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遍路日 2011.12.9 掲載日 2012.12.31
碁石山へ行くのに、小豆島88箇所霊場の7番札所「向庵」の直ぐ前に有る階段を降りるように遍路石が有り、地図本では階段を下りずに、真っ直ぐの車道を行く事になってるが・・・。
まぁ・・どちらも同じ所で合流するよおだけど、階段を下りてまた上がるのも疲れるので、まっすぐの道を行きましたが、遍路道的には、階段を下りた方が正しい道と思い、すんなり行けたような気がする。
小さい池を回り込むようにして坂道を上がり、池には一羽の鴨がサミシソウに泳いでおり、鴨というもんは、たいてい群れをなして居るもんだが、仲間の鴨は、どおしたのでしょう。
坂の農道にミカンがなっており、ミカンの実と越後屋の後ろ姿が絵になるなぁ・・と思って写真を撮ったら、ミカンの木の後ろにジサマが作業していました。
農道より、かなり急な山道の遍路道に入り、林道を横切り、再び山道へ・・・
遍路道としては、そんなにキツイ道ではないが、冬なので着込んでおり汗が出たので、車道に出た所で上着を1枚脱ぎました。
この碁石山の遍路道は、下調べした時に国土地理院の地図にも山道が載ってなく、どこから上がるのか、また道がどんな状態なのか、よぉ~わからん所で、果たして遍路道を見つける事が出来るのか・・と不安な所でした。
でも地図本と標識が有ったので、それほど苦労せずに遍路道を見つける事ができました。
車道をテクテクと歩き遍路していると、先程「向庵」を教えてくれた二人連れのオバハンと犬が碁石山より戻ってくるのに出会い、「向庵」で参拝して休んでいた時間をも加味すると、やっぱり遍路道の方が時間的に早いのかもしれません。
碁石山への車道の山側に階段が有り、先で待ってた越後屋が「お地蔵さんが寝ているので、踏んづけちゃダメだよ。」と言い、階段を上ると、確かに道にお地蔵さんが寝ていた・・と言うか、山側に有る台座から転がり落ちてました。
下向きに寝ているので、確かに注意しないと、そこらの石と間違って踏んづけるかもしれんなぁ。
それほど大きな地蔵さんではないので、動かせるかもしれんと思い越後屋に「二人して戻すぞ。」と言い、地蔵さんに「傷は浅いぞ、しっかりせよ・・」と励ました。
「ええっっ!?・・動かすのぉ・・」とイヤそうにモンク垂れる越後屋を叱りつけ、二人して地蔵さんを元の台座に乗せました。
しかし、台座そのものが少し傾いてるので、そのまま立てると、また倒れて寝ちまうかもしれんので、どうせ寝るならば・・と思い山側に立て掛けて寝かせときました。
ついでに足下で壊れていた、木の賽銭箱も横に置いておいときましたが、さすがに賽銭箱までは、よぉ~直せん。
一日に一つくらいは、何か良い事をしなくっちゃね。
お地蔵さん、別に「笠地蔵」の物語を意識したんじゃないから、お礼はしなくてもいいよ。でも、どうしてもお礼をしたいと言うならば、して貰っても良いが・・いや、できれば、して貰った方が正直言って、もんのすごくウレシイ。
遍路道を登ってると、岩窪の中に石塔が立っており、この存在は知らず、この岩窪は歩いてる人でないと、見れないじゃろなぁ。
何か云われを書いた物がないかと探したが無く、そこを少し上がり詰めると、碁石山・境内の広い箇所に出ました。
恥ずかしながら「YouTube」に尺八独奏「奥州薩慈」を載せており、聞いて頂ければ泣いて喜びます。
当「遍照の響き」ホームページに掲載されている写真がで販売されています。
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