HOME > 遍路・巡礼 > 小豆島88箇所霊場「地図・目次」 > 13 めくら坂
遍路日 2011.12.5 掲載日 2012.10.15
小豆島88箇所霊場の84番札所「雲海寺」を出ると、遍路標識が旧道を向いてるので、それに従ってテクテク・・
ガードレールに四国遍路でおなじみの懐かしい「遍路マーク」が貼ってあり、だれが付けてくれたのじゃろう、ありがたいこってす・・・ナモナモナモ・・・。
歩いて行くと、何かの新興宗教施設のような付近を通って県道と合流。
合流地点から少し行くと、山側に地蔵さんが立っており、側に看板があるので、何かオモシロイ事か、はたまたカワイソーな伝説でも書いてあるかと思い読んでみました。
要約すると「おへんろさんへ ここから「当浜」まで「めくら坂」という遍路道があるが、ゴルフ場が出来たので、ゴルフ場内を歩くのが難しくなってる。
不案内の者は車道を歩くように、時間的に車道の方が早く着く。」
ネットで下調べした時には、この付近に「めくら坂」なる遍路道が有るなんて事は全く知りませんでした。
どうしょうかなぁ・・と、しばしトシをとってボケ始めを感じる、悪い頭で思考中・・・
これが午前中だったら、時間的にも余裕があるので探索しても良いのだが、今日の行程予定では「橘」に夕方までに着きたかったのと「時間的に車道の方が早い」と書いてあったので、そのまま車道を歩きました。
帰ってネットで調べてみると「小豆島 第8番常光寺」(リンク切れ2020.8確認)の若住職さんが数年前に、この「めくら坂」を歩いた事が記載されており、その写真も掲載されていました。
記事内容や写真を拝見すると、草が生い茂り、だいぶ荒れているようで、この時に歩かなくて良かったと思う。
ただ、歴史・云われのある遍路道なので、このままでは伝聞のみが残り、道筋が不明となって廃れちまい非常に惜しい。
説明看板に、この「めくら坂」を歩く事に対して否定的な事が記載されているのも、歩く人が少なくなる大きな一因のような気がする。
容易に歩かせる事を記載して、何か問題が有ったら責任問題が出てくるだろうが、このままでは数年後に道筋さえ不明となる可能性が有り、今のうちだったら、まだ道筋がわかって間に合うと思う。
小豆島在島で志の有る人、願わくば伏して復興をお願いします。
もしσ(*_*)が、小豆島に住んでるならば、ヒマにまかせて草刈り整備や遍路札を付けて復興させるのだがなぁ。
追記 「めくら坂」に関しては、8番「常光寺」の若住職さんが2011年5月15日のブログに遍路道の様子を掲載されていました。
しかし、ブログを新しくされたよおで、該当記事は今となっては見る事が出来ず、もんのすごく惜しいと思います。 (2020.8 追加記載)
テクテク・・と歩いてると山が大きく削られてます。
その付近の道端に置いてあるのか、転がしてあるのか、少なくとも飾ってあるとは思えない大きな石に、何か模様が彫ってあります。
これだけの彫り物をするには、ゼニ・ヒマ等の労力が掛かってるだろおに・・・何故ここに置いて有るんだろおか?・・もったいない、大阪城石垣に使用するタグイの石だったのかな?
Uカーブを回ると、山へ上がる道があり遍路札がぶら下がっており、ちょいと道を覗いてみると、道筋には遍路札が沢山ぶら下がってます。
それを見て、頭の中では盛んに「いざ行け!!、今こそ総力を持って攻め上る急襲の時ぞ!!、おのおの方、遅れを取るなぁ~!!。」とばかりに「GO」サインが頻繁にフラッシングします。
進軍ラッパが鳴り響き、愛国婦人会のオバハン達が「出征兵士を送る歌」を合唱しながら歓送する声が頭の中で聞こえます。
しかし、ボケ始めた頭の中では、この道が果たしてどこに通じているのじゃろか?・・という、冷めた慎重なる一握りの声が・・・
先程有った「めくら坂」入口より、ゴルフ場経由のややこしい所へ通じているのか?
はたまた全く別の、これまたややこしい箇所へ通じてる道なのか・・・
「めくら坂」の文面で脅されたのと、夕刻の時間が迫りつつ有るので(現在時刻午後3時、日没まで2時間)、気弱なコンジョナシの性格がモロに出ちまい、せっかくの「GOサイン」を黙らせ、愛国婦人会も見なかった事にして、そのまま車道を歩きました。
Uカーブを曲がった頂上付近に堂が有り、その付近に遍路石が有ります。
確かめてみると、先程「GOサイン」が出ていた遍路道がここに通じているよおで、Uカーブの車道をショートカットしていたのですねぇ。
なぁんだ・・それならばそうと、入口に略図でも表示してあれば、オッチャンは泣いて喜んだのにぃ・・愛国婦人会の言う事を、聞いておけば良かった。
恥ずかしながら「YouTube」に尺八独奏「奥州薩慈」を載せており、聞いて頂ければ泣いて喜びます。
当「遍照の響き」ホームページに掲載されている写真がで販売されています。
以下、広告です。