HOME > 遍路・巡礼 > 四国遍路第三章「目次」 >
歩き遍路三巡目(逆打ち)・1 御影
H20.11.1UP
行って来ましたがなぁ・・この飛び石連休を利用して、逆打ちしました。
寒いは・・、風邪吹くは・・、雨降るは・・
オマケに雪まで降り・・ドエレエもんでした。
初日は1番霊山寺から大麻比古神社を経て、卯辰越えをしました。
やっぱし、遍路はだれも歩いて通らんですねぇ、サミシイもんでごぜえます。
会ったのは、トラックや車と、大嫌いなワンコロだけ・・・。(-_-;)σ
しかもワンコロは5匹ほど居て、最初は遠くで吠えてるだけだったのに、やがて近寄って吠え始めるし・・・わざわざ来んでも良いのに・・・(;_;)
この卯辰越えの谷には、いっぱいゴミの不法投棄がありまんなぁ・・・と思いつつ、S字カーブの車道を登って行きます。
後で知ったのですが、この日は春一番が吹いたそうで、山頂付近を歩いてる時は、砂埃が竜巻のように舞い上がり、笠を押さえての歩行でした。
その日はJR「讃岐相生駅」までの予定で、前日の夜、駅に到着して空き地に車を置いて車中泊しました。
駅舎は古いのですが、これほどキレイに掃除してある駅は、今まであまり見た事はありません。
出発する朝、近所のジサマが一人で掃除しております・・エライでんなぁ。
少し話しをして、σ(*_*)らは汽車に乗って霊山寺のある板東駅へ行きました。
夕方、卯辰越えをして、讃岐相生駅に着くと、このジサマは、また構内を掃除してまんねん。
これだけ一生懸命掃除してくれてたら、キレイですわなぁ。
お釈迦様が弟子の一人に、来客の靴の塵を払い清める仕事を与え、弟子はその仕事を一生懸命やって悟りを開いたと聞きますが、このジサマも、その内に悟りを開くかもしれません。
それとも、もう既に悟られたんかな・・・。
夕方にσ(*_*)らが駅に戻って来たのを見たジサマは、どこかへ行ったと思ったら、やがてスーパーの袋をぶら下げて表れました。
そん時は、σ(*_*)らは、次ぎの目的地へ車を移動するため出発しかかっていたのですが、わざわざ呼び止めて袋に入った納経帳等を見せてくれます。
駅舎に入って見せてもらいましたが、ジサマが今から20年ほど前、バイクで88箇所巡りをしたのだと説明します。
「御影」と言う物が有り、納経すると、その寺の本尊を描いた小さい紙をくれますが、ジサマが見せてくれた当時の「御影」は、現在の物よりも少し大きい感じがしました。
で、昔は「御影」に寺の印も押してくれた事もあったそうですが、今では、いかに本尊様の写しと言えども、畏れ多くもカシコクも、どうしょうもねぇほど勿体なく・・大変失礼になると言うので印を押さないらしいです。
これにちなんでの逸話が一つ、以前に会った人が、88箇所の御影の中に87箇所は印が有るが一つの寺の印だけが無く、寺で事情を話し、印を押してくれないかと頼んだのですが、どおしても「うん」と言ってくれなかったらしい。
あきらめきれなく、日を改めて寺へ行くと、別の人が納経所に座っていたので、事情を話すと、あっさり「いいですよ」とポンと押してくれたそうです。
「うん」と言わなかった人と・・・・、
「いいですよ」と言った人と・・・・
どちらがご本尊様の意に叶っているのか・・・(^_^;) ナハハ・・・
02/03/27記載
HOME > 遍路・巡礼 > 四国遍路第三章「目次」 前ページ 次ページ
以下、広告です。