HOME > 遍路・巡礼 > 小豆島88箇所霊場「地図・目次」 > 17 八日目の蝉
遍路日 2011.12.6 掲載日 2012.10.22
13番「栄光寺」を出て、川の橋でトッツアンとジサマが立ち話をしてたので挨拶すると、「これからどこへ行くのかね?」
「15番「大師堂」へ行くつもりですが、この道を行けば良いのですかね?」
「それで良いが、どうせなら寒霞渓へ行った方が良いよ。
今から行けば何とか3カ所の寺を巡って草壁まで戻って来れると思う。
紅葉もギリギリの見頃だしぃ。」
「ううむうぅぅ・・今から山登りは、ちとキツイなぁ。準備というか、心構えも出来てないしぃ。」
そこへトッツアンと話していたジサマも加わり、二人して盛んに寒霞渓を勧めます。
「明日の天気予報は、どうですか? 今日は、1日なんとか持ちそうなので、橘峠を越えて来たんですが・・・」
「明日は、雨の予報だったがなぁ」
「あちゃあぁ~・・・それがわかっていたら、寒霞渓を今日歩いてたかもしれなかったのにぃ。」
「明日、寒霞渓でアルバイトしてるのだがなぁ。」
結局、このまま「大師堂」へ行く事にして、明日雨が降れば町並の寺を巡る事にしました。
ちなみに寒霞渓でアルバイトしてると言ったトッツアンとは、寒霞渓へ行った時に会いました。
教えられた道を行くと、川にぶち当たり、先程のトッアンからは「わかりにくいから、川の付近でもう一度、だれかに聞け」と言われてましたが、だれも居なく、方角的には山方向だと思い川沿いに上がりました。
やがて家の壁に、黄色の大きな看板が有り「映画八日目の蝉」の舞台」と書いた地図が有り、そこに札所の「大師堂」位置も書いてあり良かったなぁ。
それにしても、この黄色の地図看板は、よぉ~目立ちます。
しかし「八日目の蝉」つう映画なんか知らんでぇ・・そんなの有ったの?と思いながら歩いてると遍路石が有り、それに従って行くと小豆島88箇所霊場の15番札所「大師堂」に着きました。
大師堂は自然とマッチした静かな雰囲気が有り、こおいう場所でボケエ~ェェッ~・・と一日中、尺八を吹いて過ごせれば良いじゃろなぁ。
広い屋根付きのお休み処も有り、暑い夏には縁台に座ってトコロテンでも、すすると似合う風景だと思う。
ここには堂が二つあり、どちらを参拝したら良いかわからん・・と言うのは、境内の外にも堂が有り、そこに「大師堂」の看板が有るのです。
なんつうても寺名が「大師堂」なもんだから、どちらも「大師堂」のように思える。
初めての人も迷うだろなぁ・・あっ、迷いませんでしたか、すんまへん。
まずは看板の有る境内の外にある堂を参拝し、次いで境内にお休み処が有る堂で参拝したが、たぶんここが本堂だろなぁ。
先程の地図によると、15番「大師堂」隣に有る素麺屋が「八日目の蝉」ロケ地らしい。
「大師堂」を出て、その前を通ったが何の変哲も無い、どこにでも有る普通の素麺工場のよおに見えます。
普通だと映画ロケ地となると、天皇陛下が行幸された場所のように、これ見よがしに華々しく幟を立てて「ロケ地」と大きく宣伝し、商売コンジョウ丸出しにして何の関係も無いマンジュウでも売りつけるのだが・・・
奥ゆかしい店なのか、そんな派手な宣伝物は一切無いので、ホンマにロケ地だったのか?と思ったりした。
道を曲がると公民館の掲示板にも「八日目の蝉」のポスターが貼ってあり、小豆島でロケした場所の地図も貼ってあり、ほとんどこれから遍路で行く場所でした。
問題の素麺屋さんの「八日目の蝉」ロケ風景では、素麺を伸ばしてる?というか広げている写真もありました。
その隣に相撲の番付表があり、ここの出身らしく十両「琴勇輝」という四股名らしい。ガンバッテね。
小豆島を巡った時に、あんまりにも「八日目の蝉」のポスターが、所々に飾ってあったもんだから、どんな映画だったのかと思い、家へ帰ってから100円1週間のDVDを借りて見ました。
見た感想は・・・・ううむうぅぅぅぅ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・正直、オモロなかった・・・すんまへん。
同じカワイソーな映画でも「砂の器」のように、何度も見たいという気はしなく、「8日目の蝉」はこれ一度だけで良い。
確かに所々に小豆島88箇所を徒歩遍路で巡った場所が出ており、「あっ、あそこへ行ったなぁ」とは思ったが、σ(*_*)にとっては、懐かしいという、それだけでした。
ホンマに、すんまへん・・どうぞ好きなだけ、ブッてください。
ちなみに一番上の写真は、「八日目の蝉」で子供がブランコに乗って遊んでたロケ地で、公民館のすぐ横でした。
恥ずかしながら「YouTube」に尺八独奏「奥州薩慈」を載せており、聞いて頂ければ泣いて喜びます。
当「遍照の響き」ホームページに掲載されている写真がで販売されています。
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