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遍路日 2011.12.7 掲載日 2012.12.20
小豆島88箇所霊場の14番札所「清瀧山」に着くと、朱の山門に普通ならば龍等のようにオトロシイ物が飾ってあるのですが、ここには座布団の上に、まん丸い顔した猫が飾ってあり、ネズミ除けなのでしょうか?、それともネコにまつわる何かカナシイ云われでも?・・・・
14番「清瀧山」境内に上がると、オハハンが一人で階段の落葉を掃除しており、境内の紅葉は見事です。
で・・・何故か坊さん?が寝てる像があり、修行に耐えかね、腹が減り意識を失って倒れちまったのでしょうか・・・カワイソーに・・・それにしては、しっかりと手を合わせているので、まだ意識は有るようです。
しっかりしろ!!・・傷は浅いぞ・・・こんな所で寝転がってるんじゃねぇ。
妙齢のキレイなネーチャンが寝ているのならば、まだ見応えも有るんだが・・ところで・・何で寝ているのか知ってる人が居たら教えてね。
14番「清瀧山」建物の陰に荷物を置いた場所のすぐ側に、小鳥の巣が置いてあり、あらら・・・木から落ちて来たのでしょうか、羽毛も少し残ってました。
本堂で参拝した後、入口の隣に「不動明王」の額が掛かっている建物が有り、無料で中に入れるよおな雰囲気です。
掃除してるオバハンに「入って良いですか?」と断って入り、後でわかったのですが「降魔窟」と言うらしい。
中は洞窟のようになっており階段を上がると、岩窪に小銭が一杯置いてあり、何でこんな所に置くの?、きっと、だれかが最初に置いたもんだから、マネして次々と置き始めたのじゃろなぁ、日本人らしいのおぅ。(^O^)
階段を上がると朱色の螺旋階段が有り、試しに上がってみると不動明王さんが奉ってある部屋と言うか洞窟のよおです。
尺八を吹いて参拝しましたが、洞窟内が広いためか思ったほどエコーが無かった。
実は、この洞窟の云われは全然知りへんでしたが、後でこの寺の「縁起看板」を読むと
「元は霊地の場所でしたが魔軍が現れ来て、場を乱したので一般庶民は不安がりました。
そこへ庶民をイジメテいる魔軍の手先である「越後屋」と「おでえかん」の前に黄門さんが表れ、おもむろに印籠を取り出し・・たのでは無く・・大師様が来て魔軍をやっつけ、洞窟に不動明王を置いて「降魔窟」と名付けたそうな。
それと共に「法縄」の跡岸壁に残れし・・」と書いてあったので、先程の岩肌に小銭を置いてあった付近が、その「法縄」の跡だったのかもしれん。
境内をウロついてると「行場登口」と書いた看板が有り、垂直に近い岩場に鎖が垂れています。
付近の写真を撮っていると、何を思ったのか越後屋が先頭になって鎖を伝って上り始め、普通ならばσ(*_*)に先に行かせるのに・・
まぁ、いいや・・どんな風に上るか、お手並み拝見と思って下から眺めてると「足が上がらん」やら「アレエェ~・・」とワメキながら鎖にすがりつつ何とか上って行きます。
上りつめたら「あらっ・・道が無い・・あっ!!・・横に鎖が有るからそこへ行かにゃアカンのかな。」と言いながら、今度はその横の鎖の所まで行くのに再び「ギャアコラ・・キャアコラ・・」言いながら、やっとの事で行きました。
ええいぃぃ、じゃかましい、黙って上がれ!!・・一緒に居るσ(*_*)が恥ずかしい・・ここは一切関係の無い、無縁で見た事も無いアカの他人のフリしておこう。
でも鎖場のどこかに「ここからは、横の鎖へ行くんだよ」と書いてあれば良かったのだろうけれど・・・
越後屋が上ったのを見ていたのでルートがわかり、後に続きましたがよじ登る途中で、なんせツッカケを履いて来たもんだから、ツッカケが足から抜け落ちて、それを拾いに苦労して戻ったり・・・
日頃から柔軟体操をしてないもんだから体が固くなっており、越後屋と同じく足が上がらなかったり・・・
さすがに、みっともない叫び声は、恥ずかしくて上げなかったが、今までの経験した鎖場で、一番垂直だったかもしれない。
横鎖の方へ行くと「役行者」の石像が有り、そこで鎖は終わりでした。(上の写真で、わかりずらいかもしれまへんが、「ここまで上がった」と書いてある右側の四角の白い空間が穴です。)
狭くて高い場所でオトロシかったが、越後屋は平気そうな顔して座ってるので、ヤセガマンしてσ(*_*)も平気そうに座り、遠くに見える小豆島の島々を眺めました。
後で縁起看板を読むと、この先も続いており頂上まで行けたらしく「右手の岩(σ(*_*)らが上がった場所)をくぐりて行場に至り・・」と書いてありました。
14番「清瀧山」境内に戻り、鎖場近くに階段が有ったので何が奉ってあるのだろおと思って行くと、奥に金網で囲まれた場所が有ります。
ん?・・何かオトロシイ魔物でも居るのかな?、ひょっとして魔軍の生き残りが住んでるとか・・・
金網の中を覗いてみると水が流れており、へええぇぇ・・こんな高い山に水が流れているんだぁ・・濁っているようで、あんまりキレイそうな水ではないが・・。
掃除していたオバハンに聞くと、「霊水で、枯れた事が無い」と言い、これまた後で読んだ縁起看板には「地蔵窟の右手上に四季を通じて水量の変わらない霊泉御加持水あり」と書いてありました。
やっぱり案内看板等というもんは、最初に読んでおいて知識を仕込んでおかないとアカンですなぁ。
あんまり目立たない場所に有るから、知らない人が多いかもしれなく、ネットで下調べした時にも記載してあるブログ等は見つかりまへんでした。
境内に「お亀石」というのがあり、「この石にさわると幸せが来ると伝えられてます」と書いてあったので、一生懸命に撫でて来た。
越後屋に「お亀石を、さわってきた?」と聞くと、まだ触ってないらしく、言い伝えを教えてやるとσ(*_*)だけが幸せになり、自分だけ幸せにならないのは面白くないので走って触りに行きました。ゴオヨクなヤツめ・・・(^O^)
しかし、この云われの伝説は、どんなのじゃろ?、説明書きが無く、名前の看板だけだったが・・・だれか知ってたら教えてね。
境内を散策していると、遠くから救急車のサイレン音が聞こえ徐々に近づいて来ます。車道のどこかで事故かケガ・病人でも出たのかな?
そのうち救急車が寺の前を通り過ぎると、オバハンがあわてて掃除の手を休めて見に行ったが、当然行き過ぎた後だった。
21番「清瀧山」を出て車道を歩いてると、やっぱしサイレン鳴らして救急車が引き返して追い越して行きました。
どの付近が現場か知らないが、麓の「草壁」から車で来ても、かなり時間がかかると思うが・・
恥ずかしながら「YouTube」に尺八独奏「奥州薩慈」を載せており、聞いて頂ければ泣いて喜びます。
当「遍照の響き」ホームページに掲載されている写真がで販売されています。
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