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歩き遍路三巡目(逆打ち) 2 民宿
H20.11.1 UP
逆打ち
遍路道
2日目は、朝から天気がドンヨリしておりましてなぁ・・
天気予報で、雨が降ると言うてまんねん・・・。(;_;)
三本松駅から歩き始め、興田寺で参拝し終わって、次へ向かう時すぐ左折れの道を行きます。
σ(*_*)は、まだボケてまへんから、道を覚えており駐車場を突き切って、その道へ向かい、後から来る越後屋を待ってました。
越後屋は、すっかりこの道の事を忘れており、σ(*_*)が待っていなかったら、そのまま真っ直ぐの道を行ってしまう所だったと言います。
惜しかったなぁ・・それが、わかってたら隠れていて逃げれたのに・・・・(*_*) チエッ・・・
途中でこの道を行くのでは?・・・と思い、遍路マークを探すと有って、道を確認できた事があります。
1年前に一度通っただけの道でも、けっこう覚えておるもんですなぁ。(^O^)
大内ダムへの遍路道では、確か先年は、この辺で犬に吠えられたなぁ・・・と思ってると、やっぱし、まだ生きていやがって吠えます。(-_-;)σ
白鳥温泉を過ぎた所で、道路沿いの民家から雨の中を、わざわざバサマが出て来て、100円づつ接待してくれました。
すんまへんねぇ・・・・少ない年金の中からの小遣いだろうになぁ・・・。
二巡目の中頃から、接待を貰った時に唱える「南無大師遍照金剛」が、合掌しながら大きい声で三度唱える事ができるようになりました。
この大声で・・という所が大事で、歩いてると恥も外聞も、だんだん薄れてきて、自然にそんな度胸も付くようになって来ます。
信心は、以前とあんまり変わりばえせんけど・・
その後も犬に吠えられ、雨に打たれながらトボトボ歩きましたが、88大窪寺への最後の遍路道に入る道がわかりまへん・・。(;_;)
たった今、通りすがりに挨拶した民家のオバハンの所へ戻って道を聞くのもカッコ悪いしなぁ・・・・(T_T)
地図では、この辺だけどなぁ・・思い出せんなぁ・・・
逆打ちなので道の入口に有る遍路札とか道標は無いし・・・、
しかも大多数の遍路の人は、ちがう道を通るしなぁ・・・
ふと見ると、近くに「四国の道」の道標が有ったので、この道と一致しとるかもしれんと思い、少し行ってみると記憶が有る場所に出て正解でした・・良かったなぁ。!(^^)!
逆打ちは、前回通った記憶の場所が思い出せれば、それほど難しくないような気がします・・・今のところは・・。
順打ちの経験が無く、初めて逆打ちする人は遍路道の入口を探すのが難しいかもしれません。
もっとも遍路道にこだわらないのなら別ですが・・・。
民宿
で、今回初めて「民宿」なるものに泊まりました。
車野宿じゃ寒かろうし・・バイクを取りに行くのも大変なんで・・
物の本とか、言い伝えによりますと、宿に入ったら、まず先に杖をキレイに洗って、タオルかハンカチで拭き・・しかる後に部屋へ・・・どおのこおの・・と書いてあります。
しかし、正直言って今まで、そんな事したことは無く、杖を洗いもせず、そのまま車に放り込んどりました。
ここは、ひとつ「シキタリ」に従わんと、宿を追い出されるかもしれん・・と心配しつつ玄関で案内を乞うと、すぐに部屋番号を言われて上がるように言います。
はらあぁぁ・・言い伝えと、ちがいまんがなぁ・・・。
で、後から「こいつは杖も洗わんと部屋に入りやがった」と思われるのもイヤなので、「杖は、どないしましょう?」と恐る恐る聞くと、「そのまま部屋へ持って行き、笠もテレビの上に置いておけば乾くじゃろおぅ」と言います。
はりゃあぁ~・・そうなんでっか・・・と、雨で濡れた杖と笠を、滴をしたたらせながら部屋へ持って行き、言われた通りテレビの上に笠を乗っけました。
笠地蔵じゃなく・・笠テレビでんなぁ・・。(^_^;)
部屋には、浴衣と丹前が有り、普通はこれが当たり前ですわねぇ。
以前に宿泊した某寺の宿坊では、浴衣が無く使用するのに別料金で500円取る所が有りました。(-_-;)
さてっ・・とっとと着替えて風呂へ行こう・・とズボンを脱いだら、パラパラパラ・・・・サラサラ・・(何かが落ちる音)
あらあぁぁ・・山道を歩いたもんで、知らんうちにズボンの裾に小石とか枯葉が入ってました。
あっ・・こりゃいかん・・バレたら宿の人に叱られるので、そばに有ったザブトンを箒代わりにして、部屋の隅っこへ掃いておかなくっちゃあぁ・・パッパッ(ザフトンで掃く音)・・
夕食は、この宿の特徴だと聞いてる赤飯です。
宿の人は、結願されたお祝いで・・・と言ってくれましたが、σ(*_*)らは逆打ちなので、これからなんです。
しかし、そんな事を正直に言ったら、せっかくの赤飯食べさせてくれんかもしれんので、「ははあぁぁ・・ありがとうごぜえます。」と言い、黙って勝手にお代わりまでしちまって、他の人よりよけいに食べました。
なぁに・・食っちまえば、こっちの勝ちじゃ。!(^^)! ダハハハハ・・・
宿には、3組の夫婦連れと個人の歩きの人が2人、5人ほどの車団体遍路が居て、皆、σ(*_*)らより年輩の人達です。
歩きの人は、やはり感慨深いもんがあるのか、明るい声でビールで祝杯を上げ、夫婦でお互いの遍路中のいたわりと結願を喜び、感想と明日の歩く予定を楽しそうに語ってます。
美しい光景でんなぁ・・その気持ち、よぉわかります。
個人の人達は、途中で掛け連れになった人と一緒にビールを飲みながら、ボソボソと話し、感慨にふけってます。
他の時で、ちがう場所等で出会った人達だったらσ(*_*)も話しかけて、いろんな話しをするのですが、今回は黙々とテレビ見ながら赤飯を食べ、あえて話かけませんでした。
それは、ここに居る人達が初めて遍路をし、永年の苦労を重ねて無事にやりとげた、最大の喜こびを嬉しそう話したり感慨にふけっとるのに、既に経験者が居たとわかったらシラけるんじゃねぇかと思ったもんで・・・
黙って聞き耳してると、隣の夫婦は女体山越えをして、キツかったと言ってます。
そやろおねぇ・・わけても雨が降っておったからなぁ・・
話しの様子から、名古屋の夫婦で3年かけて、14回も四国へ来て区切り歩きしながら今日を迎えたようでした。
02/04/05記載
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