HOME > 遍路・巡礼 > 小豆島88箇所霊場「地図・目次」 > 10 豆坂峠越え
遍路日 2011.12.5 掲載日 2012.10.7
「草壁」の運動公園で車中泊し、車中の窓から寝ながら見たオリオン座は久しぶりで、そお言えば、初日は「道の駅」で寝ながら北斗七星が見れたなぁ。
今回も周囲の灯りが少ないためか、星が良く見えました。
「草壁」から朝一番の福田行きのバスに乗り、「橘」付近では海から昇る旭が見れ、バスは貸し切り状態で「福田」まで、だれも乗らなく赤字路線じゃろなぁ。
終点の「福田」で料金を払う時に「次に連絡する「土庄」行きのバス停はどこですか?」と聞くと「このバスが、そのまま「土庄」へ行くから、このまま乗っていても良いよ。」
ちなみにバス賃の小銭が必要分有るかなと思って「「おべ」までいくらですか?」と聞くと料金表で「大部」を指しながら答えたので「あっ、いや小さい方の「おべ」です」
「あぁ~「こべ」ね」 「あらあぁ~・・小部(こべ)と言うのね、σ(*_*)また「おべ」かと思ってた。(^O^)」
少し移動したバス停で止まり、出発まで20分ほど時間があるので、車外に出て運転手と一緒にモクを吸いました。
遍路の話しが出て今日の予定を聞かれ「小部から豆坂峠を越えて・・この福田には昼頃着きますかねぇ。 その後、「橘」まで行ければ良いと思ってますが・・」
「地元の者だが、小豆島の88カ所は、まだ全部行ってない」
「地元だと、むしろそおいうもんですよ。遠くから来る人の方が、よっぽど詳しかったりしますからねぇ。(^O^)」
「自分は、あぁたのように全然悟らないので・・・」
「いゃあぁ~、自分も煩悩が一杯で、バケツで汲み出しても追い付かんほどでして・・(^O^)ヘッヘッヘッ・・・」
こんな事を言って良いのかどうかわからんが、小豆島で数回バスに乗った時、その都度バスの運ちゃんは、σ(*_*)以外に客が居ないので「どこまで?」と聞いてから、遍路姿の笠と杖を持っていたので、小豆島遍路関連の事を良く話してくれました。ありがとさんです。
ちなみに小豆島の遍路は15年ほど前がピークで、今はもんのすごく減ってるそおです。
昨日のバス停「小部」で降ろしてもらい、なぜか、たった1日だが懐かしい
さて出発しようかと思ってた時に、ジサマがフラフラ歩いて来たので挨拶しましたが、そっけなく何も言わずに行っちゃいました。
あらあぁ~・・豆坂峠へ入る道を聞こうと思ってたんだがなぁ、白い杖を持っていたので、目が不自由だったのかもしれん。
ちなみに小豆島の「飛び出し注意」の看板は「トシヨリが横断しよう」としている「ジジババ注意」の図柄で、本土のように「子供が手を上げてる」図柄ではありません。
やっぱりトシヨリが多い、島の事情なんでしょうかねぇ。
たぶん十年後付近から本土でも少子化が深まり、ジジババが多くなり、そこらを徘徊するので、この図柄が本土各地で見られるかもしれまへんなぁ。(^O^)
「豆坂峠」へ行く道を探しながら、遍路道は川付近に有ると下調べしてました。
川が有り、その付近に道らしいもんは・・と思って見渡すと、川に沿って生活道路が有りますが、これかなぁ?
それより少し県道先に車が通れるような舗装道路が山に向かっているのが見えました。
今までの経験上、遍路道の入口というもんは、たいていこおいうモンじゃから、たぶんそれじゃろなぁと思って行きました。
道は舗装がすぐに切れて山道になり・・そのうち藪になって道が無くなっちゃった。ワア~ァン・・・(T_T)
少し戻って他に道のルートが有るか探しましたが、わからず「落ち着け・おちつけ・オチツケ・・」と心に念じて、側の木に向かってチッコして落ち着かせました。
この道ではないかもしれんと思い県道まで戻り、付近に人でも居れば豆坂峠への道を尋ねるのだが・・と思ったけれど、早朝と言っても8時半くらいだが、だれも外に出ておらず静かなもんです。
よっぽど付近の家の戸を叩いて、聞こうかと思ったのだが、くだらん事で朝飯の邪魔をするのも悪いので止めといた。
豆坂峠の道がわからなかったら、海岸コースの遠回りを行かにゃアカンかなぁ・・と思って付近をウロついてると、川の橋付近の金網に遍路札が見えました。
最初は雰囲気的に「ゴミ収集場所」の看板表示かと思って見過ごしており、もおチットわかり易い所に付けておいてよぉ・・トッツアァン!!、せめて橋の入口付近に・・・。
このトシヨリが、道の入口がわからんので人前もはばからず泣く所だったでぇ。
川沿いの道を行き、「子安地蔵」を通り・・この付近は遍路札が有り迷う事は有りまへんでした。
車道のよおですが、落ち葉が一杯溜まっています。
舗装道路から外れて山道へ・・・まぁ山道だから、キツサはこんなもんだと思い、途中、「小部」集落方向が望めて海が見えます。
石階段の箇所も有りますが、昨日の「恵門不動」遍路道と比較すると、体力の消耗度が違うためか、軽い・カルイ・・・(^O^)ワッハッハッハッ・・・
再び「小部」集落を見ると、ずいぶん高い所まで上がったなぁ・・
黄色い枯れ葉で埋め尽くされた山道を、サクサク・・・
やっと豆坂峠らしい所に着き「小部県道まで2145m 吉田庵まで2360m ダムまで830m」の案内板が有り、この案内板は所々に付いており距離を示していました。
そこからは平坦と下り坂・・この坂を逆に上って来るのもキツイでっしゃろなぁ。
やがて木々の間から「吉田ダム」が見え始め、ダム湖岸に無事に到着。
ほんまに最初の時、豆坂峠の入口がわからず、一時はどうなるかと思ったでぇ。
恥ずかしながら「YouTube」に尺八独奏「奥州薩慈」を載せており、聞いて頂ければ泣いて喜びます。
当「遍照の響き」ホームページに掲載されている写真がで販売されています。
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