HOME > 遍路・巡礼 > 四国遍路第三章「目次」 > 
  歩き遍路三巡目(逆打ち)  13 団体


尺八を携え歩いた四国遍路   H20.12.7 UP


先達と遍路団体

祭り

 金倉寺から善通寺をテクテク歩いてると、軽トラにハデなカッコウした茶髪のアンチャン達が箱乗りしとる暴走族がおりましてなぁ。(*_*)σ

 ほほおぉぉ~・・・ここら辺の族は、スポーツカーとか乗用車じゃなく、軽トラで騒いどるんか・・地域差が出てまんなぁ~・・(^_^;)

と思ってたら、お祭りの太鼓やら道具やら運んでどる最中でした(^O^)

 善通寺へ行くまでに商店街や家の前で獅子が舞っており、獅子は大人二人が入って飛んだり跳ねたり・・・耳をピクピク動かしたりと芸が細かかったんですが、小さい子は「早よ終わらんかなぁ・・疲れた・・」というように鉦・太鼓叩いております。
秋の谷、四国遍路記
 カメラを向けると「オッチャン、何撮っとるんの?」という様な顔して、こちらをチラチラ見続けており全然身が入ってまへん。

 「大切な失われて行く伝統行事をやっとるんやでぇ、
 しっかり受け継ぎ、世界遺産になった時どうするんじゃ!!」
とカツ入れてやりたかったけど止めといた。

 曼陀羅寺へ行くと、大師様お手植えと言い伝わる「笠松」が無くなっております。

 前回来た時は、それはそれは見事な笠のカッコウした松でしたが、最近松食い虫にやられましてのおぅ・・・とうとう切り倒されたようです。

 悪い事の前触れでなけりゃいいが・・・

参拝風景

 出釈迦寺では団体がゴッタ返しており、その参拝が終わるのを待ってました。
秋の谷川、四国遍路記
 団体の参拝風景を見てると、これがまた面白いもんでしてなぁ・・(^_-)

 団体を率いる先達のコンジョウちゅうか、性格ちゅうか・・善し悪しがヨォ~わかりますねん。

 堂前一杯に乱雑に散らばり、階段の途中だろうがなんだろうが、とにかく真ん中を占領し、他の人なんか待たせておけ・・ワイさえ良けりゃいいんじゃちゅう団体。

 堂の横で邪魔にならんように並らび、他の人のため堂前を開けて参拝する団体。 

 最近は、先達も居ないバス団体が居りましてのぉ・・、

 ドカドカッと来て、とにかく線香と蝋燭の火を点けてるのに忙しく、ろくに参拝もせずトットト行ってしまうのもおりましてなぁ・・・

 そおいうのに限って鐘だけは、突かにゃ損じゃとばかりに、火事の半鐘みたいに鳴らしやがって・・・

 寺でやる事は全部やって行かにゃあ巡った事にならんと思っとるのか・・その慌ただしい事・・・何のため巡ってまんねん・・ま・・人それぞれだけど・・(^O^)

 ベンチに座り黙って、そのやり取り行動を見ておると、人間所業の研究となり、なかなか面白いもんでごぜえます。(^^;)ダハハ・・・

知ったかぶり

 団体の参拝が終わって引き上げる時、山門にある看板を見て一人のトッツアンが

トッツアン
「ほら、見てみい!!・・この看板!!・・
    大師様が、あの山から飛び降りなはったんやでぇ!(^^)!」

カアチャン
「ハラアァァ~・・・(@_@)」

トッツアン
「そしたらなぁ、天女さんが現れて助けてくれはったんや、たいしたもんや(^_^)v」
オッカア
「ホリョロオォォ~・・・(@_@)」

トッツアン
「よお~見とかにゃアカンでぇ~(^_-)」
バサマ
「なんで、飛び降りたん(?_?)」

トッツアン
「そこに書いてあるから、読んでみぃ。
      エライもんやでぇ。(^O^)」


 なんか・・トッツアンも何で飛び降りたか、知らんような気がするけどな・・(^_^;)

揉め事

 団体が居なくなったので参拝し、休んでた所へ戻る時に、何か納経所の方が騒々しくモメとるように時々大声がします。

 越後屋に聞いてみると、納経する順番で団体の中へ、個人の人が割り込むような形になり、団体の担当が文句言ったらしい。

 納経所の人は
「私が悪いんです」と盛んに謝っていたが、団体担当に文句言われた中年女の人も負けずに言い返し、ダンナと思われる人が「みっともないから、もう止めろ」と止めに入り、カワイソーに・・女の人は、よっぽど悔しかったのかハンカチで目頭を押さえながら出て来ました。

 団体担当が一般の人と違って、分刻みで時間に追われ、マンマ喰うため、生きるための仕事だという事も、よぉ~わかってます。先達と遍路団体、四国遍路記

 しかし、この場所が祈り・願い・救いを求める場である事をわきまえるならば、もおチット言葉遣い等に配慮すれば、不愉快な雰囲気にならんかったやろおに・・・

一列縦隊

 そうかと思えば、過日他の所で見たのですが、先達に率いられた団体が参道を歩いており、見事に道路の右端を一列縦隊でサッサッと歩いてるのがおりました。

 そこのトッツアン・・頬杖ついて読んでる場合じゃありまへんでぇ・・
 他の人に迷惑かけんように道路の端っこを一列ですぞ!!

 今時、学校で一列になって歩けと言っても、聞かないガキ共が多いでしょうが・・

 これは先達が、よっぽど厳しく指導しているのだと思い、このような団体は初めて見ました。

 追い越し際に後部の人と少し話ましたが、九州は佐賀関から来た団体だと言い、樹木の緑葉に白装束の一列縦隊の歩きは見事に映えており、写真に撮っておきたかったなぁ・・(-_-;)σ。

 普通なら、たいてい道一杯に広がり
「ここで孫のために、お守り買ったんやでぇ(^_^)v」
「あらぁ~・・私も買っとば良かったぁ~(^O^)」

「ここの階段キツイなぁ~・・(-_-;)」
「ホンマにエスカレーターにでもすりゃいいのに・・(;_;)」

等と、楽しく談笑しながらユックリ歩くでしょうなぁ。

                  02/11/09記載


  HOME > 遍路・巡礼 > 四国遍路第三章「目次」   前ページ    次ページ



以下、広告です。