HOME > 遍路・巡礼 > 四国遍路第三章「目次」 > 歩き遍路二巡・25 対談
H20.10.25 UP
でぇかん「いやぁ~・・越後屋さん、2巡目も終わりましたなぁ~(^_^)v
高知市内が3つほど残ってるけど・・」
越後屋「そおやあねぇ~・・(-_-)」
でぇかん「おい、それじゃあ、話しが続かんやないけぇ~・・(^_^;)」
越後屋「今回の2巡目は、息子と歩けたし・・・これが一番印象に残る。」
でぇかん「うむぅ~・・・そおじゃのおぅ・・・
一緒に歩いていてσ(*_*)らと一緒の所で休んだ場所も有ったし、何の変哲も無い所や物に、共通の思いが有ったり・・・
他の遍路の人達も、きっと同じように休んだり、思ったりしたんだろおなぁ・・・
この前、テレビで見た「風に抱かれて」の美加ちゃんも、四万十川近くの「双海分岐」のバス停で休んでたなぁ。
息子も休んだと言うし、きっと他の遍路の人達も、あのバス停で休んで行くんだろおなぁ。
チッコイ百足が、いっぱい居たけど・・・(^_^;)」
越後屋「一巡と二巡とで、人との出会いは、どっちが多かったやろか」
でぇかん「多さという点では、あんまり変わらないと思うけど
、一巡目に会った庵の坊さんほど、
遍路するのに強烈に心境の変化させた人はおらんかったなぁ。」
越後屋「そおやねぇ・・・今回の方が、前回よりも多くの人と話できた。
心の病気を持って歩き始めたアンチャンとか、弟に勧められて遍路しはじめたアンチャンとか・・・
なぜか心の病気を持った人と、よぉ~話す機会があったなぁ」
でぇかん「σ(*_*)は、郷照寺・大師堂の外で参拝しとる時に、堂内で参拝し終わった中年女性から、千円の接待受けたのが印象に残る。
よほどの事が無い限り参拝中の人に、話しかけたりして中断させないのが普通だけども、σ(*_*)は待たせるのも悪いと思って、中断して受け取ったが・・・
その中年女性、もんのすごく悩み苦しんで疲労困憊しとるのが顔に滲み出てたなぁ。
普通の人なら、堂外で簡単に参拝を済ますんだけど、堂内に入ってまで参拝するのは、ホンマに神仏にすがるよりしょうがなく、よっぽど人に言うにも言われん願掛けが有ったんやろおなぁ。
σ(*_*)で出来る事なら、何とかしてやりたいと思って、自分の参拝後、その人に願掛けですかと聞いたら、「そうだ」と短く答えたが、それ以上話さなかったもんなぁ。 」
越後屋「今回の出会いでの一番は・・やっぱし時間が過ぎていないからか、興隆寺の付近を息子と同年の子と歩いた事かなぁ。
それと岩屋寺のせり割禅定で会ったオバチャンかなぁ。
浄瑠璃寺での再会の時も、境内の地蔵様一体々に丁寧に話しかけ、掌でその気を受けてた。
ずうっと野宿しながらで、前の日はトイレで寝たと言っており、私なら出来ないと思う。」
でぇかん「そおやねぇ・・そういう信心深い人も居るねぇ・・・
ああいう人は、ホンマに仏様と一緒に居る気持ちやろおなぁ。
σ(*_*)らが出発するとき、まだ石仏の前に居たので、納札に「またの再会を」と書いて、オバチャンのリュックの上に置いて来たけど・・今頃どおしてるかなぁ・・・・」
越後屋「そうそう・・・でぇかんが行方不明になり、どおしょうかと思った時、でぇかんを探すため車に私を乗せて、一緒に探してくれた人も忘れられん。」
でぇかん「なんか・・σ(*_*)が迷子になったみたいで誤解が生じるなぁ・・
あれは、おまえと息子がどおしても、こおしてもトイレに行きたい。
行かんと死んでしまうと言うんで、そんならσ(*_*)が少し先を歩いて、国道と旧道がぶつかった所で待ち合わせしょうな・・と言った時だねぇ。
しばらく行ったけど、当分ぶつかりそうもないから、国道からトイレが見える所で待ってたんじゃ。
そしたら、いつのまにか旧道をサッサッと行っちまいやがってぇ・・
えれえ永いトイレやなぁ・・倒れてるんじゃねぇかと思いトイレまで戻ったんだぞ。」
越後屋「あら、ごめん。
いつまでたっても追い付かんし・・・変だなぁと思いながら歩いたんだよねぇ。
そのうち道端のお菓子屋さんで、コーヒーでも飲んでいきませんかぁ、
お接待しますと言われたんで休んだよねぇ」
でぇかん「うんうん・・・オマエ達は、そういうヤツなんだ・・
σ(*_*)は以前から、そおじゃねえかなぁ~・・と思ってたんで・・
σ(*_*)なんか居らんでも、何ともないんだよねぇ・・」
越後屋「だからぁ・・そこで、こんな服装した遍路が通りませんでしたかぁ?
と聞いたら、通ってないというし・・・・・、
息子とどうしょうと相談したんだけど、コーヒーでも飲んで考えよう・・という事になった。
そしたら、後から二人組の遍路が来て、こんな人を知らないかと聞いたら、かなり後ろの公園近くで、人を待ってる人が居たよと言ったんよねぇ。
お菓子屋さんがダンナに電話して、車で探しに行ってくれるように頼んでくれたんよ。」
でぇかん「その二人連れとは、σ(*_*)も会って話ししたんだけど、
結果的には、それが良かったんだなぁ・・・
うん・・出会った行きずりの人との会釈の一つ・・・、
会話の一つでもしとれば、こんな時に助けられるんだねぇ」
越後屋「その二人連れの内、一人は高知の善楽寺で会ってると言ってた。
私は覚えてないけど、その人は、アタイの顔を覚えていた。」
でぇかん「うむぅ・・・アゴに特徴があるからなぁ・・・(-_-)」
越後屋「その、アゴちゅう所が、大きなお世話じゃ。!! (-_-;)」
でぇかん「ふぅ~ん・・アゴがねぇ・・・(=_=)
話しは変わるけど、今回は、よおけぃ托鉢しとる人と話したなぁ。
息子が他の遍路から聞いた話しだと言ってたけど、門前とか境内等、人の見える所で托鉢するのは本当の托鉢では無い。
本当に修行として托鉢する人は、境内でも人の通らない目立たない所で托鉢し、また信心の有る人は、そおいう人を必ず見つける。
また、それでないと本当の托鉢の意義が無いと言ってたが、今回初めて、志度寺でそのような托鉢しとる人を見たなぁ。
五重の塔の脇で、ホンマに人が、ほとんど通らない所で・・・
それを見た時、息子が言ってるような人がホントに居るんだと、つくづく思った。」
越後屋「うんうん、そんな人も居たねぇ。
托鉢するにも、いろんな姿勢でする人も居て、背筋を伸ばしてる人もおれば、ただ背中を丸めて顔を上げない人も・・」
でぇかん「やっぱし修行の一環としてやるならば、場所はどこであれ背筋をキチンと伸ばし、
顔を上げるべきと思うが・・・」
越後屋「この前の遍路さんと話した時は、どう言ってた?」
でぇかん「やはり、同じように背筋を伸ばすべきだと言ってた。
手に印を結んで・・・
あの人、最初に20万持って遍路して、お金が底を付き、海岸でワカメを拾って飢えをしのいでいたが、托鉢する決心をして座るまでに一週間かかったと言ってたなぁ。
やっぱし恥と体面を捨てないと、托鉢はできんと言ってた。」
02/01/19記載
久々に行って来ましたがなぁ・・3カ所残ってる高知市の大日寺方面へ・・・!(^^)!
2カ月あまりも歩いてないと、足が痛いでんなぁ・・・(^_^;)
少し歩き始めると右足の付け根が痛くなり、これは歩き遍路を始めた、一番最初の症状と同じです。
越後屋にも聞いてみると、やっぱし痛い言うており、最近は車ばかりに乗って楽しとったからなぁ。
「いてて・・」と思いながら歩いてると、自転車に乗ったジサマが後ろから来ました。
挨拶しながら道をゆずりますと、すこし前でその自転車が止まりました。
話でもしたいんかなぁ・・と思い近づいて行くと、いきなり「何が、おもしろくて歩いてるんかね。」と聞いてきます。
皆の衆が、もし遍路してた時、このように聞かれたら、どお答えるでしょぅか?
「信仰のため」「どんなもんか経験してみようと思い、自分を試すため」「どおたら、こおたら」・・「しのごの」etc・・人、それぞれでっしゃろおなぁ・・・
今までは、ねぎらいの言葉を掛けられたとか、何処から来たのか等を聞かれた事は有りますが、このような聞き方をされたのは初めてです。
そおですわなぁ・・休みの日でも一生懸命働いている人が居るのに、ボケエ~ッ~~と、ヒマそうにホッツキ歩いてる者を見たら、こいつら何考えて生きとるんじゃ・・と普通の人なら、そう思うのが自然ですわなぁ。
で・・σ(*_*)は、前記のように「どおたら、こおたら」と正直に説明しても良かったのですが「さあぁ~・・・それが、わからんので歩いてるんですわ。ダハハハハハ・・(^O^)」と、先に笑い飛ばしました。
ジサマは、そりを聞くとニヤリと笑いながら自転車を漕いで先を行きました。
02/03/02記載
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