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遍路日 2011.12.4 掲載日 2012.9.13
小豆島88箇所を徒歩遍路する時に用意した地図は、国土地理院の1/2万5千の地図を印刷した物しか持っていきせんでした。
次の77番「歓喜寺」へ行く遍路道は76番「奥の院・三暁庵」から山越えして行くのかと思っており、四国ではたいていの場合、そんな感じで遍路道が有ったのです。
そいで76番「奥の院・三暁庵」のジサマに遍路道を聞くと、ずうっと車道をそのまま行けば良いと言うので、ホンマかなぁ・・と少々疑っておりました。
76番「奥の院・三暁庵」を出て車道をテクテク歩いてると、四国で何度もお目にかかった懐かしい遍路札が木にぶら下がっています。(一番上の写真)
おぉぉ・・さすが小豆島88箇所霊場、島四国・・本場モンの四国88カ所と同じですなぁ。
この遍路札が有ったので、ジサマの言うのが正しく、これが遍路道だとわかりました。ジサマ、すまん・・・疑ったりして・・
車道を歩いてると、一頭の鹿が20mほど前方の道を横切ろうとしており、σ(*_*)の気配を感じて立ち止まりました。
おおっっ・・!!・・小豆島に鹿が居るなんて今まで知らず、聞いた事もなかったでぇ。
σ(*_*)も立ち止まり、鹿とお互いにニラメッコしながら、そおっとデジカメを取り出そうとしたら、気配を感じたのか、パッと山の斜面を白いシッポ見せて駆け上り見えなくなりました。
あちゃあぁぁ・・惜しかったなぁ・・しかし、こんな人里近くに鹿が居るなんて、付近の畑や果樹園も獣害を受けるだろなぁ。
これを記載している時にネットで調べると、年間1000頭ほど駆除されてるらしく、へええぇぇ・・そんなに沢山居るんだ。
歩いてるとY字路に「77番 歓喜寺」の行き先を記した標識看板が有り、山の方に上る坂道を杖をつきながら、エッチラ・オッチラ・・・
ちなみに札所寺への看板標識は、全て各札所寺付近に有りましたので、あんまり迷う事はありまへん。
小豆島88箇所霊場の77番札所「歓喜寺」へ着くと同時に、マイクロバスから遍路団体が駐車場に到着しました。
境内のベンチで尺八を取り出してる時に、色付き作務衣を着た先達らしいのが白衣の5・6人ほどを引き連れ説明しながら入って来ます。
まぁ、いいか・・・参拝は先に譲ってやろうと思い、77番「歓喜寺」境内をデシカメで撮してましたが、これがなかなか参拝を始めず説明が長かった。
こんな事ならば先に参拝しとけば良かったとブツブツ思った頃に、やっと参拝し始め、久々に般若心経と「シャン・シャン・・」という錫杖の音を聞いた。
やっと遍路団体が出て行ったので尺八で参拝。
暗譜している尺八曲を各寺一曲だけ順番に吹いて行く予定にしており、この寺では「奥州薩慈」をやるつもりでしたが、出足が良く似ている「本調」を吹いちゃった。
あちゃあぁぁ・・・まぁ、いいや・・とそのまま「本調」を吹き続け、これもサービスですと「奥州薩慈」も吹きました。
境内に面している廊下?に、年代物の鬼を踏んづけている何と言う仏さんかわからんのと、壁には怒りの形相をした面が、ガラス戸越しに飾ってあります。
この面は、なかなかの作と思うが、何か云われの一つでも有りそうな気がする。
海の見える坂道を下って歩いて行くと、古い石塔が数基有り、ほほおぉぉ・・珍しいなぁと思って、付近の写真を撮ってると「へんろ道」と矢印を書いた道標が有り「76番金剛寺」を指していました。
写真を撮るため立ち止まらなかったら、ボオッ~と海の方を眺めながら行き過ぎて、オッチャン、うっかり見過ごす所だったでぇ。
ちなみに石塔は「宝筺印塔 家形乱塔」と言うらしく、室町・江戸時代の作だそうな。
76番「金剛寺」の境内に入り、尺八を持って本堂に入ると、山ほど有る納経帳に一生懸命に納経スタンプを押してるトッツアンが居ました。
このトッツアンは、前の77番「歓喜寺」でも納経帳にスタンプを押しており、どこかの団体に頼まれて押してるのか、販売目的でやってる業者なのかわかりまへん。
しかし、寺も自分でやるのもメンドウだから、トッツアンにスタンプを預けて押させるのもなぁ・・・。
この現実を何も知らない人は、お寺の人が真心込めて押してくれてるのだと思い、納経帳をありがたがるのだろうけれども・・
まぁ、これが現代仏教の現実の姿だと思い、トッツアンの側で尺八を吹いて参拝しました。
この寺では「三谷」を吹き、この10分ほどかかる長い曲を延々と吹奏していたのだが、尺八を吹き終わってもまだトッツアンの作業は終わってまへん。
トッツアンも食べていくため、生きていくためにやってるのであり、トッツアンの行為を批判するつもりは全くなく、たいへんだなぁ・・・と素直に思った。
しかし寺の方がなぁ・・スタンプ押しを手伝う事もなく、それを預けて他人任せにする態度の方が気になった。
寺の人がスタンプを貸して押させて、自分で労する事も無く納経料だけを受け取って、心が痛まないのか?・・と・・まぁ、トッツアンと寺と利害関係が一致しているから、馴れ合ってるんだろうけれどもね。
もし四国で、こんなのを目にしたら非難轟々でモンクが出る・・いや、むしろ遍路は喜ぶかもしれん。
四国で何度も目にした、納経所での順番を待つ長い行列・・・はたまたそれに割り込んだやら、何やらによる争いを実際に目にしているので、この方が効率的であり時間節約のため良いかもしれん。
しかし、こおいうのを見ると四国では態度の悪い納経所が有っても、まだ四国の方が業者まかせにしないだけマシなような気がする。
もっともσ(*_*)のように全く納経帳を作らない、信心の足りん人間には関係無いけどね。(^O^) ヘッヘッヘッ・・・
恥ずかしながら「YouTube」に尺八独奏「奥州薩慈」を載せており、聞いて頂ければ泣いて喜びます。
当「遍照の響き」ホームページに掲載されている写真がで販売されています。
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