HOME > 遍路・巡礼 > 小豆島88箇所霊場「地図・目次」 > 38 風穴庵
遍路日 2011.12.10 掲載日 2013.1.12
28番「薬師堂」を出て、山方向の県道に出ました。
その車道付近に遍路道が有るので探しながら歩いてると、S字カーブの所で自転車旅行のアンチャンが風景写真を撮っており、挨拶して聞いてみると岡山から来たそうな。
その付近に、「風穴庵」へ行く山越えの遍路道の入口階段と標識がありました。
まずは尾根に向かって、ほぼ一直線の急坂、それから尾根伝いにゆるやかに上がり、頂上付近と思われる所に「修行大師と小西庄助翁 御出会いの霊跡」の碑が建ってます。
へえぇぇ~・・・本四国と同じように、ここでも「お出会い」が会ったの?知らなかったでぇ。
σ(*_*)もキレイなネーチャンと、ぜひ御出会いして親しくお話をしたい・・当然の事だが、越後屋を抜きという事にして・・。
「小原庄助」さんならば、飲んだくれで有名なのだから知ってるが、この「小西庄助」という人物は、どんな人なのか知らないのでネットで調べたが全くわからん。
それよりも何よりも、そんな畏れ多い「御出会い」が有ったのならば、その伝説・伝承を記載した物が、一つくらい恥ずかしそうに有っても良いのに、全く見つけられなかった。
やっと人物名で検索すると「江戸中期 歌舞伎作者」と簡単に書いてあるのを見つけたが、果たしてその人が「御出会い」されたのと同一人物なのか、わかりまへん。
そお言えば「中山農村歌舞伎」というのが小豆島で有名らしいが、その関係有るのじゃろうか?
「御出会い」されたのならば、修行大師様から何らかの啓示を受けたのだろうが、どんな内容だったのだろう?、さぞかし、心にズシイ~ィンと響くような事を言われたのでしょうなぁ。
せっかく新しい立派な碑を作ったのだから、その伝承を記載した看板が付近に有れば良かったのにぃ。だれか、この伝承を知ってる人が教えてください。
それからも尾根伝いに歩き、やがて携帯局のアンテナ鉄塔付近を通り、それからは下り坂。
途中、山の中腹付近から小石が転がり落ちる音がして、先程のイノシシ捕まえたトッツアンの話しを聞いてるので、イノシシかな?、それならば危ないなぁ・・と思って見上げると、鹿が逃げる所でした。
やがて地蔵さんの祠と階段が見え、この階段を上がるのかと一瞬迷ったが、すぐ下の方に堂の屋根が有り、鐘楼に荷物を置きながら、あらためて堂の前に有る看板を読むと小豆島88箇所霊場の29番札所「風穴庵」。
正直言って今まで庵・寺名については、そんなに関心が無く、のどうでもイイヤ、フウ~ゥン・・と言う程度で、ただひたすらに地図に書いてある場所へ・・という感じで遍路してました。
それでもこの「風穴庵」名を見た時に、おぉぉ・・そお言えば、下調べの時に、ここは庵名になった「風穴」が有ると書いてあった事を思い出した。
越後屋にその事を伝え、たぶん来る途中にあった地蔵さんの階段を上がるのだろおと言い、σ(*_*)が尺八参拝している間に偵察して来るように言いつけました。
参拝が終わり、尺八の手入れしていると越後屋が戻って来たので「どうだった?」 「えへへ・・有ったよ。(^_-)」と笑いながら言います。
「何かオカシナ物でも有ったの?」 「行けばわかるよ(^_^;)」
言いたがらないので、ヒョットすると人にも言えない、もんのすごい恥ずかしい、何かエッチな物でも有ったのかと思い、ワクワクしながら・・・いや、困った事だと心配しながら階段を上がると小さな堂が有ります。
この堂のどこかに仕掛けでも有るのかと思ったが「愛宕大権現」と書いて有るだけで、別に変わった所はない。
堂の中をソオ~ッと覗いて見ると・・・アッ!!・・と、思わず恥ずかしくて目を覆いたくなるような物も、全然見当たらず普通のお堂でした・・チエッ・・。
山側の石垣にチッコイ穴が有り、これがウワサに聞く「風穴」かな?
近寄って覗くと、奥深い穴かと思ったら、30センチほどの深さしかなく、ちょっとアッケなくガッカリした。
一つの穴の前には未使用の塩の袋が二つ置いてあり、穴の中には何が悲しいのか、何もそんなにしなくても良いのにぃ・・・と思うほど、塩がゴッテリ盛ってあった。
付近には合計3つの穴があったが、どれも「どん詰まり」状態で顔を近づけても、信心が足りんためか風は出てこない。
中央の穴は、手前に階段らしい物があり、これがメインの穴かもしれず、頭を突っ込んで奥を確かめると、この穴の奥下が先程の塩ゴッテリの穴天井と、わずかに繋がってるような気がする。
戻ってから越後屋が言うには、あの塩ゴッテリに思わず笑ったらしい。
す・・・す・すみません・・どうしょうもないクダラン事に、マジメな人を妄想たくましくさせちまって・・・・
でも、この「風穴」には気が付かずに行ってしまう人が多いだろなぁ。
恥ずかしながら「YouTube」に尺八独奏「奥州薩慈」を載せており、聞いて頂ければ泣いて喜びます。
当「遍照の響き」ホームページに掲載されている写真がで販売されています。
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