HOME > 遍路・巡礼 > 小豆島88箇所霊場「地図・目次」 > 41 夕 暮
遍路日 2011.12.10 掲載日 2013.1.17
県道に出て「城山トンネル」を抜けると、そこは雪が降って・・・るわけないわなぁ、単なる樹木が茂ってるだけです。(^O^)
やがて池田港が見え、山側に石が積んであるジャリ置き場のような広場が有りました。
最初は、それほど気に止めなかったのですが、付近の神社に「立て札」が有り、何か面白い御触書か、悪いヤツの手配書でも書いてあるのかと思い見に行きました。
そしたら「池田の桟敷」と説明書きがしてあり、ジャリ置き場と思ったら、石垣で出来た桟敷だったんですねぇ、近眼だから遠目に見たら、わからんかったでぇ。
時間が有ったら、そのジャリの石垣・・あ、いや・・「池田の桟敷」にも上ってみたかったが、そろそろ夕暮れなので止めました。
小豆島88箇所霊場の33番札所「長勝寺」の境内に入ると、「お休み処」が有ったので荷物を置きました。
そこに堂が併設されていたので、それが本堂だと思い参拝準備していると、土産物売り場らしい所からオバハンが「参拝ですかぁ~、参拝はこの納経所の中を通ると階段がありますので、その上です。」と声を掛けてくれました。
あらら・・お土産屋かと思ったら納経所だったのね、後で見ると土産物も売っていたが・・
危なかったなぁ・・・もう少しで、わけのわからん堂で参拝するところだった。
しかし、初めて来た人は、まさか別の入口から33番「長勝寺」本堂へ行くとは思わないだろなぁ、越後屋なんか線香・蝋燭立てるのにウロウロしてたもん。
階段を上がると、まだ新しい感じの庭と本堂が有り、戸が開いたので堂内へ入れて良かったあぁ~。
なんせ最後付近の数寺は堂内へ入れず、屋外で尺八吹いたので、寒くて指がよぉ~動かず、いくら小豆島でも12月は寒いですからなぁ。
「お休み処」に戻り、少し休み、ここの椅子等は既製品ではなく、だれか日曜大工で作ったような気がする。
33番「長勝寺」を出て、夕日を背にしながら歩き、先を行く越後屋に「σ(*_*)らは仲良しだから、仲良し遍路の影法師を撮そう」と言うと、越後屋が立ち止まってイヤそうな顔して「ふん、仲良しなんかでは無いわい。」
こいつめ、恥ずかしがりやがって・・・・(^O^)ヘッヘッヘッ・・・(一番上の写真)
やがて溜池に出て、行き止まりの感じがします。
溜池の土手には草が茂っており、引き返すか池の土手を歩くか迷ったが、越後屋が「どうせならば、草の中を歩いて近道しよう」と言い、珍しく先頭になって歩きました。
今までだったら「ヘビ出る」とか何とか言って、σ(*_*)を先頭に行かせるのに・・・どうした熱でも有るのか?、もしや・・隠れて悪い物でも、拾い喰いしたのでは・・・。
溜池で魚を釣ってる人が居て「釣れますか?」と聞くと「いやあぁ~全然・・」と笑い、何が釣れるのかと聞くと、ブラックバスらしい。
土手を歩いたので、もんのすごく近道になり、小豆島88箇所霊場の36番札所「釈迦堂」・37番「明王寺」にはすぐ着き、すっかり夕暮れの風景になっています。
「明王寺」は思ったより大規模の寺で、境内のベンチに荷物を置き、まずは近くの36番「釈迦堂」へ。
堂前に有る看板には「国宝 厨子は芸術性が有る」ような事が書いてあり、堂内へ入ると、おぉぉ・・!!、確かに極彩色の寅やら何やらが描いてある。
撮影しても良いのか、わからんが撮っちゃった。 尺八の響きは、思ったより良かった・・さすが国宝。
次いで同じ境内に有る37番「明王寺」で参拝、構造上のためか、ここも尺八の響きが良く、天井には絵の代わりに般若心経の文字が書いてあります。
荷物を置いたベンチに戻り、尺八の手入れをしていると、この寺へ来た時から境内の落ち葉取りをしていた、寺の若奥さんが通り過ぎながら「きれいな音色ですね」と誉めてくれ、もんのすごく、チョーうれしい。!(^^)!
アカンかったら無視されて、何も言ってくれんじゃろなぁ。
聞いてくれて、良くても悪くてもその感想を言ってくれるのが一番ありがたい。
今日の小豆島歩き遍路は、ここまで・・・・近くのスーパーで買い物してると、遍路のカッコウしてたので、店の人から今日の遍路行程と、明日の予定を聞かれたので答えました。
すると「42番「西の瀧」は、信心深い奇特な人が居て、山上まで上がれる車道を作ってくれた。」と、明日上る予定の「西の瀧」の事を教えてくれます。
それを聞いた時、できる事ならば車道は車道として、昔のままの遍路道は残しておいてくれた方が、ウレシかったのだが・・と思ったけれど、言わなかった。
恥ずかしながら「YouTube」に尺八独奏「奥州薩慈」を載せており、聞いて頂ければ泣いて喜びます。
当「遍照の響き」ホームページに掲載されている写真がで販売されています。
以下、広告です。