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遍路日 2011.12.4 掲載日 2012.9.21
「小部」集落の手前「千鳥ケ浜」付近、「不動山登山口」のバス停付近に、小豆島88箇所霊場の81番札所「恵門の滝」へ上る遍路道が有ると下調べしていたので、そのバス停を探しながら歩いたのですが見つかりません。
この付近に遍路道が有るはずなんだがなぁ・・と思ってゆっくり歩きながら探してると、代わりにタバコの看板が掛かってるホテルを見つけちゃった。
ちょうどタバコが無かったので買おうとしたが、ホテルの玄関がキッチリ閉まっており戸が開かず、こおいう時に限って欲しくなりまんなぁ。
ガッカリしてる所へ、オババがフラフラ歩いてきたので「恵門の滝は、どこから行けばよいでしょうか?」と聞くと、そっけなく県道方向を指して「あっち」と言ってスタスタと行っちゃいました。
「あっち」と言われてもなぁ、σ(*_*)は車道ではなく遍路道を聞きたかったんだけど・・・
付近を自転車に乗って遊んでるチッコイ子供に聞いても、わからんじゃろおしぃ・・、小汚いジジイが声を掛けたら、泣くかもしれんしぃ・・
そのまま遍路道を探しながら県道を歩いてると「恵門之不動」という看板近くにバス停が有り、バス停の表示を見ると「小部」・・・あちゃあぁ~、やっぱり来過ぎてしまった。
戻っても遍路道の入口がわからないので、仕方がなく、そのまま車道をテクテク「恵門の滝」へと上がりました。
歩いてると乗用車が1台追い抜いて行きましたが、この道はけっこう急坂で曲がりくねっており、おまけに落ち葉も積もってるので、スピードを出すとスリップして滑るかもしれまへん。
途中に道標が有り脇には、いかにも遍路道らしい草に埋もれかかってるが無理したら歩いて行けそうな「廃れ道」があります。
さてこの道標は、その「廃れ道」を行けと示しているのか?
よっぽど「廃れ道」を行こうかと思ったが、道標を良く見ると車道を指してるように思え、付け間違えたのじゃ、ないだろなぁ。
夕刻の時間が迫っており、もし間違ってたら時間が無くなってオオゴトになるので、ここは安全策を取り車道を行き、結果的には車道を通って正解でした。
遍路道つうもんは、たいていS字カーブの車道をショートカットしてるもんですが、「廃れ道」は歩いてた車道と交わる事無く、どこか他の所へ行く道だったようで危ない所だった。
それにしても、あんなどおでも良い所?に道標を立てないで欲しいなぁ、オッチャン、間違えて泣く所だったでぇ。
少し行くと遍路道の標識が有り、麓で探しても見つけられなかった「小部」からの遍路道が有り、見れば歩きやすそうな道でした。
帰る時にまだ明るかったら、この道を通ってみようと思ったのですが、ここでの現在時刻が15時30分、「恵門の滝」まで30分かかるとして4時。
寺で何タラかんたらして、4時30分、山から下りて、ここまで30分として5時。
12月の夕方5時となると、暗くなり始めて・・ううむうぅぅぅ・・・ちと難しいかなぁ。
その遍路道と合流した地点より、ほんの少し行くと再び遍路道の標識が有り、今度は車道を離れて山道を行くよおで、よっしゃあぁ~・・今度こそ間違いなく遍路道を行くでぇ。
最初は普通の山道でしたが、そのうち石が敷いてるようになり、熊野古道のような石畳の小型バージョンですなぁ。
その石畳もわずかの距離だろおと思っていましたが、アマかった。
これが山上に有る81番「恵門の滝」の駐車場へ着くまで、ほぼ一直線状態の上り道で延々と続いてます。
自然に土が無くなり石が残って道になったのではなく、人力で石を組み合わせて道を造ったよおで、信仰心とはいえ、なかなかコンジョ有る事をするもんです。
そいでもって、この石畳の遍路道が歩きにくいし、しかも急坂だしいぃ・・
ヒーコラ言いながら石道を歩いて行くと、廃堂になったらしい荒れた堂があり、今は歩く人も少なくなり、賽銭を入れる人もなく、維持できなくなったのでしょうか。
それでも昔の信仰篤き人が奉じた石仏が、遍路道の途中々に置いてあります。
車道を一度横切り、その車道もかなり急坂を上るようで、安物の車だったらオーバーヒート起こすかもしれん。
小豆島88箇所を徒歩遍路をして、どこが一番きつかったか?と問われれば、間違いなくこの81番「恵門の滝」遍路道が一番きつかったと思う。
他の小豆島・遍路道や山越えでもキツイ所は有りましたが、この遍路道と比べりゃ、まだカワイイもんです。
「距離の長さ」「歩き難さ」「急坂」という、「キツサ」の三拍子が完全にそろってました。
特に「歩き難さ」については本場四国でも、お目にかかれないほどで、こりゃあぁ~表彰もんだと思う。
この道は帰る時に、途中で暗くなったら石を踏み外すと危ないので車道を通った方が良いなあ。
恥ずかしながら「YouTube」に尺八独奏「奥州薩慈」を載せており、聞いて頂ければ泣いて喜びます。
当「遍照の響き」ホームページに掲載されている写真がで販売されています。
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