HOME > 遍路・巡礼 > 小豆島88箇所霊場「地図・目次」 > 39 富士峠
遍路日 2011.12.10 掲載日 2013.1.15
29番「風穴庵」より車道をテクテク・・と歩き、2車線の立派な広い道だったので、それが続いてるのかと思ったら、富士峠付近で道が狭くなりました。
その狭い道に地蔵さんが有るのが、いかにも峠の遍路道らしく、ちなみに国土地理院の地図で見ると、この峠は「富士峠」と言うらしい。
それからも道幅が広くなったり、狭くなったり・・・・
小豆島の静かな山を回り込む雰囲気は、本四国の三原村へ行った時と似ている。
「吉野」集落近くのS字カーブの所に遍路道が有り、ショートカットするように、ほぼ一直線に麓へ出ます。
麓に下りると、農道のような道を通って小豆島88箇所霊場の30番札所「正法寺」に到着。
本堂と併設している「お休み処」が有り、その椅子に古いホコリだらけの漆塗りの遍路笠が置き忘れてあり、だいぶ長い間、サラシモノになってたんだろなぁ。
σ(*_*)らのような安物の遍路笠と違い、このような漆塗りの笠なんて物は、普通の一般遍路者は被らない。
今まで、どこへ行っても遍路笠と杖を持っていたお陰で、ずいぶん多くの人から親切に出会いました。
こおいう漆塗りの笠は、それなりの遍路経験者・先達のような人が持つのだが、遍路の象徴の一つでもある遍路笠を忘れるようでは修行が足りんなぁ。
30番「正法寺」を出て海岸沿いの車道を歩くと、廃屋になってるらしい家が有り、その廃屋の屋根と海がなんとなく絵になる風景です。
小豆島88箇所霊場の31番札所「誓願寺」は「ソテツ」が有名らしく、入ってすぐの境内にデエ~ェンというか、ゴボゴボと生えてます。
このソテツというモンは、けっこう枝分かれして強い植物なんですねぇ。
大師堂前に荷物を置き、その頃からポツンポツン・・・と雨が降って来ました。
31番「誓願寺」本堂は庭を回った高台に有り、扉が閉まっており中へは入れません。
納札を入れる箱が無く、小豆島88箇所霊場・札所で何度か見た風習なのか、納札は長い釘のよおな物に刺しておくよおです。
納札を突き刺す・・というのは、あんまり考えた事がなく、ブスッと切腹するような感じなので何となく抵抗が有り、痛くないようにソオッ~と遠慮しながら、納札の端っこでは千切れると思い、納札の頭付近に突き刺しました。
あっ・・痛かった?・・・ごめんね・・・
境内の庭に立て札が有り「大黒さん 男岩 女岩」と書いてあり、「大黒さん」は説明書きと絵が有り、たぶん「これ・・」とわかったが、「男岩 女岩」と言うのがわからん。
付近に階段が有ったので、そこを上がると有るのかな?と思い、少し上がってみたが、雨も降り出したので引き返しました。
越後屋が「大黒さんの左右の石が、乙女が口に出して言うのも恥ずかしい「ナニ」らしく、見ようと思えばそのように見えるので、それではないか」とババアが言うのだが、どおなんでしょうか?
恥ずかしながら「YouTube」に尺八独奏「奥州薩慈」を載せており、聞いて頂ければ泣いて喜びます。
当「遍照の響き」ホームページに掲載されている写真がで販売されています。
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