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遍路日 2011.12.5 掲載日 2012.10.17
「当浜」付近にて、さて・・どの付近から「当浜庵」へ入るのかなぁ・・と思ってると、車道沿いの家に遍路標識を見つけました。
「小豆島88箇所霊場」の遍路標識は、四国とデザインが違っており、人差し指と坊さんが黒色で描いてあり、ありがとさんです・・ナモナモナモ・・・
その指し示す方向に従って細い道を行くと、チッコイ小豆島88箇所霊場のの86番札所「当浜庵」が有りました。
86番「当浜庵」境内を撮影して、さて参拝しようとしたらマイクロバスが来て、ワァワァ言いながら、ジジババがドヤドヤと降りてきます。
仏教の教えの一つに「無財の七施」つうのが有り、その一つに「床座施」という「良い場所を譲る」布施が有ります。
今まで罪深い事や、ワガママ言ったり甘えたりして、周りの人にはドラム缶一杯ほど・・・ん?まだ少ないかな?・・迷惑をかけて生きて来たので、せめて老い先短いジジババ達のために、この布施をしようと思いましてなぁ。
荷物を置いてる蝋燭立て付近の長椅子から、荷物一式を持って後ろにある庭石の方へ移動し、その石に座りながら・・さて・・どんな参拝をするか、お手並み拝見。
10人ほどのジジババ(こおいうモンは、何故かババの方が多い)が談笑しながら、先ずはお決まりの釣鐘を次々に順番に鳴らし始め・・近所の人もヤカマシイじゃろなぁ。
ローソクやら線香を立てるのにザワザワと群がり・・・おぉぉ、この懐かしい風景は、四国でも良く見たなぁ。(^O^)
石に座りながら口を空けて眺めていると、白色が目立つ服装の中で、唯一色の付いた作務衣を着た先達さんがσ(*_*)の所へ来て挨拶しました。
おぉぉぉ・・・さすが、心得の有る先達さんは礼儀をわきまえていなさる。
小汚いカッコウのσ(*_*)の姿に目もくれず、ザワつきながら線香やらローソク立てるのに忙しいジジババの信者共と違い、ちゃんと先客のσ(*_*)に挨拶しに来るとは・・・・
やがてお勤めが始まると、2人ほどのババが「私、疲れるから座ってよ」と、譲ってやった長椅子に座ったまま、お勤めをしました。
おいおい・・・、他の人は、ちゃんと立ってるでぇ。(^O^) まぁ、トシヨリだから、しょうがないかなぁ。
「シャン・シャン・・」という錫杖の音が入る般若心経は、久々に聞いたなぁ。
ドヤドヤと潮の引くようにマイクロバスへ帰って静かになった後、四国以来と思われる久々の甘い線香の匂いが残る中を参拝しました。
86番「当浜庵」を出て、県道をテクテク・・ぼちぼち夕暮れが近づいており、できれば橘峠を越えたかったけれど無理だなぁ。
やがて「大阪城石垣石切丁場」の看板が有り、車道からゴロンとした大きな石が見えましたが、時間が無いので歩きながら眺めるだけ・・・。
「観音寺参道」という石標識が有り車道が山に向かっていましたが、なんせ夕暮れが近づいてるので、これも寄り道はしなかった。
帰ってから、この観音寺を調べてみましたが、ネットでは見つけられず、道といい入口の標識といい、それなりの大きい寺だと思うのだが・・・
「豆腐石丁場」「天狗岩丁場」とかの看板もありましたが、これまた夕暮れが近づいてるので寄らず。
ちなみに、このページに掲載されている、ほとんどの写真は実際はもっと暗く写っており、画像処理で明るくしてます。
やっと県道・海沿いにある小豆島88箇所霊場の87番札所「海庭庵」へ着き、入口階段に荷物を置きました。
堂内へ入り参拝しようと賽銭箱に近づくと、突然「キュル・キュル・キュル・・・・」と大音響の警報が鳴り響きます。
あわわわわ!!・・わっ!・・わっ!・・わっ!・・・・・な・何が始まったんじゃ!?
σ(*_*)、何も悪い事しとらんでぇ・・昔は、チビッと悪い事もしたけれど、今は反省努力してマジメな人間になったんじゃぞぉ。
賽銭ドロボーのための警報音だろうけれども、これを聞きつけて村中の若い衆や、犬が吠えながら駆け寄って来ないかと、そっちの方を心配したが・・・幸いだれも来なかった。
先程の86番「当浜庵」で一緒になったマイクロバスの団体も、ここへ入ってビックリしたじゃろなぁ。
後ろの方にセンサーにが有り、少し後ろに下がると死角になったようで電気が消え、そのうち警報は鳴りやみました。
狭い堂内は構造上のためか尺八の響きが良かったが、警報音がねぇ・・・
堂内には作り付けの椅子も有ったが、警報音のために落ち着いて座れないと思う。
そお言えば、先程の86番「当浜庵」でズルして座ってたオババも、このヤカマシイ警報音を聞きながら座ってたんじゃろか?
それとも、明るい時は警報音が鳴らないのかな? σ(*_*)が来た時は、だいぶ暗くなってたが・・・
賽銭箱の横には、若いネーチャンの履歴書みたいのが写真入りで貼ってあり、納札代わりに貼ったのだろおだけれど、個人情報なのにダイジョウブなのか・・と、いらん心配をしちまう。
この履歴書のようなのは、この先にも数カ所の札所に貼ってありました。
「橘」へ向かって歩いてる途中で、かなり暗くなり始め、「橘」到着時には真っ暗で完全に夜。
「橘」に有る88番札所は遅くなったので明日という事にして、バス停に設置されてる吹きさらしのベンチに座りました。
しかし、このベンチは海の潮風のためか錆びており・・うっかり知らずに座ると、脚が壊れるような仕掛けになってます。
疲れているので壊さないように、無理してソォッ~・・と座りました。
ジイッ~と暗い中をバスが来るのを待っていると、近所の店から出てきたオバハンが「寒いねぇ」と声を掛けて行き、ホンマに寒かった。
恥ずかしながら「YouTube」に尺八独奏「奥州薩慈」を載せており、聞いて頂ければ泣いて喜びます。
当「遍照の響き」ホームページに掲載されている写真がで販売されています。
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