけど・・・・
他の遍路さんにも聞いた事有りますが、道連れになるのをイヤがってる人も居ます。
そんな時は、「お先にどうぞ」とか「先に行きます」とか「ここで休みます」などと言ったり、気をつかってペースを変えたりしますが、どおしても縁が有り過ぎちゃって一緒に歩く事も有るようです。
ある遍路が、ある庵主に「道連れになるのを、どう思うか?」と聞いたそうです。
庵主「せっかく、自分を見つめ直す良い機会なのに、もったいない。
どおして他の人と一緒に歩かなければいけないの?
一緒に歩いてると、そちらの方に気が行ってしまい、何か大切な事を忘れませんか?」
と言われたそうです。
ちなみに「知り合いが、幽霊を見た事があると言ってますが・・」とも聞いたら「寝ぼけて、夢でも見てたんじゃないのぉ?(^O^)」
いやぁ~・・なかなか味わいの有る言葉でんなぁ。(^^;)σ
01/05/12記載
編集後記
特になし
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